テーマ:最近観た映画。(38556)
カテゴリ:映画の感想
突然脳梗塞で倒れ、全身が動かなくなった男の物語です。 意識がはっきりしているのに体が全く動かず、言葉も発せない。ジャン・ドーが最初、「死にたい」と思ったのはわかる気がします。 お気に入りのテラスで「チネチッタ(撮影所)」と名づけるシーン。チネチッタで鑑賞していたためか、印象に残りました。 病室に電話を設置しに来た業者が話せないジャン・ドーをみて「無言電話でもするつもりか?」と皮肉ったのに対してジャン・ドーがウケていたのが印象的でした。一緒に部屋にいたアンリエットは怒っていましたが。 周囲の人たちも協力的です。言語療法師のアンリエット、編集者のクロードのほか、不仲だった妻のセリーヌと子供たち、親友のローランなど。 ジャン・ドーの90歳を超えた父親。自身も徐々に体が動かなくなってきていますが、まさがわが息子が先に・・・と言うやりきれなさが印象的でした。 そして、すごいのが編集者のクロードです。あの方法でジャン・ドーの言葉を筆記したのですから。恐ろしく膨大で根気が要る作業をやり遂げたのですから。 でも、日本で主人公と同じ状況に陥っても「あの人は意思表示ができないからもうダメ」で済まされそうな気がします。 あと、以前にTVで見たユビキタス技術の特集を思い出しました。 どんな状況に陥っても、前向きになれば道は開ける。
先日見た『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』のエンディング曲は「ラ・メール」でしたが、この映画はオープニングで使われていました。同じ曲でも映画で雰囲気が違うものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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