テーマ:最近観た映画。(38813)
カテゴリ:映画の感想
北野武監督のバイオレンス映画です。
巨大暴力団組織「山王会」の総会のあと、池元組組長・池元は本家若頭の加藤に呼び出された。池元は古参の弱小ヤクザ村瀬組組長・村瀬との蜜月ぶりを本家に知られ、村瀬組を締めろと命じられたのであった。 池元は村瀬組を締める役目を配下の大友組組長・大友に押し付ける。池元の面倒事の始末はいつも大友の役目だった。 手始めに村瀬組の息がかかったぼったくりバーに組員を引っかからせた。これを手始めに大友組と村瀬組との間で争いが起こり、ついに村瀬を引退に追い込んだ。 村瀬組のシマを手に入れた大友組はさらに、シマにあるクバナン大使館の弱みをつかんでカジノ経営を始める。大友はカジノに入り浸る池元に対して次第にイラついてゆく。
英雄なし。上にわずかでも逆らうことは許されず、絶対服従の組織人たち。 行動原理にしても、村瀬は大手の後ろ盾を得てで安定した商売をしたい、大友は上部組織の池元に、池元はさらに上の本家に逆らえない。 なんかサラリーマンよりも遥かに情けない世界です。普通の会社なら上司に意見しようが、上司を怒鳴りつけようが、いきなり解雇されることはありませんが、この世界ではよくて破門(解雇どころじゃないな。再就職できないし。)、下手すると命にかかわります。 バイオレンスシーンはいろいろ。 で、下部組織に潰し合いをさせて上部でおいしいところをもってゆく・・・といってもこれでは終わらない。 最後においしい思いをするのが、周囲から見くびられていたような面々(No.2というか腰巾着、舎弟からほとんどタメ口だったインテリヤクザ、ヤクザの先輩に頭が上がらなかったはずの警官・・・)だったのが、印象的。下手に目立たなかったのがよかった? なかなか面白い映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|