テーマ:最近観た映画。(38848)
カテゴリ:映画の感想
普段は仕事の帰りでレイトショー、または1000円の日に鑑賞することが多いので今まで活用することがなかった、チネチッタのメルマガ会員300円割引で鑑賞。 大企業のエリート社員が会社を辞め、島根のローカル私鉄「バタデン」の運転手になる話です。 一流企業に勤める筒井肇はがむしゃらに働いて役員の椅子も見えてきた49歳。しかし一方で家庭を顧みず妻や娘との間には溝ができていた。 肇は一念発起して会社を辞め、子供の頃からの憧れであった一畑電車「バタデン」の運転士採用に応募する。 そして運転士の研修を終え、晴れて運転士となった肇の仕事が始まった。
島根のローカル私鉄「バタデン」が舞台のハートフルなお話です。 中井貴一をはじめとする役者たちも良かったですが、車齢80歳の電車「デハニ50形」がいい役者振りでした。田園風景ともとてもマッチしています。 50歳近い新人を採るときの社長の言葉「うちの会社が20年、30年を保障してやれるか。だったら50歳でもいいじゃないか。」・・・経営が苦しいのはわかりますが、一畑電車側もよくこのセリフ許可したな~。むしろアピールしたい? この面接のシーン、社長と営業部長と肇だけが会話して、若い宮田だけが置いていかれているような感じだったのが面白かったです。 大企業ではリストラを執行する立場だった肇が人情味あふれる運転士になり、娘に対する態度も変わってゆき、娘の方も父を見直してゆく様子がとてもいい感じです。 そして大事件が起こりますが・・・社員も乗客もみんないい人です。
一畑電車以外にも鉄道のシーンはたくさん。 島根ということで、パンフにはFROGMAN(蛙男商会)のページも。 3年くらい前に松江に行ったときに一畑電車の松江しんじ湖温泉駅の駅前を通りましたが、電車の合間だったせいか閑散としていました。 そういえば少し前に、千葉あたりの第3セクター(だったかな?)で運転士教育の費用800万を自腹支払うことを条件に運転士を募集したら何人か応募があって教育中、というようなニュースを思い出しました。
観ていて面白く、いろいろ考えさせられて、鉄道好きにはたまらない、いろいろ楽しめるいい映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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