日本のマスコミと温暖化に関する論調
3週間ほど前にも触れたのだが、その後英ガーディアン紙は最初の論調より更に強い調子で「温暖化詐欺」について書いている。Sharp decline in public's belief in climate threat, British poll reveals英の世論調査を基にした記事なのだが、リベラル臭の強いガーディアン紙とはいえ当初の温暖化に関する肯定的な論調を変えるに当たっては非常に素直なのが日本とは全く違うなとつくづく感じた。日本のマスコミもとっくに気づいている、だからこそ最近全く温暖化だのIPCCだのに触れないのだが先に書いたガーディアンのリベラルと何が違うのかといえばそれは日本のマスコミはリベラルというよりも教条的なんだなと。思想が先にあり絶対的だからこそ事実が明るみに出てもそれまでの論調を変えられず無視するというやり方を続けてきたから。実はこれは左巻きの特徴でもある。リベラルとは違う左巻きってのは大体において現実に摺り合せる自体を敗北であると思い込むんだよなあ。事実や現実、社会変化に即して変化しそれらを積み重ねることに勝ちも負けもないもんだと思うんだが、彼ら的には自分達は変えない、変えるのは向こうであり絶対に我々は正しいんだから変える必要はないというスタンスのまんま。少なくとも人間と社会のうちにおいて絶対に正しいなんざそうそうあることじゃなく、何がしかの接点が生じれば互いに譲ったり譲られたり時には意に沿わなくても認めるなどは不可欠なんだけどねえ。本当に去年から今年初めにかけてあれほど日本のマスコミが大騒ぎし、碌に勉強しないままほいほいそれに乗って国際的な発言しちゃった鳩山と民主党はさてはてこれらをどう対処してゆくのかね。実はあの25%削減を撤回するいいチャンスというかタイミングなんだがそれに気づいているいるかどうか。今ならまだ騙された被害者として撤回できるホットトピックの時間帯なんだけど、そういうタイミングの機微にも気づいてないだろうなあ、あの鈍感さなら。バカってのは鈍感でもあるから仕方ないけど。