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テーマ:最近観た映画。(38848)
カテゴリ:映画・ドラマの感想
BSでやっているアカデミー賞特集映画で
懐かしい「眺めのいい部屋」を放映していたのを観ました♪ ~あらすじ~ 1907年、まだ封建的な風潮が強かったころ、イギリスの良家の令嬢ルーシーは、従姉妹とともにイタリアのフィレンツェを訪れた。開放的な地で、繊細で情熱的な青年ジョージと出会い、とまどいながらも心惹かれる。自分の気持ちに気づかず帰国したルーシーは、求められるままに貴族の青年と婚約するが、苦悩の中で本来の自分自身を発見する。 原題 A Room with a View 原作 E.M. フォースター 監督 ジェイムズ・アイヴォリー 脚本 ルース・プラヴァー・ジャブヴァーラ 出演者 ヘレナ・ボナム=カーター ジュリアン・サンズ ダニエル・デイ=ルイス 1986年製作、1987年日本公開 もう古い映画の部類に 入ってしまうのが ちょっとショックです。 歳はとりたくないな~ と、、、 同じく映画化もされているモーリス、インドへの道等 フォースターの作品の底に流れているものは 異なる世界(クラス;階級)との出会い、 それをきっかけとして自己と向かい合う姿かと、、、 随分と年上でお目付役の従姉妹とともにフィレンツェを 訪れた上流階級のルーシーは 滞在する宿の部屋の眺めが 悪いとぼやいていた所 同宿していた親子から自分たちの部屋の眺めはいいから 部屋を交換しましょうと申し出をうけます。 見知らぬ男性(父と息子)の 段取りを踏まない(すなわち階級:クラスが違う) 率直な申し出に対して最初は断りをいれますが 偶然同宿していた顔見知りの神父の仲介を受けて 部屋を交換し 言葉をかわすようになりお話は あらすじのとおりに 寡黙ながらルーシーに対してまっすぐに愛を語る エキセントリックなジョージがジュリアン・サンズ (もう美しいのなんの) 眼鏡をかけて書物と教養の世界に生き 面白さのかけらもないセシルに ダニエル・ディ・ルイス (この配役も驚き)というのは覚えていたんですが 主人公のルーシーが ヘレナ・ボナム=カーター (ファイト・クラブ/スゥイニー・トッド等など) だったというのには驚きました。 名前を覚えたのがハリウッド進出後で 結構センセーショナルな役のイメージが強く ハワードエンズで彼女が英国上流階級の出身だと知ったときは 驚きましたが 今作が彼女の出世作 ほっぺがふっくらとしてとても可愛らしく ジョージに対しての自分の感情がうまくつかめずに 自分が育ち住む世界、クラスにおさまろうと 頑になりながら、自分の心に嘘をつけずに 憤ったり、方向を見いだそうとする姿が とても魅力的でした。 単なるボーイミーツガール物語ではなく 落ち着いたしっとりした美しい映像の中 20世紀初頭の英国社会における階級意識の強さも描き 一方 形式、しきたりに捕われず自分の心が欲するものを 追い求める輝きをとても明るく楽しく描いていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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