|
テーマ:タイ(3305)
カテゴリ:タイ旅行記
プラチュンラジョームクラオ陸軍士官学校キャンパス内を
次の目的地へ向けてひたすら歩いていると、 バイクで通りかかった軍服姿のおじさんが声をかけてきました。 「どこへ行くんだ?」 射撃場へ行くんです。 「乗って行きなよ」 えっ、本当ですか! ありがとうございます!! 後ろに跨らせてもらいました。 小太りで人の良さそうなおじさんです。 外国人でも射撃ってできますか? 「できるよ」 なんて話しているうちに到着。 ここはやはりお礼にいくばくか渡した方がいいかなと思い財布を出そうとすると、 「マイペンライ」と手を振ってにこやかに断ってきました。 ありがとうございました! 警察と陸軍とでは、こういうところが違うんでしょうか。 …ってきっと偏見ですよね。すみません。 いずれにしても自分の中で陸軍の好感度が大幅UPの出来事でした。 この何の変哲もない建物が「射撃場」です。 時刻は、14:06。 中に入ると、すぐの右手に受付が。 あの、射撃をしたいんですが。 「どの銃がいい?」と受付の男性。 2丁の拳銃をロッカーから出してゴトンと目の前に置きました。 オートマチック式と回転式かぁ。 見た目が格好いい回転式をチョイス。 「10発で180バーツ」 映画を観るより安いとは! 「これを持って奥へ行って」 と渡されたものは、 銃弾10発と的。 パン、パン、パンと大きな音の聞こえてくる廊下奥の射撃場へと向かうと、 団体さんがまさに射撃の練習中で、銃声が物凄いっ!! 陸軍士官学校生かと思いきや、みなさんがお揃いで着ている黒いTシャツには チョーローボー パークプリー郡 とあるんですよね。 帰ってから調べてみたら…。 チョーローボー(ชรบ.)とは ชุดรักษาความปลอดภัยหมู่บ้าน の略で 日本語では村落治安維持隊ってな感じ。 私も初耳だったのですが、各村落単位で住民志願者から構成された自警団組織でした。 内務省自治局国内治安活動部管轄で、郡長が任命を行っています。 テロの続く深南部3県とソンクラー県の4郡では特に組織が強化されているんだとか。 で、パークプリー郡はナコンナーヨック県内北東部にあります。 村毎に拳銃と銃弾が貸与されているので、その練習に来たということですか。 近くにこんな立派な施設があって恵まれてますね ^^ 壁の掲示物を眺めていたら標準の合わせ方の解説が。 左の短銃と右の銃身の長い銃(ライフル?)で標準器の形状が異なるんですね。 それはそうと、こんな大勢で使用中じゃ私はどうすればいいんだ。 困った揚句、受付に引き返して、使用中のようですが…と訴えると、 「ちょっと待ってなさい」とどこかに電話をかけています。 「日本人が射撃をしたいと来ているんだけど」と言っているのが聞こえました。 なんで日本人だって分かるんだ -_-;) 「付いて来なさい」 はっと気が付くと男性が私の横に立っていて促されます。再び射撃場へ。 一番端のレーン(ってボウリング場じゃないって)に案内されます。 男性は慣れた手つきで的を金具に刺しワイヤーを操って先へ持って行きます。 奥の定位置に設置したところで、銃弾を込めるようにと私に。 「ストッパーをずらして一発ずつ込めて」 銃弾は軽いけど、拳銃自体はズシリと重いもんなんですね。 「これを付けなさい」とヘッドセットを渡されます。 「片眼をつぶって」 あ、そうなんですか。 「引き金は指から力を抜いて徐々にゆっくりと引いて」 なるほど!力むと標準がずれてしまうってことですね。 勉強になります。 じゃ、いきまーす! パン! さっきから思ってましたけど、「バキューン」なんて音しないじゃないですか -_-;) 正しい本物の銃声を耳に焼き付けておくことって大事だと思いますよ。 5発撃ったところで空の薬莢を取り出します。 「熱くないから手で受け止めて」 そうなんだ。恐る恐る手の上にボトボトと取り出したら本当でした。 まったく熱くないんですね。 再び詰めた5発も打ち終えたところで、 「写真撮ってあげようか?」と嬉しい心配り。 あまりにもブザマな構えなので、手の部分のみ公開します(笑) 終わったー! 感慨に耽っていると、男性がワイヤーを手繰って的を寄せてくれました。 いいほうですか? 「いいよ。90点だ。100点満点のうちのね」 一応10発全部黒い円内には入ってるんですが、1発だけ「8」の円だからかな? いずれにしても拳銃ってさすがに良くできているもんですね。 初心者でもこれだけ命中させることができるんですから。 狙われないように気を付けましょう ^_^;) 男性にお礼を言って後にします。 入口の受付向かいにはグッズ売場が。 あまり目ぼしいものが無かったのが残念。 代わりにジュースを買いつつ、売場のおばさんにソンテオ乗り場を尋ねてみました。 「ソンテオ…、えーと、T字路…、T字路ですよ」 どう説明すればいいのか困ったような顔をしつつ答えてくれました。 実はさっきおじさんのバイクで送ってもらっている時に ソンテオがT字路を曲がって行くのが見えたんですよ。 それを確かめたかったのでした。 やはりあのT字路で待っていれば来るんですね。 そうそう、受付の窓にこんな貼り紙が。 無料Wi-Fiとな! 試しにiPhoneで繋いでみると、 本当に繋がった!(笑) なかなか先進的じゃないですか。やっぱり違いますね陸軍は。 さて、射撃場を後にしましょう。 時刻は、14:30。 <交通費> バイクで送ってもらっただけなので:0バーツ ここまでの合計:168バーツ ※旅は2013年8月16日(金)に行いました。 つづく ※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめた新ブログを立ち上げました。 『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』 です。 左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。 旅の参考になれば幸いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[タイ旅行記] カテゴリの最新記事
|