テーマ:読書(8190)
カテゴリ:おっ! なかなかためになる本
アルボムッレ・スマナサーラ長老の本は、たくさん読んできましたが、これが一番グサッときたかもしれません。 ブッダの教えというより、仏教の考え方で、私たちの生活の悩みに答えてくれていると言った内容です。 非常に実践的。 特に、仕事の意味ややりがいで悩むのは、ナンセンスなんだと。仕事とは、食事や睡眠や呼吸と同じで、やらないと生きていけないのだ。当たり前なんだ・・・というくだりには「はっ」とさせられました。 どんな生き物も、生きていくのはたいへんなのだとも・・・。 う~ん、惰眠から目が覚めました。すこしだけ(笑)。 ほんでもって読み返したいところがてんこ盛りなので、いつもより多めの備忘録。 一番大事なのは、問題の解決法を見つけることより、目線の持ち方を変えてみることなのです そもそも人生とはチャレンジの連続 失敗しないよう最大限努力はするが、失敗したら、笑って済ませてしまう 元来、仕事とは呼吸のようなもので、やらなければ生きていけない。 中略 「何のために働くのか?」を改めて考えてみるなんて、ナンセンス。 お金を盗まれたとき、「大金でなくてよかった」「これからはお金をもっと大事に使おう」と考えることだってできます。事実は事実として変わりませんが、それをどうとらえ、反応するかは自分で選ぶことができるということを、けっして忘れないでくださいね。 ぜひとも「楽しいほうに目を向ける」癖をつけてください。事実があなたを苦しめるのではありません。その事実をネガティブにしかとらえられない精神状態が、あなたを苦しめているのですよ。 「落ち込み」などというものは、あくびをするようなもの。日常の、ちょっとした瞬間に、ちょくちょく出てくるものなのです。 大切なのは気分の入れ替え 運動をするのでも、休憩するのでも、音楽を聴くのでも構いません。自分の精神状態に気づき、意識的にコントロールすることが大事です。 中略 いつもはやらないことをちょっとやるだけで、気分はけっこうかわるものです。 仕事とは、「人のために何かをすること」です 社会が「マスター(主人)」で、すべての人は、その下で働く「使用人」 自分の都合や希望とは関係なしに、社会から与えられた役割をこなす。これが仕事の原点です。 みんなが嫌がっている仕事を自分がやれば、周囲は喜んでくれる。みんなに感謝され、必要とされる。それこそ仕事の醍醐味です。 結局、「仕事に楽しみが見つけられない」という人は、「自分はもっとこんな仕事がやりたい」「こんな能力があるはず」と勝手に思い込んで、わがままをいっているだけなのです。 「たかが仕事」と気づくだけで、驚くほど人生が楽になる 「会社でこんな嫌なことがあった」「こんなにも大変だ」「こんな苦しいことを、なぜ自分がやらなければいけないんだ」と苦しみばかり考えてしまう。人間にはそういう癖がついているのです。 つらく、苦しい状況に耐えるために心を鍛えるのではなく、その状況で楽しみを見つけられるように、健全な精神を鍛える。それが大事なのです。 環境は自分の外にあるものなので、管理することも、操作することもできません。しかし、自分の心は管理できます。そのことを忘れずに、いつでも心を健康にして、どんな状況からでも楽しみを見つけられる人になってください。 「自分の話など、相手は聞きたくない」が基本 コミュニケーションの極意 「どうしたら相手が喜ぶか」「何を聞きたがっているか」を考え、工夫することです。コミュニケーションとは「相手に喜びを与えること」だからです。 中略 「自分の意見は自由にいっていい」というのは傲慢で、独善的な考えです。 人の話を聞くとき 自分に役に立つものだけを聞いて、他は無視する 仕事 目的の前では個人の価値観も、性格も、関係ありません 私たちは誰しも環境を変えることはできません。つまり、自分自身を変えることで、環境に適応するしかないのです。 平穏な日常を暮らしていると、「私たちは協力しなければ生きていかない」ということをすぐに忘れてしまい、またしても競争の世の中に戻ってしまいます 本来、時間とは命そのもの。そして、どんな時間も一回しかない 本来的には、「代り映えのしない一日」など、存在しないのです。ただ私たちは、その変化を体感できていないだけ。体感できるほどの変化は、その積み重ねからしか生まれないものだからです。 すぐに消え去っていく時間。その積み重ねの中で、自分がどう変わり、成長していくかを意識する。 私たちは身の程を知らなければいけません。自分自身が管理できるのは、せいぜい自分の心ぐらいしかありません。それ以外のものはすべて、あなたの思いや期待とは関係なく、勝手気ままに動いていきます。 自信の源になるのはズバリ経験です。 中略 自信とは能力によって生まれるのではなく、経験によって熟成されるもの。 リーダーは「相手に自信をつけさせる」のが仕事 教える側は「相手が理解できるように教える」義務を背負い、教わる側は「無条件に受け入れ、ただひたすら学ぶ」べき立場であることを認識する 余程の修行を積んだ人格者でもない限り、「怒らずに叱る」なんて、できるわけがないのです あなたがやりたいことを(あるいは、やりたいように)するのではなく、「人や会社がやって欲しいと思うこと」をやる。これが仕事です。 結局私たちは環境に適応することで、生きていくしかありません。環境を把握し、受け入れて、順応していくしかないのです。その際にもっとも大事なのが、「いちいち心を揺さぶられないこと」。何があっても何がなくても、予定通りに進んでも進まなくても、「まあいいや、それはそれでよろしい」と開き直って、淡々と、冷静な気持ちでいることが肝心。 周囲の環境は変えられなくても、自分でできることは必ずあります ずっと働き続けなければ、どんな生き物も生きていけません。犬も、猫も、ネズミも、人間も、忙しく働き続けることによって、かろうじて生きているのです。まさに生きるというのは、死なないために必死で支え続けることです。 死なないように必死で動き続けることが、すなわち生きるということなのです 瞑想には、頭の中にある自分のプログラムをリセットする効果があります 「学ぶのをやめること」は「生きるのをやめること」 動物たちは(もちろん人間も)、本能だけで生きているわけではありません。たとえば、動物園にいる動物の中には、子どもを産んでも育児放棄をしたり、自分で食べ物を獲らなかったり、巣をつくらなかったりするものがいます。あきらかに本能とはかけ離れた行動です。 実は、彼らが失ってしまったのは、本能というより「学ぼうという意欲」「学ばなければ生きていけない」という切迫感です。学びがない状態では、そこまで堕落してしまうのです。人間も同じです。学びを忘れてしまったら、その命はどんどん堕落してしまいます。 その環境が正しいとか、間違っているとか、そんなことは関係のない話、自然の環境が変化すれば、それに適応したものだけが生き残るのは当たり前の話 それでは・・・・。 ■「ブッダの瞑想と脳科学」 ■「結局は自分のことを何もしらない」 ■「心を整える8つの脳開発プログラム」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 22, 2019 06:00:09 PM
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