テーマ:読書(8189)
カテゴリ:おっ! なかなかためになる本
“断捨離”、“ミニマリスト”などをテーマにしたものは、本屋さんに掃いて捨てるほどあります。 片付けのテクニックを謳ったものと、背景にある考え方にフォーカスしたものがあると思うのですが、この本は後者です。 私の経験上、あらゆる分野でテクニックだけの本は、いつの間にか忘れてしまい長続きしません。堪え性だけの問題かもしれませんが・・・。 そういった意味でも、これは参考になりました。 で、いつものように備忘録。 人を変えるのは意思の力ではなく、環境の力だ 「所有」にはコストがかかる 人は、1日に9000回もの選択を行っているそうだ 「出口戦略」を考えて増やす 価格が高くても、出口がある物を買うと結果的に得をする 「ほしい」と思った物はさっさと手に入れてしまうに限る。 中略 一方、「捨てる・手放す」もすばやく行いたい。迷うものは「なくても大丈夫な物」だからだ。 人間の直感は90%近い確率で的中する(イスラエルの大学の研究) 消費する側ではなく、生産する側にまわる 食べ過ぎによる現代病 本来、人間は「飢餓に強く、飽食に弱い」生き物なのである 1日1食 たとえ空腹を感じても、「1日1回の夕食を楽しみにがんばろう」と、前向きな気分になれる 最近は腸の研究が驚くほど進んでいて、肌荒れはもちろん、やる気がでないのも、夜に眠れないのも、アレルギーも、誘惑に負ける弱さも、食欲がと止まらないのも、すべては腸のせいだということが科学的にわかっている。食欲をコントロールできないのは、腸が荒れ、脳の食欲中枢が暴走しているせいなのだ。つまり、食べ物が悪いために食欲も抑えられないし、食事を制限しようにも、意思の力が弱っているからあてにならない。 人生は食べもので決まる デカフェコーヒーとは、90%以上のカフェインが除去されたコーヒーのこと。カフェインの覚醒作用を排除し、コーヒーの抗酸化作用だけをいいとこ取りできるすぐれものだ。 中略 すでに1年以上にわたってカフェインレス生活を続けているが、まず、気分の浮き沈みがなくなった。 健康を優先することは、時間を守ることと同義 もっとも貴重な資源は健康だ。どんなに膨大な時間を確保しても、健康な体なしに時間をいかすことはできない。 中略 目に見えにくく速攻性がないからこそ、日頃から対策を重ねておく必要があるのだ。 中略 「健康を犠牲にして時間を確保する」のは近道のようで遠回りだ。 人は楽なものに流れがちだ。意識しないでいると、人は自分を本当に幸せにしてくれるものではなく、楽なものを選んでしまう。 「物の消費=時間の消費」 「・・・根本的な問題は君がなにかを買うとき、お金で買っているわけではないということさ。そのお金を得るために使った『時間』で買っているんだよ・・・」ムカ元大統領(世界一貧しい大統領として有名) ミニマリズムの目的 「ものを減らすことで迷いをなくし、大切なものに集中する」 コンフォートの原則 「毎日長時間使う物にお金を多く使ったほうが幸福度が高い」 選択のパラドックス~心理学者バリー・シュワルツ 「選択肢が多ければ多いほど、人は不幸になってしまう」 選択肢が多いデメリット ■無力感が生まれる:・・・選択しが多いと、人は決断疲れに陥ってしまい、買うこと自体をあきらめる ■満足度が下がる:・・・選択肢が多過ぎると、自分の決断に対して疑念と後悔が生まれ、満足度が下がる ■期待値が増えすぎる 『選択肢のパレドックス』から抜け出すための方法はズバリ、「選択肢を3つにしぼる」こと なるべく選択しないで済ませるのが、幸せへの近道 ミニマリストの僕は、着る物、食べる物、持ち物、行動など、あらゆるものやことをルーティン化することで効率化を図ってきた。これにより、考える手間暇を減らし、自分が本来やるべきことに時間を割くことができる。しかし、効率化はときに、自らの思考を凝り固めてしまう。 中略 「変わり続けること」こそがミニマリストの本質・・・ 中略 思考があまりにも頑なだと、その「変化」を取り入れることができない。 中略 意図的に「非日常」を作り出す必要がある。 中略 自分の常識を塗り替えることが、自分の「定番」をさらによくするための「変化」をもたらしてくれるのである。 「物」ではなく「経験」を資産にする ◇物による幸福感を長続きしない。 ◇形のある「物」は誰かから奪われる可能性があるが、「経験」は奪われない。 ◇人は幸福感に慣れやすいから、物を手に入れても「次はもっと上を」と欲望が増す可能性が高い。 ◇物の場合、グレードによって価格差がある分、つい他人と比較してしまう。 人間は「他人から認められたい」と思う生き物なので、承認欲求を持つのは自然なこと。しかし、多くの人が「自分の成し遂げたこと」ではなく、「自分の持っている物の価値」で過剰な欲求を満たそうとする傾向にある。 物は有限、経験は無限。形ある物より、形ない経験を 人間は、物であったり人であったり、さまざまなものに依存しないと生きていけない。だから、依存先を増やして、一つひとつへの依存度を浅くすることで、なんにも依存していないかのように錯覚できる。この状態が「自立」なのである・・・。 著者の澁谷直人さん、1995年生まれらしいです。 う~ん、若いのにしっかりしている(笑)。 それでは・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 13, 2021 10:00:06 PM
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