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2012.02.05 楽天プロフィール Add to Google XML

あと金環食まで4カ月弱!! 生きているうちに観られる最後の機会かも
[ 天文学 ]    

kawanobu日記/あと金環食まで4カ月弱!! 生きているうちに観られる最後の機械かも;ジャンル=天文学 画像1

kawanobu日記/あと金環食まで4カ月弱!! 生きているうちに観られる最後の機械かも;ジャンル=天文学 画像2


 天文ファンにはとうにご存知だろうが、今年5月21日に国内で25年ぶりの天体ショーがある。金環食が見られるのだ(写真上)。

◎8000万人に観望のチャンス!!
 勤め人には辛いところだが、今回の観測条件は抜群によい。東京では午前7時31分から始まり37分まで、実に6分間も続くのだ。こんな長時間続くのは、滅多にない。現在生きている日本人は、誰1人、これほどの長時間の金環食を観望したことがないはずだ。
 しかも南九州から始まり、四国のほぼ全島、京都・大阪など近畿圏のほとんど、名古屋を中心にした中部圏の3分の2、そして関東全域と福島県の南部まで見られる。
 東西に走る、金環食の見られる帯状の観望可能帯域の真ん中に、東京は位置する。だから東京は最も長い6分間という観望機会となるのだ。帯の北端に位置する京都は、たった1分間だ。
 それでも人口稠密な太平洋ベルト地帯を、観望可能帯は横断している。それだけに日本人の3分の2に当たる約8000万人が観測可能だ。こんな機会もまた、滅多にない。

◎20世紀は離島でばっかし
 日本で金環食の観測機会は、むろん21世紀になって初めてのことだ。20世紀では、100年間に6回あったが、すべて離島だった。1915年小笠原、37年小笠原、48年礼文島(北海道)、55年八重山諸島(沖縄)、58年西南諸島・伊豆諸島、87年沖縄本島、だった。これほど見事に人口稠密地帯を回避した天文ショーは、そうはないだろう。
 次は2030年の北海道だというから、これだって離島。金環食の神さまは、よほど恥ずかしがりなのか、3大都市圏がお嫌いらしい。
 だから天文ファンは、5月21日を手ぐすねひいて待っている。09年に南西諸島の一部で皆既日食が見られたが、宿泊施設の乏しい観望可能地だったため、この時1泊30万円なんていうトンでもない高値の宿泊施設も出たといわれる。それでいてはるばる押しかけた天文ファンに待っていたのは、悪天候だった。
 今回の金環食は、梅雨入りの前に起こるだけに、期待感が高まる。

◎太陽の大きさを測る好機
 今回、観測条件がいいだけに、太陽の直径を正確に測れる絶好の機会、と天文学者も期待する。探査機が飛び交う今日でも、太陽の大きさには500メートルもの誤差範囲でしか分からない。
 そこで金環食帯とその外れ(ここはかなり太陽の欠けた部分日食になる)の境界線、つまり「限界線」がどこを通ったかを調べて太陽の大きさを逆算しようというのだ
 限界線は、西は熊本県、東は福島県北部まで通る。地元の科学館などが小中学生に呼びかけて観測を呼びかけているのも、多数の目が期待できるからだ。

◎太陽と月のサイズ、太陽-地球と地球-月の距離の絶妙のバランス
 さて太陽の全面に月が通って太陽を隠す日食でも、時には皆既食となり、時には金環食になるのは、月と地球の軌道が関係している。太陽の周りを周回する地球の軌道も、地球を周回する月の軌道も、いずれも真円ではなく楕円だ。そのために月と太陽の相対的大きさが微妙に変わるのだ。
 しかし逆に言えば、太陽系で金環食も皆既食も両方とも観られるのは太陽と月のサイズ、それに月の軌道と地球軌道が絶妙にバランスしているから、とも言える。大まかに言えば、太陽は月の400倍大きく、地球からの距離は月よりも400倍遠い。だから両方、観られる。こんな好条件の惑星なんて、宇宙でもそうはないだろう。
 例えば、今の月を衛星に持つ地球が火星のように遠いか金星のように近ければ、いずれかしか観られない。また月軌道が今の位置になければ、やはりどちらかである。さらに言えば、母惑星に比べて太陽系内では異常に大きい衛星の月を持っていることも、両方観られる条件の1つだろう。

◎遠い将来には観られなくなる皆既食
 現在、地球大のサイズを持った太陽系外の惑星系探しが進んでいて、約3000個の系外惑星が見つかっているが、こうした条件の惑星はまだ確定されていない。地球はある程度、特殊な存在のようだ。
 ただし、皆既食が観られるのは今のうちだけだ。現在、月は地球の潮汐の影響で毎年約4センチずつ遠ざかっているからだ。遠い将来、月の見かけの大きさは小さくなり、観られる日食は金環食と部分食だけになる。
 逆に太古の恐竜は、意識はなかったはずだが、今より頻繁に起こった皆既食に恐れおおのいたに違いない。
 写真下は、1571年にアントワーヌ・カロンに描かれた「日食を観測する天文学者」(タイトルは通称で、最初の絵の名前は伝えられていない)。コロナが見えるから、これは皆既食であったのだろう。なおアントワーヌ・カロンは、フランス、ヴァロワ朝のアンリ2世の王妃カトリーヌ・ド・メディシスに寵愛された宮廷画家。

昨年の今日の日記:「再論『日本の山野に野生オオカミの復活を願う』、はたして生態系を壊すのか」

Last updated  2012.02.05 13:17:04


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