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2015.10.03
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カテゴリ:現代史

 8月12日夜に天津の海浜新区で起きた大規模化学物質爆発事件の原因も明らかになっていないのに、国慶節を翌日に控えた30日、スターリニスト中国の広西チワン族自治区で大規模な爆弾事件が起き、7人が死亡した。翌1日(国慶節である!)には、その余波と思える爆発も起きた。

 

◎天津大爆発事故の原因を明らかにしないのは……
 スターリニスト中国は、今のところ容疑者の33歳の男性の個人的犯行としているが、ウイグル族の関係したテロの疑いも拭えない。
 17件も続いたこれほどの大規模な爆発事件を、単独で起こせたと思えない。国慶節を翌日に控えたスターリニスト中国の治安当局にとって、テロを認めるのはメンツが許さない。個人的恨みによる単独犯、として処理した方が、国内的にも対外的にも好都合だからだ。
 さて、冒頭の天津の爆発事件である(写真)。

天津大爆発事故の跡

 死者165人以上を出した大規模爆発事件なのに、スターリニスト中国当局は、いまだに原因を明らかにしていない。

 

◎「自然発火は困難」
 いや、明らかにできないのではないか、と疑っていたところ、30日の日経新聞朝刊に、この爆発事故は実はテロなのではないか、という観測記事が出た。
 いくつか疑問点を、同紙は挙げている。
 密封した化学薬品に、なぜ火が付いたのか。化学品の扱いに詳しい専門家の次のような言を引いて、この謎を提起している。「製造工程にない薬品は簡単に火は付かない。自然発火は困難だ」と。
 そのうえで、この専門家はこう語る。「意図をもった着火なら別だが」。つまり化学薬品コンテナのそばで、発火物か爆薬に着火して、誘爆させた可能性だ。

 

◎大爆発の翌日に習近平の視察予定
 そのうえで同紙は、驚くべき事実を挙げている。
 後に直径100メートルものクレーターの開いた大爆発のあった海浜新区は、習近平の主導する北京、天津、河北省の「一体開発」構想の核心部に属する。そこに、習は8月13日に視察を予定していた、というのだ。海浜新区の属する天津市のトップは、習の腹心の黄興国だ。当然、習の視察には黄興国が案内に立つ。
 その13日は、まさに爆発のあった翌日だ。
 この大爆発で、習近平の天津視察は吹っ飛んだという。

 

◎軍内に恨みをかっている習近平
 同紙は、したがってこの大爆発は、軍のかつての制服組のトップ2人(郭伯雄と徐才厚)を粛清し、一掃されたはずの軍内かそれと関連する公安部門の江沢民閥の生き残りの謀略、とする説を強くにおわせている。
 習近平が軍内部で恨みをかっているのは、事実だろう。習のぜいたく禁止令と反腐敗で、軍幹部の特権がかなり奪われている。家族まで軍の高級車を使っていたのができなくなったし、軍幹部ご用達の高級レストランは、一部はつぶれ、あるいは閑古鳥が鳴いているほどだ。
 習近平に恨みを抱く軍の一部が、習近平に対して露骨な威嚇を実行した、というのが、同紙記事の推測だ。

 

◎失速寸前の経済に2つの敵?
 それを補強する説として、9月3日の抗日戦勝70年の軍事パレードで(写真)、上空を編隊飛行した戦闘機の後部座席には銃を構えた兵士が配されていたとする事実を挙げている。

軍事パレード

 万一、パイロットが天安門の壇上に並ぶ要人たちに「特攻」するような奇妙な振る舞いを見せた場合、制止する特殊な役割を担っていたのだという。
 すると、失速寸前の経済のほか、習近平は、ウイグル族らによるテロの脅威に加え、江沢民派残党の圧力も受けていることになる。
 アメリカでオバマに見せた強気一辺倒の習近平の態度も、中国国内への示威と見るのが妥当かもしれない。ただその強気一辺倒は、うぶなオバマはたぶらかせたかもしれないが、アメリカの対中強硬派をますます硬化させるという反動を生んでいる。
 奴ができるのは、無抵抗のか弱い国内の人権派知識人とウイグル族・チベット族ら少数民族いじめしかないのである。

 

昨年の今日の日記:「高致死率のエボラ出血熱、ついにアメリカ上陸、では日本は?;医療、公衆衛生」






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Last updated  2015.10.03 02:38:40



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