サプリメントの心得 by りーべ
1,サプリ≠魔法の薬2,サプリ≠食事の『補遺』 僕が『サプリメント』という言葉を定義するなら、『食品から余計な物を除いた物』あるいは『食品からは摂りにくい栄養素をピンポイントで抽出した物』とでもします。これはマルチビタミン、マルチミネラルなどでも同じ。 ところで、冒頭の一つ目については大半の理解を得られるものと信じますが、2つ目についてはこれまた大半の方に疑問を抱かせるものと思います なぜならサプリメント(Supplement)とは読んで字のごとく、『補うもの』だからです。 しかし、僕はこれには語弊があると思います。特にアスリートや減量、増量などを行っている人にとっては、決してサプリ = Supplement ではないと考えています。むしろ、サプリが基本であり食事が補遺そんな意識です。恐らく、大半の方は『え?』と思われると思いますが、 その理由を説明していきたいと思います(全部は無理なので、いくつかだけ)1,減量期に余計なものは摂りたくない例えば、減量期において絶対的に食事量が減ります。その結果、不足するミネラルやビタミンetcそれを『補う手段としてのサプリ』恐らくそれが一般の認識だと思われます。(食事から十分量を摂取していては本末転倒)しかし、毎日毎日、必要量の計算ができるでしょうか? ↓2に続く 2,食事内容はばらつくが、サプリによる摂取量は一定にできる 毎日異なる食事内容、量、料理方法、組み合わせから摂取できる栄養素を把握できるのか、ということ。蛋白質、脂質、炭水化物、繊維、カロリーくらいなら可能かもしれませんがZn,Ca,Mg,Feなどミネラル類、ビタミンB群、C、A,D,E,K,ビオチン、イノシトールなどビタミン類αリノレン酸、リノール酸、DHA,EPAなどの必須脂肪酸etc etc etc etc全て把握できますか? まず不可能でしょう。一日でも不足すると影響が現れる水溶性ビタミン(B,C)過剰摂取の害が起こりやすい脂溶性ビタミンやミネラルついつい過剰になりやすいリノール酸と、不足がちなαリノレン酸、DHA,EPAこれらはほんの一例で、実際は摂取方法によってさらに複雑になります(ミネラルや脂質、ビタミンは吸収率が摂取方法でまるで異なる) そして最大のメリットはきちんと摂取量が計算できること。ビタミンもミネラルも最低量と上限には大きな開きがあり、この方法ならばまず不足や過剰になることはありません。そして明らかにとり過ぎた場合でも調整しやすい(レバーを食べたらビタミンAのサプリはやめよう、など) 3,栄養素はその種類によって最適な摂取方法が異なる 一例として、亜鉛などのミネラルは食物繊維によって吸収を著しく阻害されます。食物繊維自体は望ましくとも、それによってミネラル不足を招きかねません。しかし、ミネラルサプリはたいていキレート加工されていて、吸収率はさほど影響を受けないようになっています(そうでないサプリはダメサプリ。きちんと明記してあるか確かめて)ビタミンの場合、脂溶性ビタミンはできるだけ脂質の多い食事と一緒に取ると吸収されやすく、逆に水溶性食物繊維によって吸収を阻害されます。しかしサプリの場合は食物繊維が少なめの食事に合わせて摂取ができます。 またサプリにはコンボ技としての活用法もあります例えば魚油+脂溶性ビタミン(A,D、E、K)+CLA (良質の脂質+脂溶性ビタミン)など この組み合わせを寝る前に、などとしておけば他の影響を最小限にして常に高効率の摂取が可能となります(魚や脂溶性ビタミンを食事から取ると、たいてい野菜と一緒に食べたりして、魚油の吸収が阻害されたりする) 以上より、サプリで毎日の最低必要量を摂取し、食事で補う、というのが正しい方法です。というのは言い過ぎとしても、そういう意識を持つことで変わることもあるということです。サプリの特長は1,好きなタイミングで摂取できること2,計算がしやすい3,他の影響を受けにくくできる。あるいは良い影響を受けさせることが出来る4,特殊加工(タイムリリースやキレート加工)されたものがあるこれが食事に比べてのメリットなのです。なので、これを生かさない手はありません(4は特に食事では代替不可能) これを念頭において、摂取量を見直す サプリを組み合わせる 摂取タイミングを変える これらを一度考えてみることで、同じサプリでも格段に違ってくると思います。 ポチっと応援していただけると次回の更新が早まる……かもしれません