カテゴリ:9月の誕生花
夏が過ぎた頃から、茎先や葉のわきにのぞかせた小さなつぼみが渦状に巻いてふくらみ、晴れた日に、深みのある青紫色の釣り鐘形の花が上向きに次々と咲きます。 9月28日の誕生花は、霜枯れの野で咲く晩秋の青紫色の花、リンドウ(竜胆)。 花の名は、漢名の竜胆(りゅうたん)の音読みが変化したもので、根が竜の肝のように苦いことから名づけられました。 干した根は健胃薬として漢方に用いられていますが、日光に伝わる二荒縁起(ふたらえんぎ)に、二荒の神が役小角(えんのおづぬ)に竜胆根という胃の妙薬のお告げをしてくれたというお話があります。 日光の山中で、役小角がリンドウの根を掘る1匹のウサギにわけを聞くと、病気の主人に飲ませるというので、この根を持ち帰って病人に飲ませたところ、実によく効いたそうです。
花言葉「あなたが悲しむとき私は愛す」は、秋が深まった野山に、静寂に包まれひっそりと美しく咲く姿を現わしたものだそうです。 花言葉「あなたの悲しみに寄り添う」は、寂しい野山を歩く人達の心を慰めてつつましやかに咲く花の姿と、青紫の悲しみを思わせる花色からつけられのでしょう。 清少納言は枕草子の中で、「竜胆は、枝ざしなどもむつかしけれども、異花どもみな霜枯れたるに、いとはなやかなる色あひにてさし出でたる、いとをかし」と、花の美しさを称えています。 花と葉が整った姿をした初秋の鉢花だったピンクの瑞光は、暖地なので夏に半日陰に置き、年を経るにしたがって、晩秋に茎が細く伸びて花を咲かせるようになりました。 鉢花のリンドウは、高山系のリンドウを交配してつくられたつぼみのうちから美しい岩手のリンドウ、暑さに強い福岡県甘木のリンドウ、シンキリシマリンドウなどがあります。 リンドウ科リンドウ(ゲンチアナ)属、耐寒性多年草、原産地:日本、シベリア、中国、朝鮮半島 リンドウ(竜胆)の花言葉:悲しんでいる時のあなたを愛する、あなたが悲しむとき私は愛す、悲しんでいる時のあなたが大好き、あなたの悲しみに寄り添う、淋しい愛情、正義感、誠実、貞節。 リンドウ(竜胆)の誕生花:9月12日、9月16日、9月17日、9月26日、9月28日、10月2日、10月3日、10月6日、10月20日、11月25日 流通時期:ポット苗を秋に、鉢花を晩夏~初秋に見かけます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.28 10:28:09
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