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カテゴリ:登山
山の陰を映して 陽光に輝くモンブラン 7月18日、いよいよあの岩峰ダン・デュ・ジェアンからロシュフォール山稜をめざす。4時起床、パンとオレンジシュース、コーヒーの簡単な朝食を済ませ、ガイドとアンザイレンし、へッドランプをつけて小屋を出発。早い、休まないと定評のあるフランス人ガイドに密着して動けるかどうか試される日である。すぐに雪の登りになり、Romainは朝からガンガンとばして歩く。 まずは雪道をぐんぐん高度をあげていく。反対側に朝焼けのモンブランが見えて感動する。行く手にはあのダン・デュ・ジェアンがずんずんと迫ってきて大迫力である。クーロワールからはしょっちゅう落石があり、ガイドから Aerly と声がかかる。日がすっかり昇ってモンブラン方面は明るい陽光の中で輝き、すばらしい景観が広がっている。岩と雪の部分が交互にでてくるいわゆるミックス地帯でクランポンとピッケルを交互に使ったり、しまったりして一切休みなしで登り続ける。楽しくて面白くてわくわくして登った。 ランドマークのようなダン・デュ・ジェアン 登り詰めてダン・デュ・ジェアンの付け根の稜線に飛びだす。雪ぴが張り出し美しい曲線を描いている。ロシュフォール山稜からグランドジョラスへ続くダイナミックな稜線である。何てすばらしい眺め!!恍惚となる。
そこからは両端が切り落ちた細いナイフリッジで30センチくらいの巾しかなく本当に狭い。風に吹かれながら上り下りし、ガイドから Slowly と声がかかる。ナイフリッジの次は圧倒的なボリュームの岩山を一つ登ってロシュフォールのピークに着いた。登りごたえ充分だった。
ロシュフォール山頂にて 私はモンブランをバックに ガイドはジョラスをバックにして 目の前に迫る憧れのグランドジョラス 今回、セラックの崩壊で登山禁止になってアプローチすらできなかったグランドジョラスが手が届きそうなほど目の前にある。氷河の状況もよく見える。たしかに非常にゆるんでいるのが素人目にもわかる。青空の下にヨーロッパアルプスが360度の眺望で広がっている。幸福感に満たされる。ああ、こんなに幸せでいいのか・・・と思うほどだった。 脈々と続くヨーロッパアルプス 遠くにマッターホルンが姿を見せる 15分ほど休むとすぐ下降である。再び岩稜を下りナイフリッジの雪稜を下り、岩稜を下る。登りより下りのほうが一般的に厳しいが、どういうわけかとても快調で足が軽く、スムーズに下山できた。 ナイフリッジを後ろ向きになって下降するパーティ トリノ小屋へ12時50分ころ到着。約8時間の行動でかなり順調だった。装備を解いた後、Romainとチョコレートドリンクを飲み、またピアノの話をして楽しく過ごした。この日、日本人と初めて出会った。
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