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カテゴリ:旅
今回初めて足尾地域を訪ねた。学生時代の社会の授業で足尾銅山鉱毒事件について習ったことはあったが、実際にこの目でみたことはなかった。足尾の街に入ると荒涼とした凄まじい雰囲気の宿舎(?)や精錬所のトンネル(?)のようなものが目に入った。
資料より 銅(あかがね)親水公園から先は松木川に添った林道歩きなのだが両岸の山に緑がない。黒茶色のような不気味で不健康な山肌が延々と続いてゆく。治山事業のトラックやダンプが通り、山肌には緑化事業のパイプ階段が延々と山頂に向かって続いていた。枯れた草が広がる低地には鹿と猿が縦横無尽に飛び跳ねてその数何十匹!!動物園状態になっていた。 ここが日本最初の公害発生の地だ。ウメコバ沢で出会った青年は足尾出身で小学生時代は山には全く緑が無かったが、30数年たった今は少し緑が戻ってきているので驚いたと話していた。公害の元凶・古河鉱業は今でも健在だし、鉱毒を流し続けた渡良瀬川には渡良瀬渓谷鉄道が走っている。 1日目登攀を終えて夕食を食べようということになり、足尾の街を食堂、レストランを探して走ったが全くない。街自体がうら寂しく活気に欠けてはいるが、ちゃんと学校の矢印もあった。負の遺産を背負って暮らしていく住民は心が弾まないと思うけど、だからと言って転居するだけの決断もできにくだろう。止む無く桐生方面に走っていくと小玉食堂という店を見つけた。「やった!!」と思ったのも束の間、営業は11時から14時まで。とき既に5時だったので途方にくれた。可愛そうにと思ってくれたのか、「あり合わせの物でよければ作りますよ」とおばさんが言ってくれて田舎風のうどんがでてきた。天ぷら、漬物付きだ。これで十分、有難く感謝して頂いた。 やっとひとごこちついてその日の宿・国民宿舎サンレイク草木に到着した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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