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私は生まれて以来ずっと海のそばに住んでいる。っといっても海辺っと言うわけではない。車で1時間以内の範囲だ。
初めて実家を出る大学選びのときも、「海の近く」というのが必須条件だった。 海が大好きだし、海を恐れてもいる。 私の海好きは、やはり「血」の中にあると思う。 ![]() 私は鹿児島県指宿市という所で産まれた。 両親とも実家は海から歩いて10分以内。特に父親は男子であったのと、親戚に漁師がいた、などの理由で、とにかく海に親しんでいたらしい。 この指宿の海は、砂蒸で有名であるように、温かい。一部熱い。熱帯魚だってたくさんいる。ここは他の九州本島とは違う。南国だ。 ![]() 指宿の砂浜で。小学校一年生の夏。 育ちは兵庫県だが、小さいころはよく指宿に帰った。未だに我々姉弟3人にとって「実家に帰る=兵庫」だが、「田舎に帰る」は「指宿」だ。 兵庫県でも何度か引越しをしたが、いつも海から30分以内のところだった。 警察官の父の休みが私たちの学校の休みに重なると、よく釣りに行ったものだ。昔のお気に入りの場所は明石の「江井ヶ島」(だったと思う・・・)の近く。 ちっちゃな砂浜があって、少し泳げて。神社だか寺だかがあって、ちっちゃなキャンプ場らしきものがあって。岩にくっついている巻貝を取ってきて、海の水で茹でて食べた。 魚は岩の間にいる「テンコチ」や「ガシラ」を落とし釣りで。この不細工な白身の魚が、未だに私の一番の好物。できる限り刺身にして食べた。小さいものは母が南蛮漬けか味噌汁に。それより小さいものはちゃんと海に返すことも学びました。ふぐにえさを食われると悔しいことも。 私の人生で一番の大物は「子持ちハゲ」。標準語だと「カワハギ」ですか。アタリが来たときに「もしや、夢のチヌか?」っとちょっと期待したけど、違ってがっかり。それでも父に手伝ってもらってやっと引き上げた大物。でも食べるために「かわはぎ」しているとくさいし、身もちょっと固くて、ちょっとパサパサして、あまり満足ではなかったなぁ。確か鍋にしたっけ。 釣りから帰ると、まず風呂場へ運ばれる。そこで手足を洗い、台所へ直行。包丁とまな板を用意した父の周りにチビ3人が並ぶ。まずは父の包丁捌きを、固唾を呑んで見守る。 「釣った魚は自分でさばく」 これが我が家の鉄則だった。 魚のさばき方&包丁の研ぎ方は父から教わった。 私は小さいころからずっと「魚のさばける人と結婚する」っと決めていた。おそらく父がそうしていたので、「魚のひとつもさばけないのは男じゃない」っと幼心に信じていたのだろう。 そして、「魚をさばかない」ゆうちゃんと結婚した。 ゆうちゃん曰く、「自分でさばけるのだから、夫がさばく必要は無いので、それでよいではないか」うん、そうだね。「さばけない」のではなく、「さばかない」だけなのが救いだが。包丁研ぎはできるゆうちゃん。やはり私が選んだ人だ。 大学で横浜に移り、一人暮らしを始めた。うまい具合に近所に釣具&えさ屋さんがあったので、父に買ってもらったバイクに、父に買ってもらった釣り道具を積んで、釣りに行った。 しかし、若い女の子が一人で釣り、っというのはいらん注意を引くもので。おまけに釣り場もよくわからないし、えさや魚の呼び方も違うし・・・という一種の「カルチャーショック」を起こしてしまった。 その後日本脱出をしてブラブラし、マルタ島に一時落ち着いた。 ここは八方を海で囲まれている。30分も車を走らせれば、どんな方角に進もうとも海に落っこちる。喜んだのもつかの間、地中海という性質上、魚のバラエティーは少なかった。釣りに行ってもあんまり釣れない。おまけに住民はどちらかというと「肉食」派。それでも市場へ行けば、生きた魚や蛸や・・・5月には日本人がマグロの買い付けに来ることもあった。 ここで覚えたのが「スキューバ・ダイビング」。 大学生のときから免許を取りたかったが、なんだかんだと後回しになっていた。マルタでは他にすることも無く、じもっぴー料金にしてくれたこともあり、無事PADIのアドバンスを修得。冬でも凪いでいなければ、ウエットスーツで飛び込んだ。 デコンプレッション・タイムの3分間に、私は楽しみを見出した。 「ウニ取り」である。 水深5Mにたくさんいた。黒くてしょぼいやつはマルタ語で「パツゥリィット=神父さんをちょっとからかった呼び方」と言い身が無い。紫のふくよかなやつには身がたくさん詰まっていた。折りたたみバケツいっぱいにして持ってあがる。家に帰って機材を洗い、転寝をして、さぁウニの刺身?の夕食だ。難点はあの橙色の部分をきれいに取り出すこと、及び棘棘の殻をゴミ袋に入れ、ちくちく刺されながらゴミ捨て場まで運ぶこと、であった。 何度かレストランに売りに行ったが、2時間のもくもく作業の後2000円ほどにしかならなかったので、すぐやめた。 そしてベルギーへ。 海はあるが潜って楽しいものではなさそうだ。住んでいるブリュッセルからは海はちょっと遠い(1時間くらい)。それでも割と新鮮な魚介類が手に入る。近所のスーパーの中にいい魚屋もある。記念日には、徒歩5分のブラッセリーでカキやその他の生貝の盛り合わせを買ってくる。 そして去年、ゆうちゃんもPADIのオープンウォーターを取って、新婚旅行に紅海へ行った。マンタやサメには会えなかったが、マダラトビエイに出会った。すばらしい空間(水間?)だった。ここで私はますます海の虜となった。 夢は海辺に住むことである。 砂浜じゃなくて岩場。 その前にイルカや、ジンベイと泳がなくっちゃ。 海への夢は膨らむのでした。
海のそば、いいよね。でも、砂じゃなくて岩場っていうところが、さすが、シブいっす。
そういえば、うちの義父、最近趣味が高じて、魚採り用の数万円する網を買ったらしい。漁師にでもなるのだろうか…。(Jan 24, 2007 02:31:44 AM)
カマンベール村2さん,
シ、シブイっすか。なんかうれしいです。 なるほど、だんな様の家系はやはり海系なんですね。魚採り用の網とは、う〜ん、やはり漁師への道を踏み出した、のでは?☆(Jan 26, 2007 09:15:48 PM) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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