蝉しぐれ
藤沢周平の、この蝉しぐれは、試写会が当たっていたのに都合で、友人にゆずった映画で、テレビで放映されるのを楽しみにしていました。水野まきでテレビドラマとして見て感動したので、こちらも期待していました。ちょっとだけテレビドラマのほうがテンポが良かったような気がしますが、映画のほうが丁寧に描かれています。いいです、日本人の純な心、友情、景色。わたしはアメリカナイズされた人間だと思うのですが、趣味は日本てきだったりするのは、何かの反動かもしれません。最近のわたしは本にしても映画にしても、純なものばかりに浸ってしまいます。実はそれにちょっと問題意識を感じたりもしているのです。私が純だから、こういう物語に感動するのではなく、現実逃避らしい。わたしってきっと若さコンプレックスなのかもしれません。アンチエイジングなんて文言を見ると、飛びつくように読んじゃたりするし。