心霊探偵八雲 文庫本の5巻読みました。
アニメを見ているときにちょっと先に拾い読みしてしまったんですけど
やっぱりちゃんと読んだ方が 面白さが違いますねwwwww
4巻も面白いなと思いましたが、八雲の出生の秘密とか 八雲の母のこと
晴香との縁などについてを知ることができるので こちらの方が 面白いかな??
八雲は 監禁されてしまうので あんまり出てきませんが それでも 最後に大活躍を
するので 満足v
アニメと比べると 八雲が監禁される時の 七瀬との絡みはアニメオリジナルで
あの肌をさわさわ~~ってヤツですね。
あそこはアニメがよかったですけど、全体的には比べるまでもなく
原作の方が 数段優れています。。
アニメで ここはどうだろ??って 思ったところは やはり原作にはなく
アニメオリジナルでしたね。。
3話で1巻分を消化してますが 1話目の「繋がる想い~罠~」の進みが遅かったかも。
Aパートまでに 八雲がいなくなり、サクッと進めておけば 原作に出てくる
もうひとりの被疑者・本田を話に組み込むことができたかもしれないし
催眠をつかった方法も取り入れることができたんじゃないでしょうかね。
事件の解決法が武田による誘導だけ なんてあまりにお粗末な事件解決法だし
もう少し、この作品の推理的な展開も話に組み込んだ方が ストーリーに厚みがでるのに
とにかくアニメは 話が軽いんですよね。。
つながる想いの2話 縁でも 石井の父親の話のとこもオリジナルでしたし、
八雲の中学の話も 若干取ってつけた気がしてたんですけど あれも原作では
あの話はあそこにはなく、アニメで無理やり晴香と八雲をくっつけるために 強引に
持ってきた感があって。。 あそこ 必要なかったかも。。ですね。
ただ、あのシーンがないと あの時、八雲は監禁中だったので 小野Dの出番がなくなるから
ってことで 苦肉の策だったのかもしれませんが。。
でも、そこは他の策で乗り切り 本来のストーリー重視でお願いしたかったです(><)
晴香との縁を繋げる晴香の母からの手紙も すごく唐突でした。。
せめて一心さんには、晴香の実家の場所を聴いてから ハッとして欲しかったよぉ。。
オリジナルで付けたところが無ければ 石井がもう一人の被疑者に辿りつくところを
入れられたんじゃないかと思うのですけど。。
はっきり言って 2話目Aパートは余分だし、Bパートもいらないところは思い切って削れば。。
この2話目の扱いがまずかったかなって思いますね。
3話めの演出が結構よかっただけに残念。。
で、原作とアニメの大きな違いを挙げると。。
秘密の部屋は七瀬邸にはありません。後藤はもう一人の被疑者だった男の車の
トランク内に監禁されます。
なので、武田が隠し部屋に案内するとこもありません。
4巻の「守るべき想い」で偽の心理療法士として登場した女が七瀬美雪なんですが
そこで石井と後藤は先に七瀬に会っていることになるんですよね。
で、この心理療法として使われる催眠が この話のキーワードになるんです。。原作では。
他には 違いとしては、八雲への拷問。原作では足を折らます。
一人で歩けないため、晴香の手を借りるところも多々。
ここは 人をよせつけなかった八雲が 後藤ではなく晴香の手を借りているってところで
この二人の距離が狭まったって感じさせるところなんですよね。
それにしても アニメでの あの八雲救出シーンはホント嫌い(><)
張り手がどうしても許せません。
以前にも書きましたけど、原作では 爪が折れるのも手が悴んで動かないのも構わずに
必死にロープをほどくことに専念。健気なんですよ。
なんで アニメでは あんなことになっちゃったんでしょ。。
それから、アニメでは 七瀬が犯人だったことを彼女自身が告白しますが
原作では 時効が成立する前に 真犯人を八雲が見つけ出してしまいそうだったために
拉致監禁されます。
七瀬は八雲を殺したかったけど 八雲父がそれを許さなかったために拷問だけして放置。
で、実際、八雲は真犯人を割り出します。
あと、設定として アニメの七瀬の少女時代の描写もいただけませんでした・・・。
彼女のサディスト振りを思うに、やはりアニメでの小学生の時にあんな絵を描くとか
ありえないと思うのです。
あの年齢までになっていたら 性的虐待を受けている子は絶対に他者に分かるような
直接的な絵を描くとは思えないし 教師に助けを求めるとも思えない。。
七瀬の性格からすると その精神的ストレスから生まれた歪みは 他者を
傷つけることで発散するタイプ。
クラスメイトに過度に暴力を与える 指を折るくらいのことを平気でする問題児であったとか、
小動物を意味もなく殺傷するとか、そういう方向に行動が向かうと思われるんです。
冒頭に道路に描いていた絵も 幼稚園児の絵だし。。
10歳にもなって あんなではちょっと幼すぎるし、そんな子が大人を3人(原作では)
殺すほどの狂気を持ち続けるとも考えにくいし、大人に成長した後にも
あれだけの悪意のある行動を執り続けるとも思われない。。
そのあたりのキャラの作りのまずさがこのアニメを受け入れにくかった原因ではないでしょうか。
晴香に関しても 同じようなものですから。納得いかない行動が多すぎました
他にも 後藤たちは長野に向かわず、八雲が戻ってきてから事件を解決します。
晴香が八雲を救出する時、彼らの前に現れたのは 両目が赤い男=八雲の父だけで
晴香を邪魔だといいますが、物理的には何もできないから晴香に手を出すことはできず
また、八雲の母が盾となって現れることで 父はそれ以上何もせず去って行ってしまいます。
八雲のお母さんの遺体は 一旦東京に戻った八雲が、事件を解決した後にもう一度
長野に戻り 壁の間に隠されていたところを出してあげるんですよね。
この時、晴香も同行しますし、晴香の母も一緒です。
八雲のお母さんとのやり取りは アニメの演出が 結構魅せてくれたので よかったんですが
それでも やっぱり原作どおりに事件を追っていたら もっと面白くなってたんじゃないかと
思われるんですよね(><)
やはり ここは 原作を読むことをおススメします。
特に八雲を救出するあたり、アニメで不満があった方は 原作をどうぞv
晴香への見方が変わると思われます
心霊探偵八雲1~6上下巻セット著:神永学(角川文庫)