ら☆し☆く

「竜」という字にひかれて
ふらふら～～～っと門の方に近寄ってくワタシ

と、そこへ寄ってくるおばちゃん
話を聞くと祇王寺より紅葉がキレイで国宝が置いてあるらしい
まぁだったら一度入ってみるか

紅葉はこんな感じでした

まぁ、確かにキレイだけど“見ごろ”の祇王寺見てないしなー

と紅葉を堪能しつつおばちゃんが言ってた国宝があるというお堂へ
そこには・・・・
10畳くらいの部屋に陳列されてるガラスのショーケースに入った骨董品が
（って、イヤ、見る人が見れば国宝なんだろうけど知らない人が見たら骨董品としか見えませんって）

あぁ、ワタシ、やっちまったよ、やっちまったil||li ＿|￣|○ il||li
とりあえず見て、さっさと帰ろう

と思っているとおっちゃん登場

このおっちゃん
話し方がタンタンタンと・・・・・
一緒にいるだけで緊張するし、なんだか人を小馬鹿にしたしゃべり方をするお人

「この観音様は正面にひざまずいて見上げると目が合うんだよ」

とおっちゃんが観音様の正面に立っていたので斜め横にひざまずいたワタシ

すかさず、おっちゃんめんどくさそーに

「そっちじゃない、こっち」

・・・・・・いや、おっちゃん、あーたが今までそこに立ってたんじゃん

「お祈りした？じゃぁ、こっち来て」

と連れてかれた先は入口横のお守り売り場

「このお守りはいちいち返しに来なくていいんだ。
　ずーーーっと一生使えるものなんだ
　どれがいい？3つまで選べる。ただし1個と2個はダメだ。数が悪い」

ってお守りの押し売りですか？　．゜。(゜Д゜；)≡(；゜Д゜)・。゜

あーもーお守りいっぱい持ってるからこれ以上いらないんだけど
このおっちゃん買わなきゃ納得しなさそうだし
と思ってしぶしぶ３つ選ぶワタシ

「後は？お土産としては？」

「いや、いらないです」

「1個でもいいよ」

「（ってあんた、1個はダメって言ったじゃん）いらないです」

と、かなーり頭来て帰ろうとしましたが
・・・・・そういえばワタシ、1本彫の竜見てないじゃん

「あのー、一本彫の竜ってどこですか？」

「それならここ」

と、見てみると入口横（お守り売り場と反対側）の薄暗ーーーーい所に

「これは剣と炎に竜が巻きついていて不動明王と竜を表しているんだ」

というおっちゃん

って、でもあれ？
皆様、不動明王といえば

こーんなお姿思いません？
だけどそこにあるのは剣＋炎＋竜
・・・・・あっれー？人型の不動明王さまは？

「え？あの？どこに不動明王が？？？？？？？」

するとおっちゃん、呆れたように
「だから、さっきから言ってる、これがそうだって」

と言われて初めて気づくワタシ
あ、つまり剣＋炎＝不動明王だと

でもでもでもさー
一般のそんなに詳しくない人が
んな説明でわかるかーーーーー凸(▼皿▼ﾒ)

「ほら、じゃぁ、そこに鐘があるから鐘突いてお祈りして」

と言われてみると確かに不動明王の前に小さい両手サイズの鐘が
でもでも鐘を突く棒が見当たらないんですけど・・・・・

「え、あの、鐘突く棒って・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

いかにも何言ってるんだって感じで斜め横から無言で見てるおっちゃん
あせって見渡すと鐘の横に置いてある棒
あわてて“チーン”と鳴らしお祈りしましたが・・・・・

あのですね、正直に言います
このお堂の中、かなり、はっきり、薄暗い
そして鐘の色もくすんだ色。当然薄暗い中じゃあわかりません

そんな中でわかるはずないだろーーーが、このジジイがーーーー

と、心の中で叫びお堂を後にしたワタシ

思わず門から出る前に

「あぁ、もう、来るんじゃなかった((ノ`Д´)ノ」

と叫んだ事は
誰からも文句は言われない事だと思います

※教訓　これから京都へ行く事があっても有名な寺院、観光地以外は行かないようにしたいと思います