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以前から目をつけていて、今回やっと入手してきた「本」。
それは、京極夏彦の「 これまでに何回も読んでみようと思ったことがりましたが、なんとなく「よし、読もう」という気になりきれずにいました。 理由のひとつは、各巻の厚さ。 このシリーズの本と最初に出会ったのは、たしか4作目の「鉄鼠の檻」でした。 その昔、新書版のこの本をコートのポケットに突っ込んで通勤の合間などに読んでいた知人がいましたっけ。 「面白いよ。読んでみる?」 薦められましたが・・・ 読んでいる最中に背表紙がバッキリ割れてしまいそうな厚さって、どうよ? 興味は持ちましたが、あんまりな本の装丁にそのときは辞退したのを覚えています。 文庫版になってもその厚さはもちろん健在。 辞書じゃないんだから^^; とまぁ、気にはなりつつ敬遠されていたわけなのです。 その後、どっちが先だったかなぁ? 映画になったり、分冊文庫版が出版されたりなどして、やっと読んでみようという波がやってきました。 ところが今度はその分冊文庫版が本屋の棚に無い・・・。 シリーズものだし、読むなら順番に読みたいじゃないですか。 結局このときも読めず仕舞いで、今日に至るまで本も読んでいなければ映画も見ないままになっていました。 そんなこんなでなかなか読む機会が無かったこの「姑獲鳥の夏」。 それがやっと私の手元にやってきたというわけ。 もちろん買ったのは分冊文庫版です。 冒頭から30ページあたりまで読んだところで思ったこと、それはたった一言。 「・・・読みづらい」 漢字が多いからとか、しかも難しい字が多いからとか、そんなことが問題でなのではない。 なんともこう・・・、字面が気に入らないのだ。 「 また、「 確かに本来はそうやって表記するべきものなのだろうが、その結果そうでなくても難しくて画数の多い漢字が多用されている紙面をなおさらうるさく見えるようにしている。 その結果、まだ読み始めたばかりだと言うのに「読みづらい」という感想に繋がってしまったのだ。 でも。 内容的にはとても面白い。 そんな文体の紙面に慣れるまでに丸2日もかかってしまったが、慣れてしまえばこっちのものだ。 面白いのだから、どんどん読み進められる。 それに、設定されている時代背景とか登場人物たちの性格みたいなものを想ってみたりすると、このような使い方になってしまったのも決してわからなくは、ない。 (何故って、私もそういったことにはわりとこだわる方だから^^;) 最後まで読み終えてみても、理屈っぽい京極堂の話にも決して飽きはしなかったし。 そうだなぁ・・・ 色褪せてセピア色になった映像を、周囲が少しぼやけて見える感じの古い角の丸まったブラウン管のテレビで見ているような。 そんな感覚がまだ残っている。 ただ、最後の最後にタイトル名を登場人物に言わせてしまうのだけは、いただけない。 やりすぎというか、なんというか・・・ でも、本当に面白かった。 早速明日、2作目の「魍魎の匣」を探しに行かなきゃ。 姑獲鳥の夏 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年01月25日 13時40分43秒
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