『麦きり』!? 何、それ? 東京人の私は知らなかった。
山形県鶴岡市の名物麺。
小麦粉をこねて薄くのばし、細く切るから『麦きり』という。
同様の作り方をそば粉でやれば『そば切り』、作り方はちょっと違うがくず粉でやれば『葛切り』という。
なんだ、うどんのことだよね?
麦きりは一般的なうどんより細く切られていて、庄内地方では、昔は『稲庭うどん』のような乾麺をうどんと呼び、家庭で作る生のうどんを麦きりと分けて呼んでいたようだが、乾麺の麦きりの商品も出てきて崩れている。
「
麦きりだと思って食べれば麦きりになる」(笑)そうで麦きりとうどんの違いについての詳細は
こちら。
鶴岡市の多くのそば・うどん店で麦きりを出しているのだが、代表的な有名店を訪れた。
【寝覚屋半兵工(ねざめやはんべい)】 山形県鶴岡市馬町枇杷川原74
紹介ページ、
紹介記事、
紹介ブログ1、
紹介ブログ2
店名の由来は、目が覚めるほどおいしかったという説などから。
現在は、5代目が120年余りもの伝統を受け継ぎ、麦きり一筋に家運をかけて、寝覚屋の風味と伝統の味を守り続けているとのこと。
店のメニューは麦切りと生そばの2種類のみ。温かいつゆで食べる麦きりってないんだね。
麦きりとそばの『あいもり』の一人前がないので両方いただくことにした。
『ざる麦きり』\650。
麺はそれほど細めというほどではなく、喉越しがいい。おいしい。
でも、讃岐うどんのほうが私の好みかな?
『ざるそば』\650。
こちらも喉越しがいいのだが、そば粉の比率が少ないからかな?
特に感動したりすることもなく...
つゆはそば湯で飲む時はおいしく感じるのだが、麦きり・そばをつけるとそんなにパンチがない。
ごちそうさまでした。
この日(5月25日)は
鶴岡天神祭が行われ、賑やかだった。
驚くほど多くの数の露店が出ていた。
↓これは驚いた。 「化けものまつり」と呼ばれるだけに、お化け屋敷まであるとは!
お土産で乾麺の麦きりを買った。
左から”日本一の枝豆”と称される「だだちゃ豆」を組み合わせた『だだちゃ豆麦きり』\400。
鶴岡の北西部の大山稲庭屋の伝統製法で作られた『庄内麦きり』\260。
鶴岡は明治以来、絹織物の街として栄え、シルクプロテインを盛り込んだ『絹入り麦きり』\288。
食べるのが楽しみ♪
※ 2018年7月29日追記:
「おとなの週末No.193 2018年8月号」p130「白石あづさの日本の奇祭珍祭 第22回」
で「化けもの祭り(鶴岡の天神祭)」が紹介されている(2018年5月25日開催)。
鶴岡市の観光情報サイトによると、
『菅原道真公を祀る天満宮のお祭りで、老若男女が長襦袢を着、編笠を被り、顔を手ぬぐいで
隠した「化けもの」が道行く人に酒をすすめて歩きます。
この化けものになって3年間誰にも知られずに天満宮にお参りできると願いがかなうと
言われています。』 とのこと。