北総の小江戸・佐原。
佐原はかつて利根川水運の中継基地として繁栄し、往時の面影を残す土蔵造りの商家や千本格子の町家が建ち並んで小江戸の情緒が漂う観光地になっている。
伊能忠敬の出身地で、旧宅や記念館もある。
ちなみに、佐原市は合併により2006年3月から香取市になっている。
老舗のお店で名物のそばをいただいた。
『
極めつけ千葉の蕎麦72店』に載っているが、観光ガイド本にはほとんど載っているようだ。
【小堀屋本店】 千葉県香取市佐原イ505
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しおりによれば、もともとは醤油醸造を家業にしていたのが、火災をきっかけに天明2年(1782年)にそば屋を開業、現在は9代目。
現在の店は明治25年に建てられたもので、県の有形文化財に指定されている。
また、本店の2軒隣の石造りの建物は昭和4年建築で、千葉銀行佐原支店だったのが【小堀屋本店】の別館になり、8代目ご主人が腕を振るっている。
情報はあまりないが、2~300m東には【小堀屋支店】もある。
住所がおもしろい。「佐原イ」の「イ」なんてつくのを見るのは私は初めて。
郵便番号案内で調べると「イ」「ロ」「ハ」「ニ」「ホ」まであり、同じく香取市には「篠原イ」「篠原ロ」なんてある。
本店に入ったのだが、店内はわりと手狭で、ちょっとうろ覚えだが、2人卓x2、こあがり4人卓x3。
こあがりのところに2階へ行く急な階段があるが、2階は客用には使われていないようである。
名物の『黒切りそば』\900をいただいた。
更科粉に日高昆布の粉末を練り込んだ真っ黒いそば。
つるつるして、こしがあり、へぎそばと似た食感。
そばや昆布の味は感じず、なめらかで美味しい。
特色のあるおいしいそばだね。
ほかに季節物(冬限定)の『柚子切蕎麦』などがおいしいようで、店には家宝として享和3年(1803年)以来代々に受け継がれた57種の麺の製法の秘伝書があるそうだ。
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町を歩いていると数軒の店で見かける『
すずめ焼』の看板。
おぉ、思い出した、佐原名物だった!
知ってますか?
鳥の雀を焼いたものじゃないですよ。
佃煮屋の【麻生屋本橋元店】(
麻生屋本店の新店)さんに寄ってみた。
小鮒、たなご、モロコ等を串でさし、焼いてタレをつけたものだが、名前の由来は、
・小鮒を串に刺して焼いた形が小枝にとまっているすずめの形に似ているという説
・河原で焼いた小鮒を、すずめを焼いたものだと勘ちがいしたという説
があるとのこと。
お土産で買ったが、店頭で\80/串で焼きたてが食べられるので、いただいた。
おぉ、けっこういける。甘めのタレが全体をおいしくつつんで、心地よくカルシウムを摂取できそうw
そばの花蜜のお菓子もあったので、あわせて買っちゃったよ。
ちなみに私が『すずめ焼』を知ったのは数年前で、地元・足立区の北千住の本町センター商店街にある佃煮屋の【
鮒秋】さんで扱っているという情報を得たので。
買いに行ったんだけど、扱っていない時期だったらしくて入手できず、それ以来忘れていたんだ。
【お中元にも最適】すずめ焼き詰め合わせ