【特集:郷土料理のそば】の第5弾は、
日光の『ゆばそば』。
ゆばは京都では「湯葉」と表記するのに対して、日光では「湯波」と表記するそうだ。
引き上げの時に膜を一枚で引き上げるのが京都。二つ折りが日光。
日光の湯波は「厚めで歯ごたえ十分」、京都の湯葉は「薄めで柔らかな歯ごたえ」になるそうだ。
大豆を原料とした栄養豊富な点から修験者たちが作り出したもので、精進料理に欠かせない食材となっている。
日光の『湯波料理』は「農村漁村の郷土料理百選」に選ばれていて、厳密には『ゆばそば』だけが郷土料理と認定されているわけじゃないが、かたいことは言わないことにしよう。
ほとんどのそば屋・食堂に『ゆばそば・うどん』のメニューがあることだし。
湯波の由来を、今日伺った店が書いたものを引用すると:
「今から1200年前、唐の鑑真和尚が日本に帰化したとき、当時の都であった京都に「湯葉(日光では「湯波」)を伝えたと言われております。
その後、勝道上人の日光開山に伴い当地に伝わり、山岳修行の僧侶達の常備の糧として、栄養価の高い長期保存の可能な「湯波」が重用されたと思われます。
また最近では消化吸収が大変良い大豆の健康食品として、また日光の特産品として注目されております。」 とのこと。
日光の玄そばを自家製粉し、ゆばそばの元祖を名乗る店を訪れた。
(事前調査はしていない。突発的に日光に行くことになっちゃったので
)
【手打生そば 魚要】 栃木県日光市御幸町593
紹介ページ1、
紹介ページ2、
紹介ブログ1、
紹介ブログ2、
紹介ブログ3
「うおよう」と読むようだ。そば屋なのに魚の字があるのは、昔、魚屋をやっていたからとか。
石臼挽き自家製粉の手打ち。店内に石臼が置いてある。
冷たいのも食べられるが、温かい『元祖 湯波そば』\1,150をいただいた。
お店の説明:
「湯波そばの元祖。3種類の湯波が入っています
湯波とは、豆乳に熱を加え表面に張った薄皮を引き上げたものです。当店の 湯波そばは、地元の老舗【
ふじや】の揚巻湯波・長寿揚・ぜんまい巻を程よく味付けし、手打ちそばにのせて供しております。」
※揚巻湯波・・・ 生湯波を重ねて棒状に巻き、輪切りにしたものを、油で揚げたもの
長寿揚・・・ 高野豆腐を生湯波で巻き、油で揚げたもの
ぜんまい巻・・・ぜんまいを生湯波で巻き、油で揚げたもの
私は、「ゆば」は好きなほうだが、食べるのは生の「ゆば」がほとんどだったような気がする。
揚げたゆばはあまり記憶に残っていない。
後で、以前 日光に来た時のブログの写真を見ると、ぜんまい巻も食べていたんだね。
少し平打ちのそばは柔らかめでなかなかおいしい。
揚げた湯波に味付けがされているんだけど、まぁ、私にとっては刺身で醤油のほうが好きだな。
長寿揚はまだいいが、ぜんまい巻はちょっと苦手な組み合わせ。
褒めている人もいるが、人それぞれの好みでしょう。
いろいろなことを考えながら完食・完飲。
ごちそうさまでした~
【関連ブログ:ゆばそば】
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2006年8月11日: 後藤そば店@日光で『ゆばそば』
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出没!アド街ック天国 『~日光~』 2021年1月16日(土)21:00~21:54 テレビ東京 3位
表面が波打っているので「湯波」と表記するという。揚巻湯波を使った湯波そばの元祖【魚要】の主人は開発する際、京都にも研究に行ったが結局オリジナルで作ったという。
※ 2023年11月閉店