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カテゴリ:歳時記
毎年11月1日はカトリックの祝日、All Saints' Day(万聖節)。この日はお墓参り行く、日本で言うとお盆のような日。
「オール・セインツ・デーって一体何の日?」と聞くと、無信心者の夫は「キリスト教では、毎日誰かしらの聖人の日だけど、有名な聖人や昔の聖人だけで365日もう一杯一杯だから、残りの無名な人や最近聖人になった人もあわせて「聖人みんなの日」っていうことなんじゃないかなぁ」とのこと。なるほど。そういえば、去年亡くなったヨハネ・パウロさんはもう聖人になったのだろうかとか、私たちの結婚記念日は聖パウロと聖ペテローの日だったなぁなどと思いが至る(覚えているのは、たまたま夫の両祖父の名前がパウロとペテロのクロアチア版パヴァオとペタルだったから)。 夫の家族のお墓があるミロゴイ墓地はザグレブ北東部にある巨大墓地。11月1日やその前後の土日に行くと渋滞でとんでもないことになるので、一足先に行ってきた。墓地と行っても、ヨーロッパの墓地はどこもそうかもしれないが、ミロゴイは建築や彫刻が美しく、観光ツアーにも組み込まれているスポット。 入り口近くで早速捧げる人一人にキャンドルを一本ずつ、都合6本購入。 供花はやはり菊がメイン。鉢植えやリースにしたものなど様々。 最初に行ったのは夫の母方の祖父母と大叔母が眠るお墓。次に夫のゴッドファーザー(舅の親友で夫の後見人だった人)、そして最後に夫の父方の祖父母が眠るお墓へ。母方のほうは火葬セクション、あとの2つは土葬セクションにあり、この2つもかなり離れているので、いちいち車に乗って違う入り口から入る。 広々として気持ちいい敷地。ちなみにここは観光ツアーでいくメインスポットではない。 早めに来たのは私たちだけではないらしく、もう既にたくさんのキャンドルや花が供えられていた。 ザグレブはもともとカトリックの人が多い地区だったので、カトリックの十字架が刻まれた墓石が多いが、気をつけてみてみるとたまに月(イスラム教)、六角の星(ユダヤ教)、正教の十字架とキリル文字(セルビア系)が刻まれた墓石も混在。社会主義の時代は宗教が抑圧されたので、共産主義の五角の星が刻まれた墓石もあり、こんなところにも歴史を感じる。 私はやっぱり火葬がいいなぁ、と漠然と思いつつ、夫は「まだまだ先の話」と全く取り合ってくれないが、どこのお墓に入るのかしらんとふと考える瞬間。 観光ツアーでいく綺麗な建築、彫刻の写真はミロゴイ墓地のHPへ http://www.gradskagroblja.hr/Default.aspx?sec=92 ヨーロッパ重要墓地協会のミロゴイ墓地ページはこちら http://www.significantcemeteries.net/significant/zagabria/Intro.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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