米国株続伸、ダウ平均47ドル高 GM12%高、「小売株指数」は小幅安
米国株続伸、ダウ平均47ドル高 GM12%高、「小売株指数」は小幅安【NQNニューヨーク=荒木朋】クリスマス明け26日の米株式相場は小幅に続伸。ダウ工業株30種平均は前営業日比47ドル7セント高の8515ドル55セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5.34ポイント高の1530.24で終えた。関連金融会社の銀行持ち株会社化の承認を受けゼネラル・モーターズ(GM)が大幅高となったほか、石油株が買われ、株価指数を押し上げた。 米連邦準備理事会(FRB)が24日夕、GMの関連金融会社で自動車ローンを手掛けるGMACの銀行持ち株会社化を承認した。GMACは金融安定化法に基づく公的資金注入の申請が可能となる。GMの経営再建に向けてプラス材料のひとつとみなされ、GM株は12%上昇した。原油先物相場が急反発し、エクソンモービルやシェブロンが堅調だったこともダウ平均を押し上げた。 一方、民間調査会社が24日までのクリスマス商戦期の小売売上高が低調な結果だったと伝えた。今年のクリスマス商戦が1995年のネット販売開始以来で過去最高だったと明らかにしたネット小売大手アマゾン・ドット・コムなど買われる銘柄もあったが、個人消費の先行き警戒感は上値の重さにつながった。S&P「小売株指数」は小幅ながら下落して終えた。 この日は25日のクリスマスの祝日に続いて休暇をとる市場参加者も多く、前営業日の24日に続き商いは閑散。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約5億1500万株(速報値)、ナスダック市場は約5億9000万株(同)だった。 S&P500株価指数は4.65ポイント高の872.80で終えた。業種別S&P500種株価指数は「エネルギー」「素材」がともに1.7%高となるなど全十業種が上昇した。半面、フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は0.4%安だった。 個別では、フォード・モーターが8%高。アルコアやキャタピラーも堅調。小売株ではJCペニーやナイキが買われた。 半面、メーシーズやノードストローム、ホーム・デポといった小売株は軟調だった。前営業日に大きく買われたバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)やシティグループは利益確定売りに押された。