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 思春期の君たちへ 

 思春期の君たちへ 

行かなくてもいいのよ

2007年7月~。

ドロシーがOD診断を受けた頃から、

ODの子どもを持つお母さん達と交流をするようになりました。


「ODは病気です」

「病気なのだから、学校には行かなくていいのよ」

「学校に行けなくても、好きな事なら出来るはずだから、

好きなことをさせてあげましょう」

「一緒にお出かけしたり、遊んだりして、楽しく過ごしましょう」

等とアドバイスを受けました。


私は正直、目からウロコのような衝撃を覚えました。

学校に行かないのに、そんなことしていいの?と思いました。

でもその時、私はどうすればいいかわからなかったし、

他に術はないと思い、違和感を感じながらも、アドバイス通りにしました。


ドロシーには

『学校なんて、行っても行かなくてもいいのよ』と言い、

仕事を休んで、一緒に楽しく過ごすよう努力しました。


確かに、学校に行かなければいけないというプレッシャーからは解放され、

ドロシーは少し楽になったようでした。

私も、病気なんだからと思うことで、気持ちが少し楽になりました。

でも、やはり、そんなことは長くは続きませんでした。


ドロシーの精神状態はどんどん悪くなっていきました。

気持ちが落ち着かず、常に私の姿を見ていないと不安になり、

一日中、何度も「ママ、ドロシーの事、好き?」と聞いてきます。


例えば、ローラと話をしている時など、ちょっとでもそっけない態度をとると、

ソワソワと落ち着かなくなり、自分の耳や頭をトントンと叩いて

「あ~あ~あ~」とうなったりします。


そんな状態に、家族への影響も強くなってきました。

私は常に監視されているような感じで、

いつもドロシーの傍にいないとならなず、

私のちょっとした言葉やしぐさで、

激しく落ち込んだり暴れたりするので、精神的にかなり辛い思いをしました。


元気で明るく、学校でも人気者のローラが、

羨ましく、妬ましかったのかもしれません。

ドロシーは、突然、きつい言葉をローラに投げかけるようになりました。


ローラは「お父さんやお母さんとはいたいけど、ドロシーといるのは、

精神的にストレスがたまる。だから休みの日に家にいるのが苦痛になってきた」

と言い出しました。

ローラの気持ちはよくわかりました。

そして、とても哀しかったです。


普段、主人を頼ることはない私でしたが、

さすがにSOSを出しました。

でも、主人も、協力したい気持ちと、ハードな仕事との間で、

イラ立ち、言い争いになりました。


お医者さんは、ODが良くなれば、うつも不安神経症も治るというけど、

いったいいつまでかかるのだろう・・・と、

不安感でいっぱいでした。




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