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 思春期の君たちへ 

 思春期の君たちへ 

克服直前(友達パワー)

ドロシーは不登校を克服する前、

毎晩、お友達のMちゃんに時間割を聞いて、

でも結局行けなくてを繰り返していました。

Mちゃんに「明日は行くから」と約束をして、

朝迎えに来てくれたのに、結局行けなくて断ったり、

支度出来ていなくて、家に入ってもらい、

10分も20分も待たせておいて、挙句の果てに、

「やっぱり行けないから先に行って」と言いだしたり・・・

Mちゃんはドロシーのせいで、

遅刻ギリギリにたった一人で学校に走って行くことになるというのに・・・

そんな時も、Mちゃんは、ドロシーを責めることもせず、

「その日」が来ることをニコニコと待っていてくれました。


「Mちゃんに申し訳ない、このままでは嫌われてしまうんじゃないか・・」

と私は思いました。

でもこれは「ドロシーの問題」です。

その時の私に出来ることは、Mちゃんを追いかけて行って、

「ごめんね。本当にごめんね。

 おばちゃん、Mちゃんがこうして迎えに来てくれること、とっても嬉しいの。

 ありがとう、本当にありがとうね」

と、伝えることでした。


Mちゃんのお母さんには電話をしたり、会いに行ったりして、

事情を説明して、何度も頭を下げて、

感謝していることを伝え、手作りのケーキ等を持って行きました。


ドロシーに対しては、

「こんな風に育ててしまってごめんなさい」

という気持ちで、心の中で泣いていました。

辛いけど、親である私に出来るのはそれだけでした。


お友達って、すごいです。

大人からすると考えられないくらい、とっても心が広いのです。


親からすると、

「こんなことをしていたら、迷惑がられて嫌われるんじゃないか?

 離れて行ってしまうんじゃないか?」

等と思うのですが、意外とのんびり受け止めてくれたりするのです。

お友達パワーは本当にスゴイ !

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克服から1年半後・・・

ドロシーは、N先生の元を訪ね、

笑顔で卒業の報告をしてきたそうです。


私は、Mちゃんのお母さんに、あらためて、

今の私たち親子があるのは、Mちゃんのおかげだよと

感謝の気持ちを伝えました。


友達の存在、これは不登校の子どもにとって、

とても大きなものだと思っています。






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