深夜ブログ便
大学の友人がずっと寝たきりで、もう10年にもなるか、とうとう、亡くなった、はがきの印刷の文字が・・。思い出と言えば、大学の授業、欧州論2の講義をぼくはぜんぜん出ていなかった。4年にもなって、ノートもない、きちんと取っていたノート。友人は女の子で、あった。「ノート、貸してくれよ?」頼んだ、確か電話で頼んだのだ・・。「待ち合わせは、三叉路で14時」ぼくは、すっかり、その約束を忘れていた。下宿でぼーとしていた。電話がなった。「1時間も待ってるのに・・」「ごめん、ごめん、すっかり忘れてたよ!」慌てて、バイクを飛ばしてゆく。「上賀茂神社まで来てね」「わかった」慌ててゆくと、待っていた、手を振って。二人して、鴨川の橋をわたり、喫茶店に行った。「就職活動どう?」「うーん、なんかやる気がでないんだ」「そう、でも、みんな動いてるよ」「動くもなにも、単位が足らないから、そっちが先・・」彼女は、おもむろにタバコを取り出し、火をつけた。「あ、吸っていいよね」「ああ、いいよ」「止めたんだね、たばこ」「うん、止めたよ」お店の中に音楽が流れていた。オフコースの愛を止めないでだ。恋人未満、友人以上。あのタバコを吹かすあの子は遠く、比叡山を眺め、秘密めいたとこが魅力的だった・・。もうすぐ、夏だった。