一瞬で永遠のカルテット… (月組【FULL SWING!】感想)
以前、彩風咲奈と朝月希和のお披露目公演となる雪組【Fire Fever!】の印象を「チームプレー」と評したが、今回の月組【FULL SWING!】にも同じ印象を抱いた。鳳月杏、暁千星、風間柚乃が何処からでも点を狙えるので、その分だけ月城かなとの負担が軽減されている。【今夜、ロマンス劇場で】の頼りない青年から、ショーではトレンチコートに軍服にと大人の色気を漂わせ、そのどちらでも魅せられるのが月城の強みだろう。第5景でフランク・シナトラの名曲【My Way】を歌う姿は、既に堂に入っている。個人的には、第6景『ミッドナイトイン巴里』がお気に入りだ。ここから更に男役に磨きをかけ、自分自身をそして月組をより一層輝かせて欲しい。予想以上にARIの出番が多かったのは、今思えば組替えするARIへの餞別だったのかも知れない。特に、第2景『No Rain, No Rainbow』はかなりの見せ場で、ダンスに秀でたARIの魅力を存分に堪能できる。このARIがまこっつあんと一緒に踊る日が来ようとは、2人のファンとしては感無量だ。欲を言えば、美稀千種とARIのデュエットも観たいが…(笑)。そう言えば、どなたかが「ARIの組替えは大分前からの構想じゃないか?」と書いていたが、この指摘は実は正しい。まあ、実際には少し込み入った話になり、ここで詳しく触れるには時期尚早なので控えるが、よもやブログ村でそれに気付く人がいるとは思わず、つい反応してしまった。よもやよもやだ(誉めてます…笑)。この話題も、いつか機会があれば語ってみようか。(いつもの如く、また3年後かな…笑)鳳月は勿論、風間の見せ場も多く、月担としては見せ場しかない(笑)。花組【The Fascination!】のように、組子全員の顔がしっかり見える場面がもう少し多ければ更に良かったのだが、そこまで求めるのは贅沢か。ARIが抜け、彩海せらが加入する月組は若返りに拍車が掛かり、正に「若手のモチベーション」で組を盛り上げようとしているのが伝わって来る。誰かを組替えさせて来る手もあるのだろうが、個人的には今の「月城・鳳月・風間」体制で充分に勝負できると思う。後は、作品次第かな…。(と、さりげなく演出家の諸氏にプレッシャーをかけてみる…笑)ありがとう!!