テーマ:たわごと(26656)
カテゴリ:なんでもないこと
ここんとこ体調絶不調なので、生まれて初めて「一滴も酒を飲まない忘年会」 というのに参加してまいりました。みなさんこんばんは、うるふです。 えぇぇ。。。なんて情けない。 かつてはボトル半分開けても翌朝きっちり起きて仕事にいけたこのうるふが。 屈辱的とはまさにこのことであります。 ま、人間誰しも「年」には勝てないということで。(がおーん) しかし、なんですね。 今日は都内のいわゆる「サラリーマンしかいない街」というので有名な 某所にある、いわゆる「居酒屋」というお店で忘年会だったのですが、 自分は一滴もアルコールを口にしてないのに、なんだか酔ったような疲れが 残りますな。 アルコールが飲めない人が、それでも「飲み会の雰囲気が好き」というのが 生まれて初めて実感できたような気がしたです。 自分が飲んでなくてもけっこう酔った気がするぞなもし。 ところで話は変わりますが、今日バイトに行こうと電車を待ってたら、 目の前のデパートのショーウィンドーに、振袖が飾ってありました。 ピンクと黒と、赤。3体の振袖マネキン。 (クリスマスが終わった翌日にもう振袖かよ~。。。)と、半ば寝ぼけた 頭でそのショーウィンドーをぼんやり眺めていたうるふですが、 何せ寝ぼけていたものですから、 (もしあの中で自分が着るんだったら、どれがいいかな~。。。) などと、不埒なことを考えてしまったのでした。(33歳のくせに) ちなみに、3つの振袖はどれもうるふから見ると「趣味が悪い」。 あれがいわゆる「今風」なのでしょうが、日本伝統のお着物だというのに ギャルがよろこびそうなキンキラキンの模様にケバケバしい色合いで (考えてみりゃとーぜんですわな。今ギャルやってる子がまさに振袖の お年頃なんですから)、とてもじゃないけどうるふの趣味ではない。 しかしながら、ショーウィンドーに服が飾ってあれば、 (あの中から選ぶとすればどれにする?) と考えてしまうのが、♀の本能なのであります。(がおーん) まず「黒」はダメだ。 めでたい振袖だというのに黒だなんて。 悪いとはいいませんが、正月やら成人式に着るような振袖に 「黒」だなんてババくさいチョイスは、うるふにとってはありえない。 じゃあ「ピンク」か。 うるふは常日頃トップスにピンクを着ることが多いのですが、 洋服のピンクはある程度辛めに、というか大人な着こなしができても 「振袖のピンク」はさすがに気恥ずかしい。 模様といい小物使いといい、トータルでプリティーすぎるのであります。 では残っているのは「赤」だけですが。 ちょっとワイン色に近い濃い~い赤で、これもまたあまりうるふの好みでは ないのでありますが、まぁこの中で選ぶとしたらこれしかないなぁ。。。 うるふは元々、フツーにしてても鼻っ柱が強そうに見える顔(だそうです) なので、濃い赤は似合うつもりがなくても勝手に似合ってしまうのであります。 別に、誰も貴様に選べとは言ってないが。(がおーん) 。。。そこまでぼんやりと妄想して、ふと思ったですね。 うるふが二十歳の成人式の時、うるふは市の成人式にも出なかったし 振袖はもちろん着ませんでした。 そーゆー大人のお仕着せには、一切興味のないお年頃だったのです。 ちなみに自分の成人式の日には、警備員のバイトしてカラコン(=工事現場 においてある赤い三角の置き物のことです)かついでたかな。 二十歳の成人式はあっというまに過ぎてなくなって、大学を卒業した後の うるふは就職もせずにヤクザな稼業ばかり渡り歩いて、とてもじゃないけど 「振袖」を着るような余裕のある20代の日は一日たりともなかった。 そんな過去を後悔しているわけでもないし、うるふは今まで 自分のやりたいことしかやらないというワガママを通しきってこられた 実に運のいい人間だと自負しているけれど。 あの振袖だけは、もう着られない。 一生のうち、振袖が着られるのは未婚女性のみと決まっています。 別に古いしきたりを破るのは今のご時世ならなんともないけれど、 あのあでやかな「振袖」という衣装には、いわゆる「女の子」の夢が 詰まっている。 それは、「将来いい人と結婚して、素敵なお嫁さんになること」。 他にどんな言い方があるにしろ、結局ここへ集約されるものと思われます。 ちなみにうるふは、幼稚園から小学校からその後に至るまで、 七夕の短冊の願い事に「お嫁さんになりたい」と書いたことは 一度もない子どもだったのであります。 きっとその頃から、うるふの夢に「お嫁さん」という文字はなかったのでしょう。 それはそれで、そういうものなんだからしょーがないじゃんと思うしかない のであります。 でもやっぱり、今日そのショーウィンドーの振袖をながめていて、 ちょっぴりさびしかったです。 やっぱり生涯で一度ぐらい、振袖着てみたかったな。 それでもさすがに、いくら未婚であろうと(×もついてませんが) 三十過ぎて振袖に袖を通すなんて、そんなみっともないことは うるふの美意識が許しません。 でも。 でも。 でもそこには、やっぱり「振袖」があるのです。 うるふの振袖は、いったいどこに消えたんでしょうか。 そして、その振袖は何色だったのかな。 せめてその色だけでも、誰か教えてくんないかな。 『風に訊け』 とは、うるふの敬愛する文豪、開高健氏の名言ではありますが、 さすがの文豪も21世紀は三十路半ばの独身女が置き忘れた 振袖の色なんて、きっとご存知なかったでしょう。 しかたがない。手近なところでタバコの煙にでも訊いてみることにしますか。 今日はこれでおしまい。ちょっとだけもの悲しい振袖のお話。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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