カテゴリ:FFXIのへたれな小説
後頭部に感じる、冷たい鉄の感触。
頬をゆっくりと滑り落ちていく汗。 それは、理不尽な死の感触。 トリガーにかかる指に、奴が少しでも力を込めれば、それで全ては終わるだろう。 それをしないのは、愉悦か。 それが躊躇で無いことだけは確かだ。 情けないことに、体は動かない。 風が耳の奥でびょうびょうと啼いている。 息を呑んでも、渇きは満たされない。 思考をめぐらせる。 逆転の一手を。 手繰り寄せることができなければ、死ぬ。 そう。 まだ、終わるわけにはいかないのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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