東芝製「W54T」は、ボディにステンレス素材を採用し、ワンセグなどに対応したスライド型CDMA 1X WIN端末。au端末として、初めてステンレス素材を採用している。

約3インチ、480×800ドットのメインディスプレイは、東芝のノートパソコン「Qosmio」や液晶テレビ「REGZA」で培われた技術が用いられており、青空や山の風景、肌の色など、さまざまな色味の表現を“記憶色”にあわせてチューニングされている。ディスプレイ表面の強化ガラスと液晶パネル本体を密着させて、光の乱反射を抑える「クリアスクリーン」は、自然光の下でも見やすい。 　発表会場の担当者は「記憶色については、W54Tだけ見ると実感しづらいかもしれないが、他機種と比べてみると、色が濃く感じたり、深みがあったりすると感じるのではないか」と語っていた。記憶色チューニングは、ワンセグだけではなく、データフォルダ内の写真などを含め、全ての画面操作において反映されている。

　324万画素カメラは、オートフォーカス・手ぶれ軽減機能に対応している。また、広角28mmレンズ（35mmフィルム換算）も搭載する。グラフィックエンジン「T5GP」を搭載したことにより、VGA画面でも30fpsでの動画再生・録画が可能となっているほか、動画の外部出力も利用できる。また、付属のTV出力ケーブルを使って、データフォルダ内の画像や動画、オフィス文書、ワンセグ映像を家庭内・自動車内のテレビで楽しめる。会場では、約20インチの液晶テレビに繋げて、ワンセグの映像を出力するデモが披露されていた。携帯電話向けの画面サイズにあわせたワンセグ映像だけに、20インチのディスプレイでは粗く感じる品質で、担当者は「車載テレビでの利用が中心ではないか」としていた。

　ワンセグ、デジタルラジオ、LISMO、着うたフル、PCサイトビューアー、オープンアプリプレイヤー、PCドキュメントビューアー、EZナビウォーク、おサイフケータイ（EZ FeliCa）、EZニュースフラッシュ、デコレーションメール、IrSimpleなどが利用できるほか、新サービスのラッピングメール、Touch Message、災害時ナビもサポートする。

　東芝製端末ではお馴染みのBluetooth機能も搭載する。LISMOやワンセグなどの音声を出力できるとのことだが、展示会場の端末では、A2DP、HFP、DUN、BIP、OPPと5種類のプロファイルをサポートしているという表示になっていた。ただし、担当者は「最終的なものではない」としている。また、マルチプロトコル対応とのことで、音楽を聴いている最中に電話がかかってきた場合、音楽再生から通話、通話終了後に音楽再生という流れをシームレスかつワイヤレスな環境で利用できるという。

　大きさは約50×111×18.5mm（最厚部約19.7mm）、重さは約151g。連続待受時間は約260時間、連続通話時間は約260分。microSDカードスロット（最大2GB）を装備する。ボディカラーは、ブラッシュドメタル、ブラックローズ、マラカイトグリーンの3色。

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