「接客なら誰にも負けません!」型スタッフの採用と教育のポイント
数ヶ月前の都内某所で行われたとある企業(サービス業)の中途採用面接会にて。最終選考会で、2人の女性が「どうするか?」議題になりました。「接客では誰にも負けません!」「お客様を笑顔にすることが大好きなんです!」どちらも見た目は好印象でした。しかし、「それほどの人がなぜ辞めたんですか?」と質問すると、「上司が、、、」「組織が、、、」という話になります。ようするに自分の頑張りをちゃんと評価してくれない(アホな)上司に同僚たち、、、だから居心地が悪いので辞めた、と。こういう人結構いますね。簡単に言えば「接客だけ得意」で「職場の人間関係は苦手」な人たちです。もう少し丁寧に言えば、接客も人間関係スキルが求められるものの、それは短時間の人間関係です。数分から数時間、せいぜい1日。旅行社の添乗員の場合は数日、、、。しかし、職場の人間関係はそうはいきません。何ヶ月、何年と一緒に働くから長期の人間関係になります。結局は、これが苦手な人が増えているのが現状です。ある意味で人間関係としては接客よりも難しい別のスキルが求められます。なのでどうしても「接客大好き型」人材を採用しなければならない場合は、そのフォローとして、そういう職場の人間関係が苦手なスタッフをまとめるのがうまい上司に担当してもらう。本人は無意識ですが、ある意味ではタレントのような意識なので、タレントをガンガン鍛えるマネージャーのような存在が必要です。そんな時に勧めているのが、あの町丸さんの本です。↓【送料無料】ディズニーランド伝説のトレーナーが明かすミッキーマウスに頼らない本物の指導力 ...価格:1,575円(税込、送料別)ご本人自身が、単なるバイトの「アトラクションのお兄ちゃん」からリゾートの総支配人(再生請負人)にまで昇りつめた実績があるだけに、その実務で身につけた指導力は、きっと参考になる部分があると思います。この面接会を実施した企業の担当者には全員、この本を読んでもらいました。===ただ「接客なら誰にも負けません!」って言ってる時点で、私なら採用しませんが、、、(笑)。接客が得意で職場の人間関係が苦手な人と言うのは、本当は「自分から進んで人が喜ぶことをしない人」ということです。「本当に接客がうまい人は職場の人間関係も良い」はずで、そういう人もいます。これを業界用語で「特Aクラス」と言います。「お客からの評価と、同僚の評価が同じ」人です。お客だろうが同僚だろうが家族だろうが、、、いつも態度が同じで、一緒に働いてストレスを感じない。特Aクラスの人は、「お客も会社も自分のクライアントだ」という意識があるのが特徴です。上司は親ではない。だから「私をわかってくれない」なんて言ってる場合じゃなくて「わかってもらう努力をしなさい」というのが正解ですそして、そういうことを理解している人材が欲しいのが企業の本音です。ただ、そういう人材は企業が絶対に放しません。(そのほとんどは中途市場に出てこない)だから現実として採用するにはやっぱり人の紹介やヘッドハンティングになるのです。それはどの業界でも同じです。なので採用に金を労力をかけるか?採用後の教育にお金を労力をかけるか?どちらに投資するか?常に問われるわけです。ちなみに上記のお2人の女性たちは、案の定「この会社も私を評価してくれない」と呟いてました(笑)。(先週の出来事です:汗)★レジャーサービス研究所のホームページ★【送料無料選択可!】ディズニーランドであった心温まる物語 (単行本・ムック) / 香取貴信/監修...価格:1,365円(税込、送料別)