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カテゴリ:マジメネタ
本日、実は少々ナーバスである。
実は私、外見は頑強そうに見られることも多いが、病持ちである。 とはいっても、他人に迷惑をかける(伝染する)ものではない。 ある作業を行っていれば、日常生活は普通に出来る。 分かりやすい所で言えば、糖尿病の方がインスリンを注射したり、腎臓の悪い方が人工透析をするようなものである。 が、私の場合は糖尿病でも無ければ腎臓も健康である。 これらの方々に比べたら、余程、普段の生活においては健康といえるだろう。 (上記の方々、笑ってやってくださいまし) 今日の午後は、手術である。 もう4回目になる。 何回やっても、慣れるものではないらしい。 余り症状に関して詳しく述べたくないのだが、体の中で最も大切な神経の一つをいじくる手術なので、不安はある。 これまでも手術直後は回復するのだが、全て再発してきた。 身内に医学関係者(専門は別だが)がいるため、医学の進歩に引きずられるように手術を繰り返してきた。 しかし、毎回、それなりのリスクは背負うことになる。 最悪の場合は死に至るし(これは、どの手術でも同じだが)、半身不随になる可能性も0ではない。 また、完治する可能性が50%を越えることは無い。 つまり、今回も手術直後は発病前と同じ状態になるであろうことは容易に推測できる(成功すれば、の話だが)。 しかし、治っても常に再発の恐怖と戦う事になる。 って書くと、すんごい重病人のようだが、そうではない。 手術自体は日帰り入院程度のものである。 ただ、最近は病院側も「説明責任」があるため、「最悪の場合はこうなります」と説明した上で、患者の了承を取って初めて手術をすることになる。 なので「最悪の事態になっても告訴しません」などの誓約書を書かされることになる。これは充分理解できる。 医者だって、良かれと思って手術をして提訴されたらたまったものではない。 しかし、きちんと説明を受ければ受けるほど、こちらの恐怖は増す事になる。 皮肉な物である。 医学会から見れば、大した事は無い手術になりつつあるようだ。 盲腸とまでは行かないだろうが。 しかし、手術に対する恐怖、そして成功したとしてその後の再発の恐怖と、戦う事を覚悟しなければならない。 それでも、「最悪の場合」さえなければ周囲の人と変わらぬ生活が送れる。 そのことを、幸せに思うことにしよう。 実際に、余命を宣告された友人が居た。 彼は、奇跡的にカムバックした。他人の体の一部をもらう事によって。 そんな彼に比べたら、この程度でグチャグチャ言っている自分なぞ、まだまだ修行が足りないにも程がある。 未だ、木鶏たりえず。 大横綱、双葉山の言葉である。 大相撲の記録となる68連勝を残した彼でさえ、「何に対しても動ずることの無い木鶏には、まだ成れていない」と言っている。 人間として、不安は何に関してもつき物である。 自分の事でないにしても。 家内は昨日から様子がおかしい。私よりナーバスになっている。 何故か「大丈夫だよ」と、私がいう事になる。 再発が発覚したときもそうだった。 何故か「遅かれ早かれ、こういうことはあると思っていたから」と私が言っていた。 どちらが良いのだろう? 全てを押し殺して、泰然自若と振舞う家内と、明らかに心配してくれていてナーバスになっている家内。 どちらにしても、あまり健全な状態ではないな。 ここは一つ、健康になって帰ってくるとするか。 あなたは、何%の確率までだったら、自分の体を医者に預けられますか?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.11 08:52:28
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