「唾液検査の結果について」
学校歯科医のIです。
先日の歯科講話、ご出席ありがとうございました。
本校では三年前より「唾液検査」という「カリエス・リスク:むしばになりやすさ」の検査をしています。
虫歯は非常に個別的な、人それぞれ原因が異なる病気なので、個別指導には「唾液検査」が欠かせません。
ところが、検査結果を見てみると、当地区の子供たちは例外なく「ストレプトコッカス・ミュータンス(SM菌)」という「最初に歯に穴を開ける、最強の虫歯菌」が非常に多いのです。
この虫歯菌がいなければ、ハッキリ言って虫歯にならないのですが、
残念ながら当地区の子供たちの歯の表面にはたくさんいるのです。
この虫歯菌は歯が萌えはじめてから4歳までに感染・定着するのですが、それ以降は感染しませんし、一度感染・定着してしまうと虫歯菌がいなくなることもありません。
一生、虫歯菌とお友達です。
で、どこから感染するかといえば、お母さんやお父さんなど食事の世話をして下さる方から唾液を介して感染します。
かみかみして口うつしで、、
同じ箸やスプーンで自分も食べながら、子供にも食べさせる。。
落っことした飴玉をきれいにしゃぶってから、子供にハイ、、する。。。
こんなふうにして感染・定着します。
逆に言うと、こんなことをしなければ、感染しません。
当地区の子供たちが虫歯になりやすいのは、
体質なんかではないのです。
次の世代が虫歯にならないように、子や孫を持つ親が気を付けてあげましょう。。
「
ミュータンス菌一掃作戦」始めませんか?
では、また!