虫歯は虫歯菌という細菌が出す酸で歯が溶けて起こると歯医者でさえ無邪気に信じていますが、
じつはそうではないのです。
虫歯菌が全く関与していないわけではなく、
虫歯菌が出す酸で歯が溶けるという単純なものというわけではない、ということです。
↓クリック!!
この症例の虫歯の中の細菌の動画です。上の画像をクリックしてみてください。YouTubeに飛びます。
多くの方は上の画像のように虫歯の穴の中には細菌がぎっしり詰まっていて、うごめいているのだろうな、、と思われていると思いますが、
いつもそうというわけではありません。
上の動画は虫歯の穴の中が好気的:虫歯の穴が充分外部に解放されている:酸素が多いと思われる症例で、虫歯の中にはたしかに虫歯菌がぎっしり詰まっています。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201207110001/
以下の症例は
この時の再掲ですが、
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201203190001/
患者は痛みで寝られず、朝一で飛び込んできました。
虫歯の穴は小さく、ほとんどピットでしかありませんが、
レントゲン写真では残っているのはエナメル質だけで、
象牙質は溶けだしてしまって、がらんどう、、
虫歯は神経まで届いています。
痛いのは当然でしょう。
処置ができる程度にエナメル質を削除すると、
やはり中は空っぽで、プラークの形成はなく意外と虫歯の穴の中には虫歯菌がいないのです。
もちろん全然いないわけではありませんが、虫歯の穴の中の内容物はほとんど砂状になった象牙質のかけらで、細菌はパラパラとしか見当たりません。
それがこの動画(画像をクリックしてください、YouTubeに飛びます)、
細菌はほとんどいません。
↓クリック!!
後はエナメル質の裏側の軟化象牙質を除去し、露髄しない程度に、そして乾燥できる程度に軟化象牙質を除去して、
セフゾンとクラビットを少しだけ混ぜたα-TCPセメントで裏装して、CR充填しました。
その後半年経っていますが、痛みは治まったのでしょう。来ません^^;
お母さんはPMTCに来られていますが、なんともおっしゃっていませんので、
本人は痛くはないでしょう。でもまた来ます。他にも痛くなりそうな虫歯がありますから。。
・・じつはこういう象牙質だけが溶ける虫歯のメカニズムは解明されていません。
世界中の歯医者は解ったふりをしているだけです。
で、この動画を見てください。
これはメッキ屋さんのサイトから拝借してきた「赤さび」という鉄が錆びる現象をアニメにしたものですが、
なんだかとても似ていませんか?
http://www.yoshizaki-mekki.co.jp/eigyou/aen/zn.html
虫歯は歯が金属と同じように、歯が錆びたものだと解釈すれば、
こういう現象は全て説明できます。
つまり虫歯は細菌の関与がなくても出来る可能性はあります。
金属の腐蝕のメカニズムで言えば、「イオン化傾向の違い」による虫歯と「通気差腐蝕」のメカニズムによる虫歯の2つで説明ができます。
この虫歯とは歯が錆びたものだという解釈を「虫歯の電気化学説」と名付けましたが、
もう少し詳しく解説していますので、以下の記事をご参照ください。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201111300003/
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201112020000/
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201112030000/
もっと詳しくはこちらを遡ってご覧ください。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/?ctgy=23
つづく