今日はTC-2600につづきTC-2800です。
1973年頃の製品で型番に連続性を感じます。
この頃は物価が高騰していた時期ですので、価格も翌年には44800円から47800円に値上がりしました。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201210230001/
この機種から業務用可搬型テープコーダの「デンスケ」の名が冠されています。
F&Fヘッドの採用により音質は向上しましたし、
DC/DCコンバータにより6V電池から、より高電圧の安定した電源が回路に供給されていました。
でも、S社の採用するDCモータはグリーンモーターという名前で改良されたと宣伝していた割にはすぐ回転がおかしくなっていました。なんども交換修理に出した思い出があります。
またクロミテープが使えるポジションがあり、テープは高価でしたが、その音質には驚きました。
この後クロム系テープはすぐに消えてしまい、メタルテープと称するコバルト系のテープに替わりました。
環境問題がうるさい時代背景もあったので、毒性のあるクロムはメーカーとしては引っ込めざるを得なかったのかもしれません。しかし音質はコバルトよりクロム系の方が良かったような印象があります。
それでも、今からすれば重たいデンスケを肩に下げ、生録と称して歩き回ったのは良い思い出です。
引退したら、また自然音を録りに何処かへ出かけたいという妄想をいだいています。
TC-2850SDは略同時発売のドルビーノイズリダクション回路が付いている機種で、他はTC-2800と同じだと思います。でも1万円高い設定でした。確かにノイズは減るのですが、この1万円は格段に高価な印象がありました。