SONY ECM-99(A)は1972年頃の製品で、
無指向性と思われるエレクトレット・コンデンサーマイクロフォンカプセルを2個内蔵した
ワンポイント・ステレオ・マイクロフォンのはしりです。
僕もこのマイクにはずいぶん
お世話になりました。
今回ジャンク品をゲットしましたので、
修理のついでに内部構造や回路を調べてみました。
分解方法はウインドスクリーン前面にある接着剤で留めてあるエンブレムをはがすと
2.5mmのネジが現れますので、それを外すと取れます。
中のスポンジは劣化してぼろぼろです。FETの足も真っ黒。
マイクカプセルは2SK39Aのゲート~ドレイン間に接続され、
ソースフォロアに出力トランス付きです。
回路図を見ていると、やはりマイクカプセルを松下の高性能なWM-61Aに換装して、
現代的なマイクとして使いたくなり、秋月電子に発注しました。