3887364 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

KINTYRE’S   DIARY~旧館

KINTYRE’S DIARY~旧館

過去の日記より~ザ・ビートルズ編

過去の日記より~THE BEATLES編


2003・9・12好きな曲1、ポール・マッカートニー、HNの意味
今日始めて<楽天>に登録した。HNは聞いた事の無い言葉だと思われるから説明しておく。説明は下記↓の如く。
読み方は<キンタイアーかキンタイヤー双方OK>
<Mull Of Kintyre(夢の旅人)>
自分のHNにも使用。1977年に発表されたウィングス名義の曲で、メンバーのデニー・レインとの共作。
スコットランドの岬名を曲にした、ワルツのリズムを持つバグパイプの演奏が印象的な、スコットランド民謡風のフォークソング。発表当時はビートルズの曲を抜いて売り上げ一位を記録した。後に、BAND AIDのX’MASソングに抜かれた。もう直ぐこの曲の季節ですね。
場所はスコットランドのグラスゴーの西の半島の突端にある岬の地名だ。実は、レンタカーでスコットランドは周遊したのだが、残念ながらこの地には言っていないないので必ず行きたいと思っている。もし、地図を見て場所が分からなければ言ってくれれば教えます。学校の地図には載っていないかも?。
そこでQUIZです。①そのX’MASソングの曲名と②売り上げを抜いたビートルズの曲名も答えて下さい。

■参考資料■歌詞とポールの英文のコメントです
Mull Of Kintyre - PAUL MCCARTNEY - SINGLE (1977)


MULL OF KINTYRE (co-written with Denny Laine)
(c) 1977 MPL Communications Ltd.
Published by MPL Communications Ltd.


Chords used:
EADGBE
A: x02220
D: xx0232
G: 320003
E: 022100
E7: 022130
A7: x02223


INTRO: E:-----------------
B:----2--2--2--2---
G:----2--2--2--2---
D:----2--2--2--2---
A:-0---------------
E:----------------- [four times]


A
Mull of Kintyre
D A
Oh mist rolling in from the sea
D
My desire is always to be here
A
Oh Mull of Kintyre

A
Far have I travelled and much have I seen

...seen
A:--0--2--4-----
E:--------------

D A
Dark distant mountains with valleys of green
Past painted deserts, the sun sets on fire
D E E7 A
As he carries me home to the Mull of Kintyre

A
Mull of Kintyre
D A
Oh mist rolling in from the sea
D
My desire is always to be here
A A7
Oh Mull of Kintyre

INSTRUMENTAL: D G D G D

D
Sweep through the heather like deer in the glen
G D
Carry me back to the days I knew then
Nights when we sang like a heavenly choir
G A A7 D
Of the life and the times of the Mull of Kintyre

D
Mull of Kintyre
G D
Oh mist rolling in from the sea
G
My desire is always to be here
D
Oh Mull of Kintyre

INTERLUDE: D A D A

A
Smiles in the sunshine and tears in the rain
D A
Still take me back where my memories remain
Flickering embers grow higher and higher
D E E7 A
As they carry me back to the Mull of Kintyre

Mull of Kintyre
Oh mist rolling in from the sea
My desire is always to be here
Oh Mull of Kintyre

A
Mull of Kintyre
D A
Oh mist rolling in from the sea
D
My desire is always to be here
A
Oh Mull of Kintyre


NOTE: "It’s Scottish. It sounds so different from the songs
we did on the boat, we thought it should be a single and it
sounds very Christmassy and New Yeary. It’s kind of ’glass of
ale in your hand, leaning up against the bar’ tune. We had the
local pipe band join in and we took a mobile studio up to
Scotland and put the equipment in an old barn. We had The
Campeltown Band and they were great - just pipes and drums.
It was interesting writing for them. You can’t just write
any old tune, because they can’t play every note in a normal
scale." (Paul McCartney, 1977)

2003・9・13ポールのウィングス時代の名曲 2曲
Listen To What The Man Said/邦題:あの娘におせっかい(1975年作品)
何だかヘンテコリンな邦題が付いているけど<Venus And Mars>に収録されている、全米一位曲。
自分の大好きなポールの曲の一つである理由は、ポールのもつポップで親しみやすいサウンドがぎっしりと詰っている。ポールは直ぐに<Yesterday>と結びつける人達が多い中で、このポップさが本来の持ち味ではないかと。
そしてバックの演奏はウィングスの面々なのだが、ゲストで英国のデーブ・メースンがギターでと、いまやフュージョン界の大物トム・スコットがアルト・サックスで参加していて曲に彩りを添えてえいる。二人ともリーダー・アルバムを何枚も出している一流のミュージシャンなのだ。
歌詞はこう言う風に、Anytime Any Day You Can Hear The People Say,That Love Is Blind Well I Don’t But I Say Love Is Kind♪.....。何時のときでも人々は、愛は盲目と言うけれど僕は<愛は親切、優しさ>だと言うよ。この手の歌詞はジョン・レノンやジョージ・ハリスンだと哲学的になるところが、ポールはそのキャラから言っても楽感的に物事を延べるタイプだね。
この曲は、発表後のライヴでは披露されていたけどウィングス解散後のポールのソロでのライヴでは、ウィングス時代の曲が激減してこの曲もその中の一つになってしまった。非常にいい曲なので、是非、ライヴで復活させてもらいたい。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
Band On The Run/邦題:バンド・オン・ザ・ラン(1973年作品)
ポールの1973年に発表された同名アルバムのトップに収録されている。今でも、ポールはライヴで必ず披露されるファンの間でも人気度が高い作品の一つ。
曲は、3部構成になっている。最初はポールが少し落ち着いた口調で歌い始め、2部ではギターとシンセが入ってからポールのボーカルが少し力強くなる。そして3部目はホーンが加わってアコギの響きと共に展開する。
ここでの演奏はメンバーがレコーディングの正に直前になって、ドラマーとギタリストが脱退したのでポールがドラムスを担当する。
曲は段々と劇的に展開してきて途中でポールもシャウトする場面があったりするので、ライヴ受けする。この曲を発表した後のライヴではショーの最後の方で披露されていた。
アルバムも全体的に粒ぞろいの楽曲がそれっていて、2曲目の<JET>もライヴで盛り上がる曲として今でも披露されるし、<BLUEBIRD>も秀逸な曲。

*祝、ポール夫妻に女児が誕生!このニュースは瞬く間に英国から世界に配信された。

2003・9・14ジョン・レノンの名曲 1
LOVE/収録アルバム→<ジョンの魂>
1970年の末に発表された曲で、ジョンがフェード・インしてくるフィル・スペクターが弾くピアノに合わせて歌う。ジョンはアコギを弾いている。

曲調は、とてもシンプルな作りでそこがこの曲の神秘的な雰囲気を増長させている。曲名もズバリ<愛>と分かりやすいし、歌詞もとても簡単で中1位の理解力でこなせる。しかし、ジョンがその辺の凡人と違うのはこの歌詞を吟味すれば分かる。

Love is real,real is love
Love is feeling,feeling love
Love is wanting to be loved

Love is touch,touch is love
Love is reaching,reaching love
Love is asking to be loved

Love is you,you and me
Love is knowing we can be

Love is free,free is love
Love is living,living love
Love is needing to be loved

みて一目瞭然かと思うけど、全て歌詞を逆さまにして問い掛けているかの様にしていて、尚且つ意味も通っている。
例えば、冒頭の<愛は真実であり、真実は愛である>その次は<愛は感じる事、感じる合うのも愛>そして<愛は愛されたいと望むこと>是が一番の歌詞の内容である。

ジョンは洋子と交際して結婚する過程において、洋子を通じて松雄芭蕉の影響を受けたそうである。ビートルズ在籍時代は、<アクロス・ザ・ユニバース>がそうである。ここでは詳細な歌詞の解説は控えるので、英文の歌詞と対訳に関しては<レット・イット・ビー>のCDでも参考にしてもらいたい。自分が思うにこのビートルズ時代の曲が、一番歌詞としては素敵だと思っている。

一般的にジョンの曲はロック調やサイケ調の曲や歌詞に特徴があって、ラブ・ソングやバラード系はポールの領域だと思われている。ジョンの作るラヴ・ソングは確かに少しこの曲みたいにぎこちなさが見え隠れする。ジョンはバラードがポールに比べると苦手と言った論調も一部にはある。
しかし、ここで一度考えてもらいたい。例えば、ビートルズ時代のイン・マイ・ライフやガールなどのナイーヴな雰囲気を持った曲は主にジョンが作った曲だ。もう一つは<恋を抱きしめよう>だ。これは、主にポールが主旋律部分の歌詞を書いて真ん中の部分をジョンが担当した。二つの個性が見事に噛み合った典型的な曲だ。冒頭のTry to see it my wayと始まる部分からポールが作って、ミドルのLife is very shortからジョンが担当して二人でハモッている。再び、try to see itで始まる部分がポールの部分と成る。簡単に言えばポールが歌うパートがポールが歌詞を作り、ジョンと二人でハモッている部分がジョンが作っている。ポールは楽観的に恋の行方を語っているのに対して、ジョンは、いや人生は短いのだからと切り出してむしろ少々悲観的に語って行く事で、ポールとの部分が対になっている。曲だけを聴いていると見えない部分が歌詞まで吟味する事で、曲の違った一面が見えてくる。

やはり、この二人の個性が絡み合えば無敵だと思うし、アイデアが凄い。今でもこの二人を超える個性の持ち主は現れていなし、今後も現れないだろう。何せ別格である。

もし、ポールが<愛>をタイトルに作ったらもっと分かり易い曲になっていたのではないかな?。それもポップス調の。
LOVEは、演奏もとてもシンプルであるのだがこれはこれでベストなテイクだと思う。プロデューサーのフィル・スペクターはレット・イット・ビーでの仕事の様に、華美に音を重ねる手法を得意としている。ところが流石にこの曲の良さを引き出すには是で良いと思ったのだろう。正解だと今でも思う。

ポールの様に、万人受けする名曲を量産するタイプの曲作りは解散後はジョンはしなかった。このアルバムは全体的に落ち着いた感じで、ジョンの当時の内面を吐露した曲が多い。それは、タイトルからでも推測できる。例えば<母>、<孤独>、<神>、<ぼくを見て>とかに表れている。この次に制作された<イマジン>の方がセールス的にもサウンド的にも、一般受けするだろう。<イマジン>は確かに20世紀を代表する曲であるのは認めるし、曲作りや演奏も遥かに厚みがある。<ジョンの魂>はそんな贅肉をすべてそぎ落とした生身のジョン・レノンがそこにはある。そして全ての曲にジョンの魂からの叫びが収められている。
この曲は何度聴いても飽きる事が無い。飽きたら名曲とはいえない。ジョンのPVを集めたDVDも発売されたから興味のある人は是非買って欲しい。また豪華本も出版されたから懐に余裕のある方は買ったらどうかな。


2003・9・18ザ・ビートルズが偉大な訳...
ビートルズは活動を始めて40年が経つ。しかし、未だに世界中のどこかのラジオ局、TV局、家庭、公共施設などなどで声が聴かれない日は恐らく無いでしょう。

それも国籍や人種に関係なくです。例えば、ビートルズに多大な影響を与えたエルビス・プレスリーは、残念ながら大の飛行機嫌いでした。この点ではビートルズとは大違いです。

何を言いたいかは、ビートルズは世界戦略の一環として最初にアメリカを征服。あとは、ヨーロッパやアジアにも公演旅行を行い世界各地でフィーバーを巻き起こしました。一方のエルビスはアメリカ内だけの存在で、やはり海外公演を行わなかったのはマイナスですね。海外のファンに取ってみれば、やはり生で歌声を聴きたいと当然思うはずだ。
あの有名なハワイ公演も実現するまでは、大変だったそうだ。

エルビスとのもう一つの違いは、曲作りにおいてエルビスはプロのライターが作ったり、或いは何人かとの共作で名前を連ねるパターンが多くて、ビートルズの様に単独での曲作りの実績は乏しいです。
ビートルズは、そんな当時の常識を破って自らオリジナルで勝負をした最初のグループです。今では、ロック・グループがオリジナルで勝負するのは珍しくないですが、元祖はビートルズですね。

ビートルズが60年代を席捲していた頃、一方のエルビスは映画界に進出しました。そして、サントラ盤をリリースすると言ったスタイルですね。日本ではこのスタイルは加山雄三の若大将シリーズがエルビスを真似したものでしょう。
ビートルズもエルビス程ではないが映像への興味はかなり有ったようです。

今では、MTVが出来て以来PVは欠かせない宣伝ツールの一つです。この分野でもビートルズは多忙なスケジュールの中でPVの製作をこなしていました。当初は、スタジオ・ライヴ風の口ぱくで製作風景が挿入されていたりする、ありきたりの何の変哲も無いものでした。
このスタイルが大きく変わったのは、発表当時は悪評が高かった’67年の<マジカル・ミステリー・ツアー>からです。確かに内容はナンセンスなギャグのオンパレードだけど、それぞれの曲に合わせたイメージを挿入したりしている。

そうです、これこそ今のPVの原型とも言えるスタイルですよ。ビートルズが時代を先取りし過ぎて当時の人達には理解できなかっただけです。PVの分野でも第一人者はビートルズなのです。

ビートルズの音楽は、正に世代を超えてこれからも語られるでしょう。3年前に発売された<1>が全米でも年間チャートで一位を取りました。30年以上も前に解散したバンドですよ。信じられませんが是が事実です。世界で発売されたらここで新たなファンが一気に、我国でも増えました。それには、親が聴いていたのを子供が気に入って聴いてといったパターンでもファンが増殖を続けています。これから先、一体どこまでファンが増えるのか想像も出来ません。

メンバーは既にジョンとジョージが鬼籍に入りました。残ったポールとリンゴは積極的にツアーをしているので、ビートルズは伝説ではなくて<現役>として認識されていますね。特に、ポールの功績は大ですよ。彼のコンサートでは当時のレパートリーがいまだに新鮮に聞こえます。ポールが現役でいる間にドンドンその曲の良さを世界に広めてもらいたいです。
こんなグループはビートルズだけですね。これからも、いや一生涯聴き続けます。自分の次の世代にも伝えたいと思います。

2003・9・19Let It Be...NakedじゃなくてGet Backにして
Let It Be...Nakedが発売するとのニュースが駆け巡った。何せTVのニュースでも放送されるのだから、やはり彼らは偉大だね。ジャケットはチョッとイマイチみたいだけど。
自分はこういう海賊盤を大学生時代にLPで購入した。

タイトル<Let It Be> And 10 Other Songs(海賊盤)

Side1
1.Instrumental Number 42
2.Save The Last Dance For Me
3.Don’t Let Me Down
4.I Dig A Pony
5.I’ve Got A Feeling
6.Get Back
7.One After 909

Side2
1.For You Blue
2.Teddy Boy
3.Two Of Us
4.Maggie Mae
5.Dig It
6.Let It Be
7.The Long And Winding Road
8.Get Back(Reprise)

ジャケットは青盤のと同じでモノクロでタイトルが、ゲット・バックじゃ無いのはリリースの直前に変更されたからです。

勿論、ロング・アンド...は例の聞き慣れた女性コーラス入りじゃなくて、本来のシンプルなバージョン。テディー・ボーイも<マッカートニー>収録バージョンじゃないもの。アンソロジー収録の途中でつなぎ合わせた部分から先の奴です。アンソロを注意して聴くと途中から明らかに音が変わる部分がある、そこです。アンソロでは間奏が終わり次第F.Oされるけどちゃんとした完奏バージョンです。この曲はポール作であるがジョンがやる気なさそうに、所々茶々を入れているのをポールが強引に止めさせている。何となく当時の険悪な状態が垣間見えるね。

ジョージ・マーチンも流石に余りのやる気の無い演奏のテープの編集には閉口したみたいだ。途中でマーチンも投げ出してアシスタントのグリン・ジョンズが何度か編集してメンバーに聴かせたが結局ボツとなる。それで、前からビートルズに売り込んでいたフィル・スペクターにジョン曰く、<俺たちと仕事をしたければ、オーディションの積りで仕上げてくれ>。ジョンのこの一言で喜んでこの嫌な仕事を引き受けたそうです。正に渡りに船だったのではないかな。

アルバム<レット・イット・ビー>はこうした経緯を経て我々の耳に届いたのでした。
だが、そこにはビートルズの当初の意図である<ライヴの感覚を取り入れたシンプルなサウンド>は見る影も無かった。
今回の<ネイキッド>は未だ音が届いていないので、判断は難しいが恐らく上記の私が持っている海賊盤の様になるのでしょう。これこそがポールがフィル・スペクターによる発表を、強行に反対した本来の姿での発表になることでしょう。だが、今回の発表に当たっては二人の鬼籍に入っているメンバーの考えは伺う術もありません。何しろこの二人が主にフィル・スペクターに依頼したのですから。

正規盤のレット・イット・ビーはフィル・スペクター版として、そして今回のネイキッドはポールが望んでいたスタイルでと二つを比較して聴くのも一つの方法ですね。
ビートルズのアルバムの製作はやはり本来のジョージ・マーチンが手を加えたのが一番だと思う。今、ジョージ・マーチンやグリン・ジョンズはどんな心境でこのリリースを待つのか聞いてみたい。

最後に、今回のリリースでは曲のあとにはボーナス映像が加えられるらしい。20分位の映像とのことらしいけどどんな映像なのかは分からない。DVDでも映画<レット・イット・ビー>は発売されるから、今回のプロジェクトでやっとその全貌の一端が分かる事になった。
このセッションには膨大な未発表曲が断片的に録音されて、海賊盤では人気を博しているがこれはこのままで良いでしょう。
だけどCDの収録時間は約78分あるのだから、付録の映像は映画のDVDにまわしても良いのでは?。そして、今回の付録としては映画の中の有名なルーフ・トップでの音源を加えて欲しかった。そうすればホボ完璧な形になったけど...。それにタイトルも<Get Back>にね。

追加*12/15
追加の20分はDVD映像ではなくて、会話や未発表のセッションの断片を収めた物でした。

2003・10・18LET IT BE~1970年のアカデミー賞受賞作品
第43回アカデミー賞受賞作品/最優秀作曲賞
受賞作品:『レット・イット・ビー』,受賞者:ザ・ビートルズ(ジョン・レノン,ポール・マッカートニー,ジョージ・ハリスン,リンゴ・スター)

CATEGORY/ORIGINAL SONG SCORE, MOVIE/LET IT BE(監督:マイケル・リンゼイホッグ)

言わずと知れたザ・ビートルズが1970年に発表した映画で、映画の内容ではなくて主題歌のオリジナル・スコアに対して受賞した。名義上はJOHN LENNON/PAUL McCARTNEYの二人の連名で発表されているが、事実上PAULの単独作品でありJOHNは演奏以外で曲つくりにはタッチしていない。
映画の内容は、1969年の1月から始まった新作『GET BACK』の録音状況をドキュメンタリー風に纏めたもの。前半はTWICKENHAM STUDIOでの録音風景ではあるがこの頃の4人の人間関係は必ずしも良好ではなかった。PAULは積極的だったが乗り気ではないGEORGEはやる気なさそうに演奏している。JOHNやPAULにもその辺りを指摘されており、特にPAULはギターでの演奏方法でGEORGEに注文を付けて、GEORGEが開き直ったように言い合うシーンもある。
後半は、APPLE社の屋上での有名なROOF TOP SESSIONの模様が収められていてこの映画でのハイライトになっている。最初は、演奏にきずかない人達も徐々にビートルズが屋上で新曲を演奏しているのに気付く。それを聴きたさに集まる群衆でたちまち周辺の道路は大混雑になる。当初は交通整理をしていた警官も余りの凄さと一部のクレームを受けた。これに耐え切らずに警官が遂にAPPLE社のビルに入って演奏を止めるように強制して終わる。

この映画は公開後はビデオ化が見送られてTVでの放送も殆どされなかった為に、公開後は殆ど眼にする事が無かった。一説には、故GEORGE HARRISONが自分がPAULにやり込められているシーンに不快感を感じていてOKを出していなかったと言う説が有力だ。そこで、GEORGEが亡くなる前にOKが出てやっとDVDでの発売が可能になり間もなく発売がされる。アルバムの方も当初の意図した内容とは違った内容で発売されて、PAULがこれを嫌って解散の要因になったとも言われている。これも11月14日に『LET IT BE...NAKED』として当初のスタイルで改めて発売される運びとなった。最も海賊盤で広く出回っていたので自分も含めてかなり多くのマニアでは有名だった。でもやはりビートルズのアルバムは出れば注目を浴びるのは間違いないね。又、ミリオンセラーが一枚誕生となりますよ。

the beatles(let it …Naked



© Rakuten Group, Inc.