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テーマ:’70年代の洋楽について(20)
カテゴリ:音楽
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.5▲△▲△▲ ■私の好きな曲5、~イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【アーティストの略歴】 今ではアメリカの国民的バンドとして定着した「イーグルス」は、1971年に結成されて翌年にアルバム『EAGLES』でデビューした。'71年8月にリンダ・ロンシュタットのバック・バンドとしてグレン・フライ(ギター)、バーニー・リードン(ギタ)、ランディ・マイズナー(ベース)、ドン・ヘンリー(ドラムス)の4人でツアーの終了後に結成された。'76年にジョー・ウォルシュが加入して5人編成となった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【この曲について】 ○この曲は1976年に発表されたアルバム『HOTEL CALIFORNIA』の冒頭に収録されている、今ではロックの代表的な曲としても知られている。日本でもこの曲は人気が高くてこの曲を聴いてカリフォルニアに憧れた日本人も多いだろう。但し、皮肉なことに彼等にカリフォルニア出身者はいない。カリフォルニア=青い空、見たいなイメージを連想する我々だがどこか醒めた感じのする曲でもある。 ●曲の構成は大まかに分けて三部構成となっている。(6分31秒) 1部(0~0分52秒):どこと無く哀愁を含んだ寂しそうな雰囲気のアコギのイントロが、この曲のこれからの展開を何となく象徴している。ドン・ヘンリーのドラムスのトントンという音とともに彼のボーカルが入る。 2部(0分53秒~4分19秒):ドン・ヘンリーのボーカル・パートはこの間。ドン・ヘンリーのどこかしゃがれた声がこの曲のイメージに良くフィットしている。タンタンとリズムを刻む彼のドラムスと、ギターがメロディーを引っ張り、バック・コーラスが絡む展開だ。3分30秒で再びイントロのアコギの音色が聞える。この辺の演奏面でのメリハリもバッチリ利いている。 3部(4分20秒~ラスト):イントロとは違ってここではエレキ・ギターの共演がこの曲をグイグイと引っ張っていく。見方によっては冒頭とラストの演奏とボーカル・パートがサンドイッチになったような曲構成だ。 □この曲は実は歌詞もとてもよく出来ていてカッコいいのだ。メロディーばかり注目されるが歌詞にもスポットを当ててみたい。 冒頭のON A DARK DESSERT HIGHWAY,COOL WIND IN MY HAIR ここからしてカッコいいではないか。この歌詞を聴いてその風景が浮かぶようだ、え、浮かばないって。それはないでしょう!。ではこういう意味です。「暗い砂漠の高速道路をクールな風に髪がなびく」どうです理解出来ますか?。 本当は他にも紹介したいパートはありますがここだけは紹介したいので行きます。2分37秒からのパートです。 SO I CALLED UP THE CAPTAIN,"PLEASE BRING ME MY WINE" HE SAID "WE HAVEN'T HAD THAT SPIRIT HERE SINCE 1969"ここのパートを訳してみると、そう、俺はキャプテンに「ワインを飲ませてくれよ」と言ったのだが、キャプテンはこう言ったんだ。「ここには1969年からワイン(酒)は置いておりません」とね。ここで出てくるSPIRITという単語は『気持ち、精神』と共に『酒(アルコール)』という意味も含む。歌詞の中の『お酒』と『精神』をかけているのだ。 詳しく解説すると全ての歌詞を掲載しなければならない。字数制限の中では無理なので、CDやLPを持っている方は歌詞カードを読んで欲しい。最後のYOU CAN CHECK OUT ANY TIME YOU LIKE,BUT YOU CAN NEVER LEAVE.これでボーカル部分を閉めるがこの歌詞の意味は簡単だ。「何時でもチェックアウト出来ますが、貴方は決して立ち去れないでしょうね」こういう言葉がラストに来ているのだ。よく出来た歌詞だと私は思う。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【ヒット・チャート、賞】 この曲は当然といえば当然シングル・チャートで1位を1週間獲得し、年間では19位となった。アルバムの方は通算8週間1位を獲得し、年間では4位となった。このアルバムからは他に第一弾シングルとして、「NEW KID IN TOWN」がこちらも1位を獲得している。個人的にはこちらの曲も大好きで、今回の企画ではこちらにするかどうかかなり迷った。 1977年のグラミー賞では、「HOTEL CALIFORNIA」が最優秀レコード(シングル)を獲得した。更に、「NEW KID IN TOWN」が最優秀ヴォーカル・アレンジメントを獲得した。授賞は逸したが最優秀アルバム、最優秀ソング(楽曲)にもノミネートされいた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最後に】 この曲は是非この1曲だけではなくて、アルバム単位で聴いて欲しいと思う。「ホテル・カリフォルニア」だけではなくて、アルバム全体が一つの流れになっているのでそういった楽しみもこのアルバムから感じる事が出来る御薦めの一枚だ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【編集後記】 デビュー当時はカントリー・ロック・バンドとして活動していた彼等だが、このアルバムではそういったカラーは薄まりロック・バンドとしての姿勢が感じる。そのあたりも含めて味わってもらいたい。 ロックの名曲をこうして限られた字数で解説するのは、やはり難しいですな~。 最後まで、お付き合い頂きありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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