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2005.08.26
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カテゴリ:ヨーロッパ映画
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【この映画について】
ドイツの制作したこの映画は世界中で論争を巻き起こし、あらゆる批判や賞賛を浴びた映画である。独裁者ヒトラーを描いた映画は過去にもチャップリンの「独裁者」や、最近では画家を目指していた頃のヒトラーをテーマにしたジョン・キューザック主演(ジョン・キューザックはヒトラー役ではない)の「アドルフの画集」まである。
だがこの作品ではスタッフから俳優までドイツ出身もしくはドイツで活動している俳優で固められているのが特徴だ。従来ではヒトラーが英語のセリフを喋るのでは雰囲気が出ないが、今回はスイス出身で主にドイツで活動するブルーノ・ガンツがヒトラーをドイツ語で演じる。ヒトラーの秘書で語り部の役割も果たすユンゲにはアレクサンドラ・マリア・ララ、愛人エヴァ・ブラウンにユリアーネ・ケーラーらが扮する。
【ストーリー(ネタバレなし)】
1942年11月ヒトラーは秘書候補の女性採用の為に指令本部にいた。4人の候補の中から採用したのはミュンヘン出身のユンゲ。ヒトラーの言葉を書き取るテストをパスした秘書として採用された。
2年半経過して1945年4月20日、激化する戦火を逃れるようにヒトラーと側近達はベルリンの地下壕で指揮を執っていたが形成は明らかに不利でソ連軍はジワジワとベルリンに迫って来ている。地下壕ではヒトラーに面会出来るのはごく僅かの幹部と、秘書を務めるユンゲらの一部だ。側近の幹部等は迫り来る戦火から逃れるように脱走しヒトラーの元を離れていく。ナンバー3のヒムラー警察長官でさえベルリン脱出を進言するありさまで、ヒトラーと忠臣のゲッベルス(ウルリッヒ・マテス)と妻のマグダと6人の子供はヒトラーに忠実だった。そしてヒトラーの右腕として軍需大臣として支えてきた建築家のシュペーア(ハイノ・フェルヒ)でさえ彼の元を去った。
その一方で地上では市民が空爆から逃れるように逃げ惑うなかで、果敢にも少年兵がソ連軍へ立ち向かい戦車を破壊しヒトラーに勲章を授かっていた。だが反撃しない兵士や逃亡兵や寝返る者には親衛隊が容赦なく射殺するなどで、市はいまや地獄絵と化している。地下壕で指揮を執るヒトラーと側近等にはそんな状況は目に入らずに、毎日豪華な食事とダンスに興じる有様だがそんな地下壕にも爆撃は到達して逃げ惑う。
次々と寝返る最高幹部に対してヒトラーは断固とした処置を施すが、もはや幹部等の離脱や兵隊の士気の低さは止めようも無かった。地下壕内部でも警備の兵士らの酒盛りや乱痴気騒ぎは日増しに強くなり末期的症状を迎えていた。それでもヒトラーは最期の大逆転を信じて最高幹部らを前に檄を飛ばすが、最前線の兵士等は疲弊しておりこうした情報は本部には伝わらなかった。ソ連軍はベルリンの地下壕の間近に迫ってきて幹部等は再三に渡り脱出を勧めるが、遂にヒトラーは諦める。
ここからはヒトラーが最期を覚悟して取った行動とは?愛人のエヴァ・ブラウンや秘書のユンゲの運命は?ヒトラーの死後のドイツは?最期を共にした側近らはどうしたか?脱出した者らは無事だったか?これらをここからのテーマとして映画館かDVDでご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
この映画はドイツのスタッフにより制作されたことに意義が有ると思う。アメリカやイギリスで英語をセリフとして制作されたのとは当然ニュアンスも異なってくる。その点今回ヒトラーを演じたスイス出身のブルーノ・ガンツの演技は秀逸だ。まるで本物のヒトラーが映画に出演しているかのような迫真の演技は、この映画での彼の存在感を物語っている。ガンツのこの演技なくしてこの映画は成り立たなかっただろう。
この映画の原作は秘書ユンゲの告白本がベースになっている。故にヒトラーも一人の人間として描いている点がこの映画のもう一つの特徴でも有る。最期の12日間に焦点をあてることで、追い詰められたヒトラーの揺れ動く精神や女性には優しい一面や落城間近に裏切る側近等を罵る姿を女性の視点で描いている。こうした視点での描き方が、ヒトラーを怪物独裁者ではない描き方をしたことで海外では様々な批判にさらされたようである。
日本人にはヒトラーの残虐性や何故ユダヤ人を虐殺するに至ったかは理解出来ない部分として残る。ユンゲは終戦後罪に問われることなく一般市民として生活をし、この映画でも冒頭と最後で肉声が披露され最後には生前の映像付だった。女性の眼で捉えた今回の作品は、有る意味でヒトラーの別の面を浮き彫りにすることでこの歴史上に残る独裁者を語ろうということを訴えたかったのかな?私はそう感じたのだが…。






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Last updated  2005.08.27 00:26:04
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