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2006.02.04
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paul tug of war.gif
プロデューサー:ジョージ・マーティン

曲名
1.Tug Of War
2.Take It Away
3.Somebody Who Cares
4.What's That You're Doing?(W/Stevie Wonder)
5.Here Today
6.Ballroom Dancing
7.The Pound Is Sinking
8.Wanderlust
9.Get It(W/Carl Perkins)
10.Be What You See(Link)
11.Dress Me Up As A Robber
12.Ebony And Ivory(W/Stevie Wonder)


【元々はWINGSのアルバム!】
このアルバムは録音当初はWINGS名義のアルバムとして制作が開始された。従って初期のころの録音にデニー・レインが参加していたので、彼の名前が一部の曲にクレディットされている。
しかしWINGSは日本公演の中止(ポールが成田空港で現行犯逮捕された)以降活動を停止していたので、これが再開後の新アルバムとの位置付けだった。最もこの間も断続的に過去のトラックのミキシングなどで集合はしていたのだが、新アルバムとなると「Back To The Egg」以来だった。
結局WINGSはデニー・レインの脱退宣言(1981年4月)もあってこの直後に解散の道を辿ってしまう。このアルバムはプロデューサーにジョージ・マーティンを迎えた時点で、彼の進言もあってソロ・アルバムとしての位置付けになった為にWINGSのメンバーは不要となった裏事情もあった。
【幻の2枚組アルバム】
ポールのソロ名義のアルバムとして本格的な録音が始まり、このアルバムには豪華なゲスト達が呼ばれることになった。ポールの希望で「Ebony And Ivory」にスティーヴィー・ワンダーが呼ばれた。セッションでは更に意気投合して「What's That You're Doing?」が録音される。
発売にあたりポールは2枚組を希望したが、マーティンの意見を尊重し結局1枚となる。選曲から漏れた曲は次のアルバム「Pipes Of Peace」に収録されることになった。
【このアルバムについて】
1曲目のTug Of Warはアルバムのタイトル曲でもあり「綱引き」を意味する。曲の冒頭でも綱引きの時の掛け声みたいなSEが聞える。ポールのアコギから始まり途中でエレキが加わる展開で、オーケストラがバックに入るのはマーティンらしい。因みにエレキギターは10CCのエリック・スチュワート(コーラスも)とデニー・レインだ。曲はフェードアウトしながら2曲目のTake It Awayへと繋がっていく。この曲ではリンゴ・スターとスティーブ・ガッドのツイン・ドラムが堪能出切る。ポップなチューンでライヴ映えする曲でもあるが、一度もライヴで演奏されたことはない。PVではスタジオライヴのシーンがあり大変盛り上がっているのだが。
3曲目のSomebody Who Caresは一転して物悲しい雰囲気の曲ながらポールの作曲センスの良さがきらりと光る一曲だ。演奏陣はドラムスにスティーブ・ガッド、ベースにスタンリー・クラーク、ギター・シンセにデニー・レイン、パン・パイプ(パンフルート)エイドリアン・ブレット、バックコーラスはポールとリンダにエリック・スチュワートの布陣だ。演奏陣の顔触れから言っても何処となくフュージョン色も感じさせる上に、ポールのスペイン・ギターにパン・パイプが加わるのもこの曲の良さを引き立てている。4曲目のWhat's That You're Doing?はポールとスティーヴィー・ワンダーの共作でポールがドラムス、スティーヴィーがシンセを担当する。如何にもジャム・セッションから生まれたような曲で、スティーヴィー色が濃く出ている一曲だ。
5曲目のHere Todayは「'80年代のYesterday」と言った様な感じの曲で、ずばり盟友ジョン・レノンへ捧げた曲だ。ポールのアコギに2人のヴァイオリン、チェロ、ヴィオラの編成だ。ポールの前回の来日公演でも披露された。6曲目のBallroom Dancingは前曲から一転して明るいアップテンポでダンサブルな一曲で、ポールがピアノを弾むように弾きそこにホーン・セクションが加わる。デニー・レインがエレキギターで、エリック・スチュワートがコーラスで参加している。
7曲目のThe Pound Is Sinkingは当時の通貨危機をポールなりに歌った曲だ。タイトルも「英国ポンドが下落している」という意味で、独マルク・仏フラン・ギリシャドラクマに混じって日本円が急騰していると歌っている。演奏陣はベースにスタンリー・クラーク、アコギにデニー・レイン、エリック・スチュワートがここでもコーラスに加わる。8曲目のWanderlustはこのアルバム中でも隠れた名曲と言っても過言ではない。ポールがピアノを弾きながらどこか懐かしむかのように歌う。「Wanderlust」はWINGS時代に「London Town」を録音にカリブ海に出かけて船で録音したときの船名でもあるが「旅行癖、放浪癖」と言った意味が本来ある。本来はポールのピアノを中心とした曲に、マーティンがブラスを加えこの曲をサポートしている。デニー・レインがベースを弾いている。
9曲目のGet Itはビートルズ時代にも「Matchbox」などのカバー経験があるカール・パーキンスとの共演曲だ。ポールとパーキンスはこの時気ままなセッションを数日間に渡って繰り広げたと言われているが、収録されたのはこの曲だけだ。この曲でもそのリラックスした雰囲気が伝わってくるかのようだ。ポールの高いキーに対し、パーキンスの野太い声が絡んで何処となくパーキンスのスタイルに近いカントリー調の曲を二人が肩の力を抜いて歌っている。10曲目のBe What You See(Link)は次の曲への繋ぎとなる短いフレーズだけで成る曲。
11曲目のDress Me Up As A Robberはアルバム中で最もギターが炸裂?するナンバー。ポールがファルセットで歌うが良い意味でメリハリを付ける役割を果たしている。演奏陣はドラムスにデイヴ・マタックス、シンセとアコギにデニー・レイン、エレクトリック・ピアノにプロデューサーのジョージ・マーティンが加わる。最後の曲Ebony And Ivoryは第一弾シングルとして発売された余りにも有名な曲で、スティーヴィー・ワンダーとのデュエットとして大ヒットを記録した。黒を意味するEbonyをスティーヴィー、白を意味するアイヴォリーをポールが歌うことで「白人と黒人」の融和と対立への終止符を願うメッセージをこめた曲となった。全ての演奏も二人でこなしポールはギター、ベース、シンセなどを担当し、スティーヴィーはピアノ、シンセ、ドラムスを担当した。PVも制作されたが多忙な二人のスケジュールが合わずに、別々のスタジオで撮影されて一つのPVとして編集で繋いだ。
【好調なセールス】
話題を呼んだ「Ebony And Ivory」は大ヒットを記録しビルボード・シングル・チャートで7週間1位を記録し、年間チャートでも4位を記録した。第2弾シングルの「Take It Away」も好調で10位を記録した。一方のアルバム・チャートでは1位、年間チャート28位を記録した。
尚、ポールのシングルには多くのアルバム未収録曲が収録されており、「Ebony And Ivory」にはジョンが亡くなった日に録音していたカリプソ風ナンバーの「Rainclouds」、「Ebony And Ivory」のソロ・バージョン「Take It Away」と共に収録されている「I'll Give You A Ring」などがある。だが一連のこれらの曲は未だにCD未収録のままである。
賞レースにおいては最高峰のグラミー賞にも多くの部門でノミネートされたがこちらは授賞を逸している。
【私の感想】
ポールがザ・ビートルズ解散後発表した如何なる名義(ソロ、リンダとの連名、ウィングス、変名など)のアルバムの中で、これは上位5番のなかに入る。更に言えば1980年以降発表したアルバムでは、間違いなくこれが一番である。
ポールの持っている作曲能力、多くの楽器を弾きこなす演奏家としての能力などが結集された一枚だ。ポールのアルバムをまだ持っていない人にも、このアルバムは勧めたい一枚だ。個人的にも何度聴いたか分からないほど聴きまくったが、24年前のアルバムは今でも輝きを放ったままだ。

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[今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.Lemuria/Lemuria
2.Mackey Feary/Forever & One Day
3.Mick Jagger/Primitive Cool
4.Marvin Gaye/What's Going On
5.Pages/Pages





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Last updated  2006.02.05 01:14:38
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