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2006.03.17
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カテゴリ:アメリカ映画
原題:Don't Come Knocking(アメリカ)公式HP
上映時間:124分
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:サム・シェパード(ハワード・スペンス)、ジェシカ・ラング(ドリーン)、ティム・ロス(サター)、ガブリエル・マン(アール)、サラ・ポーリー(スカイ)フェアルーザ・バーク(アンバー)、エヴァ・マリー・セイント(ハワードの母)、ジョージ・ケネディ(映画監督)

【この映画について】
ドイツ出身のヴィム・ヴェンダース監督が、「パリ、テキサス」以来のコンビをサム・シェパードと組むことで話題になった。
かつての西部劇スターが撮影中に、撮影時の衣装とを着て馬に乗ったまま蒸発してしまう。この西部劇スターのハワード役に脚本を担当したサム・シェパード自らが演じる。そのハワードの母役にはエヴァ・マリー・セイント、ハワードの見知らぬ娘スカイには「死ぬまでにしたい10のこと」「ドーン・オブ・ザ・デッド」などが印象的なカナダ出身の若手サラ・ポーリー、ハワードのかつての恋人ドリーンにはサム・シェパードの妻でもあるジェシカ・ラングが演じる。
ヴィム・ヴェンダース監督作品ではこうした俳優達の演技の他に、ロード・ムービーとしての映像美や音楽にも注目してもらいたい。
【ストーリー(ネタバレなし)】
ユタ州の砂漠モアブでかつては西部劇のスター俳優だったハワード・スペンスは、この日も映画のロケ撮影現場にいた。監督はハワードと相手女優の演技にイライラさせられながら、大声で檄を飛ばしている。
そんなロケの或る日、ハワードは撮影中の休憩時間の合間に撮影時の衣装を着用した中で、馬を駆けて誰も気が付かない中で抜け出してしまう。ハワードはその足で何とかレンタカーと列車を乗り継いで、30年間寄り付かなかった母が住む実家へと向って行った。
その頃、撮影所では監督以下が撮影スケジュールに穴が開くという理由で、映画会社が探偵を雇って捜すことになる。
ハワードの突如の訪問に驚いた母だが温かく迎えた。そこでハワードは母が自分の記事をスクラップしたノートをみて、思わず胸が熱くなった。そしてその母から、かつての恋人が20年前に訪ねてきたことを知った。その恋人はハワードの子供を出産したので、連絡先を知る為に来たことを知らされた。
ハワードは過去の記憶を辿ってモンタナ州のビュートという田舎町にやってきた。そこにはハワードが20年前にロケでこの町に来ていた。その時に知り合った地元レストランのウェイトレスのドリーンと親しくなっていた。そのドリーンを訪ねに来て真っ先に、そのレストランに向った。ドリーンはそこで現在も働いていたが、今ではマネージャー格にまでなっている。
ハワードはホテルにチェックイン後、ドリーンのあとを付けて彼女がバーに入った所を付けていった。そこで20年ぶりに再会した二人だったが、そこのバーで歌っていたのはハワードにとっては初対面の「息子」のアールだった。
ドリーンがバーから去ってあとを追ったハワードだが、ドリーンは突然の彼の出現に多少戸惑った。バーにとって返した彼は、アールの姿を見つめる。だがこの行為がアールに不審だと思われ、ステージ終了後の駐車場で恋人のアンバーといるときにハワードに絡む。もみ合いになってハワードが車で去ろうとしたとき、彼はアールに自分の息子であることを告げた。
ホテルに戻ったアールの元には、翌朝、スカイと名乗る骨壷を抱いた若い女性が訪ねてくる。彼は、スカイを不審者だと勘違いし追い返されるが、彼女はこの時にアールの住所を書いて紙切れを渡した。スカイはホテルに来る前に、アールのアパートを訪ねてハワードは父であることを告げる。
混乱したアールは母の働くレストランを訪ねて、ことの真相を詰問する。母は彼が子供のころに話したが忘れていると言ったが、アールは父親が突如出現したことに戸惑いを覚え混乱する。
ハワードはアールのアパートを訪ねるが、混乱しているアールは窓から部屋の家財道具などを外に放り投げて手が付けられない。その時外に放り投げられたソファーに座るハワード。するとスカイが再び現れる。その時の会話でスカイも自分の娘だと分かったハワードも混乱する。
自分に二人の初対面の子供がいることが分かった彼は、ドリーンの下を訪ねて結婚を申し込む。その時、ドリーンが取った態度は?
さてここから先は映画館で観ていただきたいのでポイントだけを書きます。ドリーンが彼から結婚を申し込まれた時に放った言葉とは?スカイがこの町に来た目的とは?撮影から抜け出した彼を探偵のサターは捜すことが出来るか?ハワードと二人の子供の関係はこの先どうなる?
以上のポイントを念頭に、上映映画館は限られていますが是非ご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
ヴィム・ヴェンダース監督らしい作品を見せてもらった。「ランド・オブ・プレンティ」もいい映画ではあったが、この作品の方がヴェンダースらしさがより一層出ていた。
ヴェンダース作品の特徴でもある、アメリカの原風景を捉えた映像とそれに見事なまでにマッチした音楽がこの作品にはある。所謂ロード・ムービーという奴だ。この作品では、冒頭が砂漠でのロケである場面から始まっているし、そこから抜けだして旅をするという設定からしてロード・ムービーの王道?を行っている。
今回はそうした要素に加えて、主人公のハワードが知らない間に二人の子供が言う点にも注目したい。ハワードは或る日急に自分に子供がいたことを知って、戸惑いながらも自分なりに限られた時間で空白の時間を埋めようとしていた。だが20年の空白を埋めるには、2~3日の滞在では余りにも短すぎた。それでも探偵に居場所を突き止められて、撮影現場に連れ戻す前にスカイとアールへ彼が取った行動は20年の空白の一部を埋めることが出来たのだと思う。
それにしてもヴェンダース監督は独特の世界観をもっている。その世界観と映像と音楽が見事に一致した作品だった。ただ、敢えて今回の中で難点を言えば、スカイの登場が唐突だったのとスカイとその母親との関係も充分に説明されていなかった点がそうだ。それでもその難点がこの映画の評価を下げることにはならない。
【自己採点】(10点満点)
9.3点。ヴェンダース監督の良さが凝縮されている。

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1.Peter Gabriel/Secret World Live(2枚組)
2.Rolling Stones/No Security





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Last updated  2006.06.13 21:55:15
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