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2006.06.27
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カテゴリ:ヨーロッパ映画
原題:L'Enfer(フランス・イタリア・ベルギー・日本)公式HP
上映時間:102分
監督・脚色:ダニス・タノヴィッチ
出演:エマニュエル・ベアール(ソフィ)、カリン・ヴィアール(セリーヌ)、マリー・ジラン(アンヌ)、キャロル・ブーケ(母)、ジャック・ペラン(フレデリック)、ジャック・ガンブラン(ソフィの夫ピエール)、ギョーム・カネ(セバスチャン)、ジャン・ロシュフォール(ルイ)、ミキ・マノイロヴィッチ(父)

【この映画について】
ポーランド出身の映画監督のキェシロフスキ氏が、死の直前までダンテの神曲「天国」「地獄」「煉獄」の映画化構想を練っていた。その中の一つ「地獄」の映画化作品としての位置付けであるが、キェシロフスキ氏は既に亡くなっており遺された脚本もセリフ中心であったところを監督のタノヴィッチは独自の解釈で大胆に脚色したそうだ。
三姉妹を演じる女優達のそれぞれの個性、母役のキャロル・ブーケのモノを言わぬ表情だけの演技、その母の数少ない交流相手?である名優ジャン・ロシュフォール(「列車に乗った男での演技は味があった)の貫禄も見ものだ。
【ストーリー(ネタバレなし)】
大学教師だった父は22年前に校内の教室で起こった不幸な事件をきっかけに、母は父を告発し残された三姉妹とともに一家の絆はバラバラになってしまう。
その後、服役した父は刑期を終えて出所し自宅を目指すがそこでひと悶着をおこし悲劇的な最期を迎えた。
成長し大人になった三姉妹、長女のソフィは写真家の夫の浮気に悩み表情はいつも暗い。或る日、夫の外出後尾行を開始したソフィはホテルを突き止め、夫が部屋から出た直後に部屋に侵入し眠っている浮気相手の顔を眺めると言う奇行に出る。夫は帰宅後、このソフィの行動を知り激しく問い詰めるが逆襲される。ソフィは夫に迫るが躊躇する夫の姿を見て「出て行って」と夫を叩き出してしまう。夫は愛人の下へ走り結婚を迫るが、夫に子供がいることを知らされていなかった愛人はあっさりと別れを切り出す。行き先のなくなった夫は再び自宅へと戻るが、ソフィはそんな夫をてこでも家に入れない。そう、それはまるでソフィの母が父に取った行為と同じだった...。
三女のアンヌは聡明な美人大学生だが、親子ほど歳の離れた大学教授フレデリックと不倫関係にある。フレデリックの娘とは友人関係にあるが娘は友人が父と肉体関係を持っていることは知らない。だがフレデリックから突然別れを切り出されたアンヌは精神的に不安定となり、いきなり自宅を訪れ家族の前で意味深な言葉を投げかける。そのアンヌはやがてフレデリックの消息を思わぬ形で知ることになるのだが...。
次女のセリーヌは孤独な生活を送り三姉妹の中で唯一体の不自由な母の世話をするのだった。日課はセリーヌが車椅子で近くの池の周囲を散歩することだったが、そこでギネスブックを読んで聞かせルイと挨拶を交わすのだった。そのセリーヌは見ず知らずの30代位の男に話しかけられるが、取り合わずに振り切った。その後も事あるごとに接近してくるこの男はセバスチャンと名乗り、近所のカフェで話しかける。少しずつ打ち解けてきたセリーヌはセバスチャンにほのかな恋心を抱き始める。セバスチャンがセリーヌに接近してきたのにはある意図があり、それを伝えに来たのだったが...。
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.22年前の大学の教室での出来事とは?
2.父の悲劇的な最期の日に起こったこととは?
3.三女アンヌの不倫相手のフレデリックの消息を知った彼女の驚きとは?
4.セバスチャンがセリーヌに伝えたかった父のこととは?
5.セリーヌがセバスチャンから聞いた告白を伝えに久々に集まった三姉妹と母。そこでの会話内容とは?

などを中心にDVDで発売された際にでもご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
この映画は三姉妹のそれぞれの生き方に焦点をあてている。三姉妹は父や母の生き方をどこかで否定しながらも自らも似たような生き様を送ってきている点を描いている。
ことの発端となった父と少年の秘め事の真相を22年経ってから、当の少年から聞かされたときの姉妹と母の反応はそれぞれがこの事件を忘れようとしながらも忘れられなかった体験にピリオドを打つことが出来ると表情からは読み取れた。だが、母は娘達とは全く別の反応を始めて自らの「肉声」で語るのだった。
この真相を聞かされたときの母の反応というか表情が、この映画の最大の見せ場だと思った。そしてあの表情を自然に演じたキャロル・ブーケの演技力の凄さも感じたシーンだった。
最期に、オープニングのカッコウのヒナの映像が続くところはこの映画を最後まで見て始めて意図する所が理解できた。
でもこの映画って共同制作国に日本が名を連ねているんですよね?共同プロデューサーとして「定井勇二」なる名前があるけどどういう人物なのか私は全く知りません。
【自己採点】(10点満点)
7.7点。こういう欧州的(フランス的)映画に点数を付けるって、今までもそうだけど難しい。

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Last updated  2006.07.01 01:00:40
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