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2006.12.04
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カテゴリ:アメリカ映画
原題:The Devil Wears Prada(アメリカ)公式HP
上映時間:110分
鑑賞日:11月23日 新宿アカデミー(歌舞伎町)
監督:デヴィッド・フランケル
出演:メリル・ストリープ(ミランダ・プリーストリー)、アン・ハザウェイ(アンドレア・サックス)、エミリー・ブラント(エミリー)、スタンリー・トゥッチ(ナイジェル)、エイドリアン・グレニアー(ネイト)、サイモン・ベイカー(クリスチャン・トンプソン)

【この映画について】
2003年に発表されるやいなや、瞬く間にニューヨーク・タイムズ誌のベストセラー・リストにランクインした「プラダを着た悪魔」。
ヴォーグ誌の編集長アシスタントを務めていたローレン・ワイズバーガーによるその小説は、誰もがあこがれ、また覗いてみたいファッション業界の裏側をユーモアに包んで描き出し、多くの女性の支持を獲得。
映画化である本作も、仕事や夢、恋に頑張る等身大の女性の姿を、右も左も分からず業界に飛び込んだヒロインを通じ、軽快なテンポで魅せていく。舞台が舞台だけに、超ゴージャスなファッションが次から次へと登場。また、カリスマ編集長には大女優メリル・ストリープが扮し、貫禄の演技で魅了する。その他にも映画内ではファション用語がポンポンと出てきたり、メリル・ストリープのファッションにも注目したい。
そんな編集長に振り回されながらも力強く生きていくアンドレアには「ブロークバック・マウンテン」のアン・ハザウェイ、ミランダの右腕ナイジェルに「ザ・コア」「ターミナル」のスタンリー・トゥッチが扮する。
【ストーリー(ネタバレなし)】
ミランダ・ブラッドリーは世界のトレンドをリードするファッション誌「ランウェイ」のカリスマ編集長だ。ドラゴン・レディの異名を持つ彼女は有名デザイナーたちにも多大な影響力を持ち、自身もセレブとしての生活を送っている。そんな彼女の悩みはアシスタントが定着しないことだった。
大学を卒業したばかりのアンディの夢は、ジャーナリストだ。しかしそんな彼女が、ひょんなことから就いたのは、NYの一流ファッション誌の編集長ミランダのアシスタント。多くの女性が憧れる職業かもしれない。でも当のアンディには興味ゼロの世界。果てはジャーナリストになるため!と職場に向かったのは良いけれど、彼女が手にしたアシスタント職は、生易しいモノではなかった。超カリスマ的な存在として君臨する編集長のミランダは、まさに「プラダを着た悪魔」だったのだ。
ミランダの要求は早朝だろうが深夜だろうが無理難題を押し付けてくるのに閉口するアンディ。必死にミランダの要求に応えようと頑張れば頑張るほど空回りし、挙句の果てにはミランダから「今までの秘書以上に失望させられた」と罵声を浴びせられる始末。
元々ファッション誌の秘書という未知の職業に就いて戸惑うアンディは、心のどこかに大学で専攻し目指していたジャーナリストへの道を諦められないでいた。或る日、アンディはファッション・ディレクターのナイジェルに悩みを相談した。ナイジェルはアンディがファッション誌の存在を低く見ていたことを危惧し、ファッション誌掲載のデザイナーたちのファションは偉大なアーティストの作品に匹敵すると熱く語りアンディの目を醒まさせた。
こうしてナイジェルの一言で目が覚めたアンディは、従来の学生風の服装から一転して「ランウェイ」風の服装に身を包み周囲をあっと驚かせた。
仕事に目覚めたアンディだったが同棲中のレストランのシェフを務めるネイトとの関係に徐々に日々が入り始める。夜遅く帰宅し会話も少なく何時の間にか二人の間には距離が出来ていた。
プラィヴェートではネイトとの関係にひびが入ったが、ミランダの無理難題もエミリーの助けも得ながら何とかこなし信頼を得てきた。その矢先にミランダのふとした不注意からミランダの逆鱗に触れ再び信頼が揺らぎ始めた。
毎年恒例の「ランウェイ誌」が業界関係者を招くパーティで同行を許されたアンディは、エミリーと二人で招待客の顔を氏名を暗記しますますやる気をもってきた。
そんな或る日、第一秘書のエミリーが楽しみにしていたパリ行きを前に風邪をこじらせアンディに同行を求められた。しかし業界関係者があつまるパリでは、密かにとんでもない計画が水面下で繰り広げられていたのだったが...
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.アンディとネイトの一度はひびの入って関係は元に戻るのか?
2.急遽決まったパリ同行だが、アンディは果して無事にエミリーの代わりを務められるのか?
3.パリで密かに進行していた社の経営を巡る驚愕の計画とは?
4.パリ滞在中にアンディがミランダに対して取った決意の行動とは?

等を中心に是非映画館でご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
アカデミー賞歴代最多ノミネート12回を数えるメリル・ストリープ主演作と言うことで注目していた。彼女の従来のイメージとは異なり「やりてのファンション誌編集長」で何事もテキパキと物事を進める性格を、さすがと唸る演技力で表現したのは流石だなと感じた。
スタッフには一切隙を見せない超人的な仕事振りとは相反するかのように、家庭内では夫との関係はギクシャクするミランダ。しかし仕事中はそうした弱みは一切見せずに自分で作ったイメージをことさら大事にする。大都会でキャリア・ウーマンとして働く女性像をメリル・ストリープは完璧に演じた。更に、ファッション雑誌編集長としての見事な衣装の着こなしっぷりもさすが名女優と唸ってしまう。
この映画では彼女の個性に出演者たちのファション、音楽なども一体化して盛り上げている。そして、メリル・ストリープに負けず劣らずの演技を見せた、アンディ役のアン・ハザウェイの垢抜けない学生から華麗に変身して自信を付けていく姿を演じた力量も評価したい。
【自己採点】(10点満点)
8.2点。ストーリーは平凡だったが、やはりメリル・ストリープの演技と個性に尽きる!

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Last updated  2006.12.07 22:46:55
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