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カテゴリ:映画/ホラー・サスペンス・スリラー
原題:Hostel(アメリカ)公式HP
上映時間:93分 鑑賞日:11月26日 アップリンク(渋谷) 監督・脚本:イーライ・ロス 製作総指揮:クエンティン・タランティーノ、スコット・スピーゲル、ボアズ・イェーキン 出演:ジェイ・ヘルナンデス(パクストン)、デレク・リチャードソン(ジョッシュ)、エイゾール・グジョンソン(オリー)、バルバラ・ネデルヤコーヴァ(ナターリヤ)、ヤナ・カデラブコヴァ(スベトラニャ)、ヤン・ヴラサーク(オランダ人ビジネスマン)、リック・ホフマン(アメリカ人ビジネスマン)、ジェニファー・リン(カナ)、三池崇史(謎の日本人) 【この映画について】 鬼才クエンティン・タランティーノが製作を務める異色ホラー。アメリカ人大学生2人組とアイスランド人がヨーロッパを旅しながら青春(性春?)を大爆発させるロードムービーである。 ジャンルとしてはホラーに入れられるが、タランティーノが関わっているだけあって、バイオレンスも満載。怖いというよりも痛いホラーだ。 監督は、『キャビン・フィーバー』で熱狂的なファンを掴んだイーライ・ロス。主演は、『ワールド・トレード・センター』にも出演し、これからブレイクしそうなジェイ・ヘルナンデス。二人とも今後注目のニューカマーである。『着信アリ』などのホラー映画で知られる、三池崇史監督が終盤に謎の日本人として出演しているのにも注目だ。日本人と言えばユース・ホステルに泊まる二人組みの「日本人」と言う「設定」もあるが観た人は分かるだろがこれは滑稽だ。 【ストーリー(ネタバレなし)】 オランダ、アムステルダム。アメリカから来た大学生のパクストンとジョシュは、バックパッカーでヨーロッパの旅を楽しんでいた。途中、フランスからアイルランド人のオリーが加わってからは、彼らの遊びは益々過激になり、アルコールやドラッグで毎夜、騒いでいた。ある日、ホテルの門限を過ぎ、通りをふらついていると、ドラッグでハイになった男アレックスに声をかけられる。男は3人を部屋に入れると、デジカメの全裸の女の画像を見せる。このホステルに行けば、最高の女と楽しめると聞いた3人は、スロバキアに向かうのだった。 一行はスケジュールを変更して一路スロヴァキアのブラティスラヴァを目指す。その列車内のコンパートメントで一緒だった中年男も「ブラティスラヴァの女達は最高で、アメリカ人は特にもてる」と意味有り気に笑った。 閑散とした駅に着いた三人は不安を覚えるが、セックス旅行を楽しんでいる一行は中年男の言葉を信じ期待に胸を膨らませてユース・ホステルへと向った。 ルームメートとなった地元美人のナターリヤとスベトラニャの金髪美人に昼は町の観光を、夜はクラブですごした後に酒を飲み部屋のベッドで大いに楽しむのだった。 そして翌朝、起きてみるとオリーの姿が無い。不思議に思い朝食会場を覗いてもいないのでフロントで聞くと早朝にチェックアウトしたとの返事が。オリーの携帯に連絡しても無しのつぶてで「帰国する」とのメッセージが来るだけ。パクストンとアレックスはオリーを探しに町に出かけるが見付からない。 ホテルに戻ったパクストンはナターリヤとスベトラニャに尋ねるが要領を得ない。そうこうしていると今度はジョッシュの行方が分からなくなっていた。 そしてこの町の今まで見えなかった裏の顔が徐々に姿を表してきて、パクストンは何とかして失踪した二人を探すのだが狭い路地で子供の集団に襲われて... さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。 1.果してこの町の裏の姿とは何か?パクストンを襲った子供達とは何者? 2.アレックスとナターリヤとスベトラニャの隠された関係とその正体は? 3.オリーとジョッシュは何故何も告げずに失踪したのか? 4.謎の日本人男性と、ホステルに泊まっていた日本人女性カナはこの事件に関係あるのか? 5.パクストンが突き止めた正体不明の郊外の廃工場で行われていた、驚愕のある会員たちによる恐るべき行為とは? 等を中心に映画館かDVDでご覧下さい。 【鑑賞後の感想】 「キャビン・フィーバー」でブレークしたイーライ・ロス監督が、クエンティン・タランティーノを製作総指揮に迎えて製作したということで注目した。 結果から言えば「キャビン・フィーバー」程の娯楽性はないが、中々ストーリーが進まないロード・ムービー風の前半から一転して仲間の失踪が引き金に一気に話が進む後半とまるで二つの映画を(良い意味で!)観ているようだった。ネタバレになるので詳しくはかけないが、後半の廃工場内でのおぞましい出来事に至るまでの説明が無かったのはホラー映画の常だが、もう少しその部分を膨らませても良かったと思う。 ホラー映画にありがちな無鉄砲な行動、意味無くセックス・シーンが入る、事件に巻き込まれると言った要素もしっかり込められていた。 タランティーノの好みとロス監督のアジア・ホラー好みが三池崇史を出演させたのだろう。しかし、ユース・ホステルに泊まり途中から行動を共にする日本人女性「カナ」はどうみても中国人っぽいし第一日本語の発音も変だった。エンド・ロールを観ていると「ジェニファー・リン」だって?何じゃそれ、全然日本人じゃないじゃん!こうした適当な配役もアメリカ映画らしさだ。 【自己採点】(10点満点) 7.9点。ストーリーとしてはまあまあなのだが、ホラー映画としてのインパクトには少し欠ける。 人気blogランキングへ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【写真館】 東北温泉巡り1 [今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.ABBA/Voulez-Vous お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2006.12.11 00:05:55
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