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2007.08.03
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カテゴリ:ヨーロッパ映画
56.イタリア的、恋愛マニュアル
■原題:Manuale D'amore
■製作年・国:2005年、イタリア
■上映時間:118分
■鑑賞日:7月28日、シネスイッチ銀座(銀座)
■公式HP:ここをクリックしてください
□監督・原案・脚本:ジョヴァンニ・ヴェロネージ
□原案・脚本:ウーゴ・キーティ
□製作:アウレリオ・デ・ラウレンティース
□音楽:パオロ・ブオンヴィーノ
□編集:クラウディオ・ディ・マウロ
□衣装:ジェンマ・マスカーニ
キャスト

第1話
◆シルヴィオ・ムッチーノ(トンマーゾ)失業中の若者だがある日偶然美女を見かけたことがきっかけで...
◆ジャスミン・トリンカ(ジュリア)外国人の観光ガイド。自宅豪邸前で若者と出会うが。
◆フランチェスコ・マンデッリ(ダンテ)トンマーゾのルームメイト
第2話
◆マルゲリータ・ブイ(バルバラ)すれ違い夫婦で愛情が徐々に薄くなっていくのだが...
◆セルジョ・ルビーニ(マルコ)バルバラの夫で妻とは感情的な行き違いが生じている。
第3話
◆ルチアーナ・リッティツェット(オルネッラ)婦人警官として交通取り締まりを担当するが夫の浮気に切れる
◆ディーノ・アッブレーシア(ガブリエーレ)妻オルネッラに浮気がばれて叩き出される
◆ロドルフォ・コルサート(アルベルト・マルケーゼ)オルネッラがと同じ集合住宅に住む人気ニュースキャスター
◆ダリオ・バルディエーラ(ピエロ)オルネッラの同僚で交通取締りのパートナー
第4話
◆カルロ・ヴェルドーネ(ゴッフレード)妻に逃げられた独身の医師
◆ルイス・モルテーニ(ルイス)ゴッフレード夫妻の離婚調停を担当した弁護士で妻の連絡先を知っている
◆サブリナ・インバッチャトーレ(ルチアーナ)パイロットの夫を持ちながらも、ゴッフレードの医院で看護婦として働く
◆アニタ・カプリオーリ(リヴィア)リゾート地のビーチで娘とレストランで働く

【この映画について】
世界で一番「恋愛を謳歌している」というイメージがあるイタリア人だが、恋多き分、悩みも多いのだろう。
本作は、年齢も仕事も境遇も生まれも育った環境も異なる人々が、愛に悩み、傷つき、そしてそこから来る挫折をも乗り越えて喜びを知っていく4つのショート・ストーリーだ。
第1話は失業中の若者が偶然の出会いから愛が成就するまでの至福の時を。一転して第2話は倦怠期の夫婦のすれ違いを会話で埋められないのを子作りで解消しようと試みる。第3話は長く続いた夫婦にやってくる浮気の誘惑を、第4話は立ち直っていかに新しい恋を見つけるかを、それぞれユーモアたっぷりに描いている。
各話は独立しているものの、登場人物が微妙に重なり合っているのがポイントだ。これらは「恋愛マニュアル」というよりは「人生を生き抜くマニュアル」としてみても面白い。
【ストーリー】(ネタばれなし)
★第1話「めぐり逢って」
失業中の若者トンマーゾはルームメイトのダンテと共同生活をしながら今日も会社の面接でドジな返答を繰りかえす。失意のままバイクで豪邸が並ぶ住宅街を走っていると、不吉のシンボルである「黒猫」に出くわす。
飼い主のジュリアとその場で偶然会ったその瞬間から、ジュリアの虜になったトンマーゾ。ジュリアは外国人相手に観光ガイドを(彼女が英語で観光名所を案内するシーンでは一見して日本人と分かる人たちが多く映っていた)ローマでするのだが、トンマーゾはガイド中の彼女を追い掛け回す。まったく相手にされない彼だったが…。そんな彼の熱意に負けて、トンマーゾのデートの誘いに乗るのだったが...
★第2話「すれ違って」

倦怠期に入ったマルコとパルバラの夫婦。彼女は危機を乗り越えようと努力をするが…。
二人は倦怠期を乗り越えるため、南の島へと旅立った。ホテルのプールサイドで繰り広げられる情熱的なダンスにバルバラは魅かれる。翌朝、目覚めたバルバラは夕べ見たダンスの講習に夫を誘うがまったく興味を示さない。
こうしてお互いの言動がかみ合わない中、バルバラは赤ん坊が生まれたばかりの友人のパーティーの帰り道「私たちにも子供を」と話すが夫は「夫婦の危機を乗り越えるための子作りなんて犯罪だ!」と拒否する。
ある夜、友人の誕生日祝いにバルバラは一人で向かった。だが、羽目を外し過ぎてべろべろに酔っ払ってしまった妻を迎えに来た夫は...
★第3話「よそ見して」

婦人警官のオルネッラは、息子のアンドレアの幼稚園の学芸会にウサギの着ぐるみで参加した夫のガブリエーレは、舞台裏の袖で美人先生とイチャイチャしている所を偶然にも妻オルネッラに目撃される。夫が帰宅すると家中に夫の不貞をなじる言葉がそこには踊っていた。
その日から、オルネッラの交通違反チェックは従来にも増して厳格に取るようになった。そしてその標的は全て男性だった。
その男の中には大通りでの交通違反を検挙された医師のゴッフレードもいた。彼は怯まずオルネッラをなじるが、オルネッラも「公務員侮辱罪」で対抗し結局は裁判で決着が...
その一方で、同じマンションに住むニュースキャスターのアルベルトには優しく対応するオるネッラは...
★第4話「棄てられて」

オルネッラに公務員侮辱罪で出廷したが、オルネッラは何故か当日裁判所で訴えを取り下げた。妻に家出されたゴッフレードのことを哀れに思ったからだった。
ある日、彼が本屋で若い店員「トンマーゾ」のアドバイスで手にしたのは、CD付の“恋愛マニュアル”本。さっそく初恋の女性にアタックし始めるが…。レストランに現れたその女性は..。
そんな彼に好意を寄せていたのは、同じ医院で看護婦として働く既婚者のルチアーナだった。彼女はパイロットの夫が乗務なのを良いことにゴッフレードを自宅のベッドに連れ込んだが、そのとき、玄関のベルが鳴って危機一髪の二人。
ルチアーナとの関係も破綻し、彼は、消息不明の妻の居所を掴む為に弁護士のルイスの事務所を訪れる。妻の実家に押しかけた彼だったが、生憎妻は不在で会えなかった。気落ちするゴッフレードが近所の浜辺を彷徨っていると、一人の少女が話しかけてきた。少女にはシングルマザーの母が浜辺でレストランを営んでいた...
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.第1話でトンマーゾのデートの誘いに乗ったジュリアだったが、果たしてどんなデートだったのか?
2.第2話で羽目をはずした妻を介抱して夫が感じたこととは?
3.第3話で浮気が原因で家出したオルネッラだったが、果たして二人の仲は修復出来るか?
4.第4話で行方不明の妻を捜しに行って、話しかけられた少女とその母との間はどうなる?
などを中心に公開館は限定されていますが、是非、映画館でご覧ください。
【鑑賞後の感想】
この映画は公開館が限られているのは残念だが、タイトルにあるような「恋愛マニュアル」というよりは「人生を行く抜くマニュアル」に近い印象を受けた。
ストーリーは4話から構成されているが、それぞれの話と次に移行する際に登場人物に接点がどこかであるので違和感は全く感じない。この違和感の無さは脚本の良さの証明でもある。
ストーリー的には特に第1話が如何にもイタリア的である。失業中の若者が偶然見かけた美女を押しの一手で、嫌われようが拒否されようが口説くというのがイタリアっぽかった。
第2話は第1話とは異なりテンションが下がる。倦怠期の夫婦がすれ違いが重なることで誤解が生じ、それらを吹き飛ばすためにも「子作りを」とせがむ妻に夫の連れない態度。私は結婚歴は無いけど、この男性の気持ちは分からないでもないね。
第3話は偶然目撃した夫の浮気現場に妻が切れて、自らの仕事である交通違反の取締りを「男性に限って厳格」にするというアイデアはケッサクだった。これって女性的思考で観ていて「くすっと」笑ってしまった。
第4話は再びテンションが下がり、妻に見捨てられた医師の夫が妻の実家を訪ねて行った再に掴んだ「何かが」テーマ。
この第4話での「何かが」この映画を締めくくるのだが、映像はそこでストップしてエンド・ロールへと突入する。監督は観客に「この先どうなったかは考えて見なさい」って問いかけているような気がした。
こうして振り返るとこの映画は偶数話が暗く、奇数話はその逆の組み合わせで成り立っている。この見事な構成と、それぞれの人生にはそれぞれのストーリーがあるんだなって感じましたね。
結局は人生の節目節目を迎えた人間がそれらを「どう乗り切るか」を、恋愛場面に例えているかのようだった。
【自己採点】
84点。国民性の出た「恋愛マニュアル」だが、やはりこれは「イタリア」が舞台だからこそ「作品」となり得た気がする。

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Last updated  2008.09.07 17:27:26
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