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カテゴリ:美術館、博物館、芸術鑑賞
「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展 公式HP 国立新美術館(六本木)で開催中のフェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展(Milkmaid By Vermeer And Dutch Genre Painting Masterwork From The Rijksmuseum Amsterdam)を5日(金)に行ってきた。 こうした展示会は週末の午後に出かけると大勢の人で賑わって落着いて鑑賞出来ないので、この日は午後から会社を早退して行って来ました。個人的にはオランダのアムステルダムやフェルメール縁の地でもあるデルフトにも行った事はあるのですが、現地で美術館には行かなかったので今回は楽しみにしていきました。 風俗画は、人々の日常生活を描いた絵画です。市民たちが政治・文化の担い手となった17世紀オランダでは、従来の歴史画も描かれる一方で、台所や市場で働く人々や、室内で談笑する上流市民など、日常を題材にした親しみやすい風俗画の人気が高まりました。 この風俗画を通して当時の庶民の生活の様子を知ることが出来るのは、宗教画とは違った魅力があると思います。 初期の頃は聖人や神話の人物を描いていたフェルメールも、1656年以降は主として風俗画を手がけるようになり、室内で歓談したり手紙を読んだりする上流市民の暮らしの情景を、静謐な画面にとらえ出しました。 広々とした館内の「1B」会場では、オランダの風俗画を中心になどを6つの章に分けて展示していた。なお、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」は「2」です。 「第1章:黄金時代の風俗画」(Genre Paintings Of The Golden Age) 「第2章:フェルメール”牛乳を注ぐ女”」(Vermeer And The Kitchen Maid) 「第3章:工芸品/フェルメールと音楽(Objects Of Craft/Vermeer And Music)」 「第4章:版画と素描」(Prints And Drawings) 「第5章:偉大なる17世紀の継承と模倣」(Continuation And Imitation Of Legacy Of The Golden Age) 「第6章:19世紀後半のリアリズムの風俗画」(Genre Paintings Of Realism In The Second Half Of The 19th Century) この展示会の最大の見所はタイトルにもあるとおり「牛乳を注ぐ女」です。美術に詳しい人なら直ぐにピンと来ることでしょうが、フェルメールは生涯に「30作程度」の作品しか世に残していないので、今回の展示会は「フェルメール展」ではありません。ですからこの展示会で「フェルメール」の作品がずらりと並んでいるイメージを持って出掛けるとがっかりするでしょう。 それでも「牛乳を注ぐ女」一作品のために1コーナーを費やし分かりやすく解説していたのは良かったです。肝心の作品は思ったより小さい額縁だったのは以外でしたが、画との距離は多少あるのでゆっくりと観ている暇はありません。 それでも手前の列はそうして間近で観たい人の為のスペースで、やや後方にはゆっくり観れる人のためのスペースも設けるなど工夫がされていました。 オランダの風俗画の展示にも大きなスペースを割いていましたが、風俗画の画法はどれもフェルメールのスタイルと似ていることにも気が付きます。私の拙い知識では上手く解説出来ませんが、「光の使い方」や「遠近法」の使い方は共通点として挙げられるでしょう。 展示会ではその他にもスケッチ(レンブラントのスケッチもある)や工芸品や楽器の展示などもあって、単なる美術展ではないまさにオランダの風俗を垣間見ることが出来る展示会でした。 ←「フェルメール、”牛乳を注ぐ女”とオランダ風俗画展」の話題も探せる! ←西武ライオンズのことならここ ←プロ野球、メジャーリーグの情報満載 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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