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2008.01.11
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カテゴリ:ヨーロッパ映画
104.エンジェル
■原題:Angel
■製作年・国:2007年、ベルギー・イギリス・フランス
■上映時間:119分
■日本語字幕:松浦美奈
■鑑賞日:12月22日、シャンテシネ(日比谷)
■公式HP:ここをクリックしてください
エンジェル.jpg
□監督・脚色・ダイアローグ:フランソワ・オゾン
□ダイアローグ:マーティン・クリンプ
□原作:エリザベス・テイラー
□製作:オリヴィエ・デルボス、マルク・ミソニエ
□製作総指揮:ターニャ・セガーチェン
□撮影監督:ドニ・ルノワール
□編集:ミュリエル・ブルトン
□衣装:パスカリーヌ・シャヴァンヌ
□音楽:フィリップ・ロンビ
□美術:カーチャ・ヴィシュコフ
キャスト


◆ロモーラ・ガライ(エンジェル・デヴェレル)母娘の貧しい生活から抜け出そうと小説の道に活路を見出す
◆サム・ニール(セオ・ギルブライト)エンジェルの本を出版し世に送り出した発行人
◆シャーロット・ランプリング(ハーマイオニー・ギルブライト)セオの妻でエンジェルの作品には否定的な態度を取る
◆ルーシー・ラッセル(ノラ・ハウ=ネヴィル)エンジェルの小説の崇拝者で自ら彼女の個人秘書として働きたいと申し出る
◆マイケル・ファスベンダー(エスメ・ハウ=ネヴィソン)ノラの弟で画家志望
◆ジャクリーン・トン(エンジェルの母)エンジェルの母で娘と二人でささやかに生活する
◆ジャニーン・デュビツキ(ロッティ伯母さん)エンジェルの伯母で近くの豪邸「パラダイス」で働く
◆ジェマ・パウエル(アンジェリカ)豪邸「パラダイス」のお嬢様でエンジェルが住みたいと憧れる

【この映画について】
女性を主人公にした作品を多く描いてきたフランソワ・オゾン監督の最新作で、初の全編英語の台詞で製作された。
オゾン監督が今回選んだのは、20世紀半ばに活躍した英国の女流作家エリザベス・テイラー(当然ですが有名な大女優とは違います)の小説「エンジェル」だった。
幼い頃から豪邸での貴族のような生活に強く憧れてきた少女が、ベストセラー作家となったことで手に入れた富と名声と貴族のような生活。だが、そんな彼女にも満たされない何かと失うものへの恐怖みたいなものを常に感じていた。
波乱万丈な一生を送った女性をオゾン監督はどう描いたのかに注目してもらいたい。
主演のエンジェル役は「タロットカード殺人事件」にも出演していたロモーラ・ガライ。エンジェルの出版社の発行人の妻には、オゾン映画の常連であるシャーロット・ランプリングが出演している。
【ストーリー】(ネタバレなし)
1900年代初頭のイギリス、16歳のエンジェル・デヴェレルにとって学校は退屈な場所でしかなかった。大金持ちの貴族の家庭に生まれてきたかった彼女だが、現実には母娘の2人暮らしで亡き父が残した街の中の小さな食料品店を経営する生活なのだ。
そのエンジェルには伯母が近所の大豪邸「パラダイス」で働いていて、いつか自分も大豪邸での生活に憧れ、屋敷の主の娘である少女「アンジェリカ」を羨んでいた。自らの生活から脱するため、彼女は本を書くことでその豊かな想像力を満たし成功を夢見ていたのだった。
チャンスは意外と早く訪れてきた。自らが書いた原稿を送った出版社の中から「レディ・イレニア」を採用したいとの通知が来て舞い上がる。
早速、列車でロンドンへと出向き発行人のセオ・ギルブライトと面会する。彼は出版社での経験が豊富だが、本の作者がまさか若い女性であるとのことに驚く。若さゆえに文中の表現の拙さを指摘されても、「単語、コンマ一つ変えません」と突っぱねる。
そう自信満々に言い放ち事務所を出た彼女は帰路へ付くために駅へと向う。そのとき、血相を変えてセオが後を追いかけてきた。この時点で彼女と出版社との力関係は決まった。
セオは彼女の言うとおりのまま出版することに同意し自宅へと招いた。自宅ではセオの妻ハーマイオニーと一緒に食事をともにしたが、ハーマイオニーは彼女の小説を「想像力だけの未熟な表現が多い」と苦言を呈する。だが自分に自信のある彼女は、ハーマイオニーが投げかけた軽蔑的なまなざしを鋭く跳ね返した。
処女出版された「レディ・イレニア」は舞台劇化されるなど、出版直後からベストセラーへと登りつめ彼女は文学賞を受賞し一気に注目の女流作家の地位を固めた。
気を良くした出版社とエンジェルは、次々とベストセラー作品を生み出し大金を稼いだ彼女はその勢いで、売りに出されていた「パラダイス」を購入し遂に少女の頃の夢を叶え母と二人で住むことになった。
手に入れた豪邸での暮らしで、彼女の元をノーリー卿の姪のノラ・ハウ=ネヴィソンが個人秘書にして欲しいと訪れる。
ノラはエンジェルの小説のファンであることと、彼女の弟のエスメが画家志望であることに興味を示し採用を決めた。
その後、エンジェルは母の死を乗り越えエスメと結婚することになる。そして、新婚旅行から戻ると夫エスメのためにあるものを「プレゼント」したのだった。
所が、英国が第一次世界大戦に参加することが決まる。その頃、夫エスメは軍隊に入隊し戦場へと向う。必死になって阻止しようとするが、夫は黙って豪邸を後にする。
夫が出征後、エンジェルは精神的なバランスを乱し体調を崩す決定的なことが彼女の身に起こる。そんなエンジェルをノラは支えるが、やがて夫が負傷し戻るとの知らせが入るのだったが...。
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.エンジェルとエスメが接近することになったきっかけとは?
2.エンジェルがエスメに「プレゼント」したものとは?
3.エスメが出征後、彼女が体調を崩すきっかけとなったこととは?
4.負傷した夫とエンジェルの再会までの道のりは?
5.夫エスメがエンジェルに隠していた驚愕の事実とは?
6.エンジェルの少女時代に「パラダイス」で暮らしていたあの「アンジェリカ」の行方は?
7.エンジェルの小説の売れ行きはその後どうなっていくのか?

などを中心に映画館かDVDが発売されたらご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
女性の心理や人生を独自の視点で描くことでは定評のあるフランス出身のフランソワ・オゾン監督が、初めて英国を舞台に全編英語で製作した作品。
オゾン監督は当初は英国人が書いたこの小説をフランスに置き換えることも考えたそうだが、やはりこれは原作どおり英国を舞台に製作した方がベターと考えて決断したそうだ。
私はオゾン監督作品は2003年の「スイミング・プール」からこれで4作連続の鑑賞となったが、どの作品も前の作品や次の作品と異なる手法で挑む精神には感服する。
「エンジェル」では、貧しい生活の少女時代から貴族の生活に憧れる女性の一生を波乱万丈に描いている。ベストセラー作家として手に入れた富と名誉を、何時までも自分のものにしておきたいエンジェル。そんな彼女も夫との夫婦生活は「経済的格差」の激しさに内心夫も面白くない。
その夫が出征したことで激しく動揺するエンジェルの私生活上のパートナーとなったのは、皮肉にも義姉でもあるノラだった。ノラは親身になってエンジェルの世話をするのだが、ノラはエスメがエンジェルにも知らせていない「別の顔」があることに気が付いてしまう。
ジェットコースターのように浮き沈みの激しかったエンジェルの人生。一体彼女は亡くなった時に何を思ったのか...オゾン監督は、そんな波乱万丈だったエンジェルの人生から、学ぶべきことは何か?問いかけているかのような終わり方だった。
【自己採点】(100点満点)
84点。時代背景もしっかりとストーリーに反映されていた。

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Last updated  2008.01.22 00:20:35
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