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2008.01.16
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カテゴリ:ヨーロッパ映画
106.昼顔
■原題:Belle De Jour
■製作年・国:1967年、フランス
■上映時間:100分
■日本語字幕:古田由紀子
■鑑賞日:12月23日、銀座テアトルシネマ(京橋)
昼顔.jpg
□監督・脚色:ルイス・ブリュエル
□原作:ジョゼフ・ケッセル
□製作:ロベール・アキム、レイモン・アキム
□脚色:ジャン・クロード・カリエール
□撮影:サッシャ・ヴィエルニー
キャスト

カトリーヌ・ドヌーブ(セブリーヌ)夫ピエールと二人で幸せな生活を送っていたが...
◆ジャン・ソレル(ピエール)医師でセヴリーヌを愛していたが、妻には彼の知らない昼の顔があった
ミシェル・ピッコリ(アンリ・ユッソン)ピエールの友人だがセヴリーヌは敬遠していた
◆ジュヌヴィエーヴ・パージュ(マダム・アナイス)娼館の女主人でセヴリーヌに「昼顔」という名前を与える
◆ピエール・クレマンティ(マルセル)粗野な若者で「昼顔」を気に入りのめり込む

【この映画について】
アルゼンチン生まれのフランス作家ジョゼフ・ケッセルの映画化で、ルイス・ブリュエルとジャン・クロード・カリエールが共同で脚色を担当した。
音楽は馬車の音や、街中の雑踏の音などでカバーしており歌声などは一切ない。主演は「若かった」カトリーヌ・ドヌーブが貞淑な妻としての表の顔と娼婦としての裏の顔を演じている。
40年以上前の作品であるがドヌーブのドレスやメイクなどにも注意を払っていると、21世紀の今との違いが分かる。
【ストーリー】(1967年公開作品に付きネタバレです)
セブリーヌとピエールの二人は、仲の良い幸せそのものの若夫婦だ。二人はお互に心から愛しあっていた。
セブリーヌもよく夫に仕え、満足な毎日を送っているのだが、彼女が八つの時、野卑な鉛管工に抱きすくめられた異常な感覚が、潜在意識となって妖しい妄想にかられてゆくことがあった。情欲の鬼と化したピエールがセブリーヌを縛りあげ、ムチで責めさいなんだ挙句、犯したり、卑しい男に犯されるという妄想であった。
セブリーヌの奥底に奇妙な亀裂が生まれていることを、ピエールの友人アンリだけは、見抜いていた。アンリはなぜか、いつもねばっこい目でセブリーヌをみつめているのだった。セブリーヌはそんなアンリが嫌いだった。
ある時、セブリーヌは友人のルネから、良家の夫人たちが、夫には内証で売春をしているという話を聞き、大きな衝撃を受けたが、心に強くひかれるものがあった。テニス・クラブでアンリを見かけたセブリーヌは、さり気なくその女たちのことを話した。
アンリもまたさりげなくそういう女たちを歓迎する家を教えた。一時は内心のうずきを抑えたもののセブリーヌは、自分でもわからないまま、そういう女を歓迎する番地の家をたずねるのだった。
そして、セブリーヌの二重生活がはじまった。女郎屋の女主人アナイスは、セブリーヌに真昼のひととき、つかの間の命を燃やすという意味で「昼顔」という名をつけてくれた。毎日、午後の何時間かを、セブリーヌは行きずりの男に抱かれて過し、夜は今までの通り、やさしく貞淑な妻だった。
セブリーヌにはもはや夫を裏切っているという、意識はなかった。体と心に奇妙な均衡が生れ、一日、一日が満ち足りていた。しかし、その均衡が破れる日が来た。セブリーヌに、マルセルという、金歯だらけの口をした、粗野で無鉄砲で野獣のような男が、すっかり惚れこんでしまったからだ。
マルセルは、夫と別れて自分のものになれと、いまは自分の行為を恐しくなったセブリーヌをしつこくおどしつづけ、セブリーヌが言うことを聞かないと知るや、無暴にも、ピエールをそ撃した。ピエールは命を取りとめたが、体の自由がきかず、廃人同様となってしまった。
セブリーヌは生ける屍となったピエールを守って生きてゆこうと決心するのだった。二人は前よりも幸せな生活を送ることになった。そして、セブリーヌの身内にはあの変な、いまわしい妄想が、永遠に遠去かって行くのがわかった。(この項、Gooより転載)
【自己採点】(100点満点)
85点。時代を超えて評価される作品だ。

107.夜顔
■原題:Belle Toujours
■製作年・国:2006年、フランス・ポルトガル
■上映時間:70分
■日本語字幕:齋藤敦子
■鑑賞日:12月23日、銀座テアトルシネマ(京橋)
■公式HP:ここをクリックしてください
夜顔.jpg
□監督:マノエル・ド・オリヴェイラ
□製作:ミゲル・カディリェ
□共同制作:セルジュ・ラルー
□助監督:オリヴィエ・ブファール
□撮影:サビーヌ・ランスラン、フランシスコ・オリヴェイラ
□録音:アンリ・マイコフ、リカルド・レアル
□美術:クリスチアン・マルティ
□装飾:フェルナンド・アレアル
□衣装:ミレーナ・カノネロ
□編集:ヴァレリー・ロワズルー、カトリーヌ・クラソフスキー

キャスト


ミシェル・ピッコリ(アンリ・ユッソン)セブリーヌと偶然再会し話をしようと誘うが...
◆ビュル・オジエ(セブリーヌ・セルジー)2つの顔を持っていたがアンリに見破られて...
◆リカルド・トレパ(バーテンダー、ベネット)盛り場のバーテンダーで聞き上手なことから客の信頼も厚い
◆レオノール・バルダック(若い女性)盛り場のバーの常連で自称「若い」娼婦
◆ジュリア・ブイゼル(若い女性2)二人で盛り場にたむろするこちらも自称「若い」娼婦。バーテンダーとも顔馴染み

【この映画について】
ポルトガル出身の世界的巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラ監督が1967年の衝撃作「昼顔」の登場人物たちの「38年後」を描いた。
99歳のオリヴェイラ監督は今でも年に1本というペースで作品を世に贈りだしている「現役の監督」である。
一筋縄ではいかない男アンリ・ユッソンには何と1967年の「昼顔」と同じミシェル・ピッコリ、セブリーヌにはカトリーヌ・ドヌーブからビュル・オジエに替わった。「昼顔」の「続編」としても、そして、1本の作品としても独特の香りを持っている点を感じてもらえる作品。
【ストーリー】(ネタバレなし)
パリのコンサート会場で演奏会を楽しむアンリ・ユッソンは、今は未亡人となったセブリーヌと偶然再会する。しかし過去を忘れたい彼女は彼の必死の追跡をかわそうと逃げまとう。
一度は見失ったが、偶然入ったバーのバーテンダーから、彼女が高級ホテルの「レジーナ」に宿泊していることを掴む。彼女はベルマンに「居ないことにして」と言い放ち足早に去った。
翌日、再び同じバーに入り聞き上手のバーテンダーにアンリは38年前の出来事を話し、それを後方で聞く2人の「若い」娼婦たちとの楽しいひと時を彼は満足そうに過ごした。
セブリーヌの行方は意外なところで再びばったりと会う。アンティーク・ショップの前で偶然に会い、嫌がる彼女を「38年前の真実」を話したいと半ば強引にディナーの約束を取り交わす。
ホテルの一室でのディナーに現れたセブリーヌの表情は固いが、アンリの表情には何故か余裕を感じさせた。そして、ぎこちない雰囲気の中、ディナーは始まったが...。
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.アンリがバーテンダーに語った38年前の出来事の内容とは?
2.二人のディナーで一体何が「真実」として語られたのか?
3.ディナー後の二人の関係はどうなった?

などを中心にご覧下さい。
【鑑賞後の感想】(昼顔+夜顔)
99歳のオリヴェイラ監督が「昼顔」の38年後を描くという発想には驚いた。「昼顔」を初めて観たが冒頭の馬車が並木道を通る映像は今の映画には無い自然の映像美を感じた。
表情の少ないドヌーブと表現力豊かなオジエの対照も面白かったが、ピッコリが38年経ってもその表現力の確かさには驚かされた。彼の演技(存命だという意味も含めて)なくして「夜顔」の構想もあり得なかったと思えた。
オリヴェイラ監督のカメラ・ワーク、特に、アンティーク・ショップ前での会話を上空からのアングルで写すあたりは斬新に感じた。パリ街並みの一つ一つを何気なく、そして、これほど映画のワンシーンとして効果的に使える監督は少ないだろう。
【自己採点】(100点満点)
88点。「昼顔」と一緒に観る事でこの映画全体が見えた。

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Last updated  2009.02.20 06:55:10
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