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テーマ:ミニ・シアター系映画(152)
カテゴリ:ヨーロッパ映画
106.昼顔
■原題:Belle De Jour ■製作年・国:1967年、フランス ■上映時間:100分 ■日本語字幕:古田由紀子 ■鑑賞日:12月23日、銀座テアトルシネマ(京橋) □監督・脚色:ルイス・ブリュエル □原作:ジョゼフ・ケッセル □製作:ロベール・アキム、レイモン・アキム □脚色:ジャン・クロード・カリエール □撮影:サッシャ・ヴィエルニー ◆カトリーヌ・ドヌーブ(セブリーヌ)夫ピエールと二人で幸せな生活を送っていたが... ◆ジャン・ソレル(ピエール)医師でセヴリーヌを愛していたが、妻には彼の知らない昼の顔があった ◆ミシェル・ピッコリ(アンリ・ユッソン)ピエールの友人だがセヴリーヌは敬遠していた ◆ジュヌヴィエーヴ・パージュ(マダム・アナイス)娼館の女主人でセヴリーヌに「昼顔」という名前を与える ◆ピエール・クレマンティ(マルセル)粗野な若者で「昼顔」を気に入りのめり込む 【この映画について】 アルゼンチン生まれのフランス作家ジョゼフ・ケッセルの映画化で、ルイス・ブリュエルとジャン・クロード・カリエールが共同で脚色を担当した。 音楽は馬車の音や、街中の雑踏の音などでカバーしており歌声などは一切ない。主演は「若かった」カトリーヌ・ドヌーブが貞淑な妻としての表の顔と娼婦としての裏の顔を演じている。 40年以上前の作品であるがドヌーブのドレスやメイクなどにも注意を払っていると、21世紀の今との違いが分かる。 【ストーリー】(1967年公開作品に付きネタバレです) セブリーヌとピエールの二人は、仲の良い幸せそのものの若夫婦だ。二人はお互に心から愛しあっていた。 セブリーヌもよく夫に仕え、満足な毎日を送っているのだが、彼女が八つの時、野卑な鉛管工に抱きすくめられた異常な感覚が、潜在意識となって妖しい妄想にかられてゆくことがあった。情欲の鬼と化したピエールがセブリーヌを縛りあげ、ムチで責めさいなんだ挙句、犯したり、卑しい男に犯されるという妄想であった。 セブリーヌの奥底に奇妙な亀裂が生まれていることを、ピエールの友人アンリだけは、見抜いていた。アンリはなぜか、いつもねばっこい目でセブリーヌをみつめているのだった。セブリーヌはそんなアンリが嫌いだった。 ある時、セブリーヌは友人のルネから、良家の夫人たちが、夫には内証で売春をしているという話を聞き、大きな衝撃を受けたが、心に強くひかれるものがあった。テニス・クラブでアンリを見かけたセブリーヌは、さり気なくその女たちのことを話した。 アンリもまたさりげなくそういう女たちを歓迎する家を教えた。一時は内心のうずきを抑えたもののセブリーヌは、自分でもわからないまま、そういう女を歓迎する番地の家をたずねるのだった。 そして、セブリーヌの二重生活がはじまった。女郎屋の女主人アナイスは、セブリーヌに真昼のひととき、つかの間の命を燃やすという意味で「昼顔」という名をつけてくれた。毎日、午後の何時間かを、セブリーヌは行きずりの男に抱かれて過し、夜は今までの通り、やさしく貞淑な妻だった。 セブリーヌにはもはや夫を裏切っているという、意識はなかった。体と心に奇妙な均衡が生れ、一日、一日が満ち足りていた。しかし、その均衡が破れる日が来た。セブリーヌに、マルセルという、金歯だらけの口をした、粗野で無鉄砲で野獣のような男が、すっかり惚れこんでしまったからだ。 マルセルは、夫と別れて自分のものになれと、いまは自分の行為を恐しくなったセブリーヌをしつこくおどしつづけ、セブリーヌが言うことを聞かないと知るや、無暴にも、ピエールをそ撃した。ピエールは命を取りとめたが、体の自由がきかず、廃人同様となってしまった。 セブリーヌは生ける屍となったピエールを守って生きてゆこうと決心するのだった。二人は前よりも幸せな生活を送ることになった。そして、セブリーヌの身内にはあの変な、いまわしい妄想が、永遠に遠去かって行くのがわかった。(この項、Gooより転載) 【自己採点】(100点満点) 85点。時代を超えて評価される作品だ。 107.夜顔 ■原題:Belle Toujours ■製作年・国:2006年、フランス・ポルトガル ■上映時間:70分 ■日本語字幕:齋藤敦子 ■鑑賞日:12月23日、銀座テアトルシネマ(京橋) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督:マノエル・ド・オリヴェイラ □製作:ミゲル・カディリェ □共同制作:セルジュ・ラルー □助監督:オリヴィエ・ブファール □撮影:サビーヌ・ランスラン、フランシスコ・オリヴェイラ □録音:アンリ・マイコフ、リカルド・レアル □美術:クリスチアン・マルティ □装飾:フェルナンド・アレアル □衣装:ミレーナ・カノネロ □編集:ヴァレリー・ロワズルー、カトリーヌ・クラソフスキー
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Last updated
2009.02.20 06:55:10
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