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2008.01.30
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2.ゼロ時間の謎
■原題:L 'Heure Zero(英題:Toward Zero)
■製作年・国:2007年、フランス
■上映時間:108分
■日本語字幕:寺尾次郎
■鑑賞日:1月5日、ルシネマ2(渋谷)
■公式HP:ここをクリックしてください
ゼロ時間の謎.jpg
□監督:パスカル・トマ
□脚本:クレマンズ・ド・ビエヴィル、フランソワ・カヴィリオーリ、ロラン・デュヴァル、ナタリー・ラフォリ
□原作:アガサ・クリスティ「ゼロ時間へ」
□製作:ユベール・ヴァトリネ、ベルナデット・サンク
□撮影:ルナン・ポレス
□編集:カトリーヌ・デュポー
□衣装:カトリーヌ・ブシャール
□美術:カティア・ウィズコップ
□音楽:ラインハルト・ワグナー
□録音:ピエール・ルノワール
□ミキシング:クロード・ヴィラン
キャスト


◆メルヴィル・プポー(ギョーム・ヌヴィル)ハンサムなテニスプレイヤー
◆キアラ・マストロヤンニ(オード・ヌヴィル)ギョームの前妻
◆ローラ・スメット(キャロリーヌ・ヌヴィル)ギョームの現在の妻。前妻に敵対心を燃やしている気の強い女
◆ダニエル・ダリュー(カミーラ・ヌヴィル)ギョームの伯母でキャロリーヌを下品だと嫌っている
◆アレッサンドラ・マルチネス(マリ=アドリーヌ)カミーラの付添い人として20年近く屋敷で生活する
◆フランソワ・モレル(バタイユ警視)屋敷で起こった事件を担当する捜査官
◆クレマン・トマ(トマ・ロンドー)カミーラの親戚でオードの幼馴染
◆ジャック・セレイ(トレヴォーズ)カミーラの友人の元検事で屋敷内の不穏な様子を心配する
【この映画について】
イギリスが生んだ史上最高のミステリー作家アガサ・クリスティーが1944年に発表した「ゼロ時間へ」の映画化。この原作はクリスティー自身がベスト10に入れるほど気に入っていたという作品でもある。
ここでは殺人から始まるのではなく、殺人は結果であり、物語はそれよりずっと前から始まっている。すべての人々、事柄がある点に向っていくその点が「ゼロ時間」であるという考えで付けられたタイトルである。
舞台をブルターニュ地方の海辺のリゾートでの映像をバックに、フランス映画らしいおしゃれな雰囲気も漂っている。
主役はオゾン監督の「ぼくを葬る」などのメルヴィル・プポー、そのプポーの前妻役にカトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニの愛娘のキアラ・マストロヤンニが演じている。
【ストーリー】(一部ネタバレあり)
ハンサムなテニス・プレイヤーであるギョームは新妻のキャロリーヌを連れて、伯母カミーラの住むブルターニュの海辺の屋敷「かもめ荘」を訪ねた。
彼に取っては恒例の夏の過ごし場所だがキャロリーヌには今ひとつ気持ちが乗らなかった。カミーラは彼女を「下品な女」と見て嫌っているし、今年は夫ギョームの前妻オードが何故か来ているからだった。オードはギョームが誘ったのだった。

屋敷に20年にも渡って住みカミーラの身の回りの世話をするマリ=アドリーヌも、屋敷内に何か良からぬことが起こりそうな気配を感じていた。その彼女はベトナムから久し振りに帰国したカミーラの親戚のトマ・ロンドーの存在が唯一の救いだった。

最初に不幸が起こったのは近くのホテルに滞在していたカミーラの友人で元検事トレヴァーズと灯台ホテルに宿泊中のキャロリーヌの友人フレッドがかもめ荘に晩餐に招かれたあとのことだった。
心臓が弱かったトレヴァーズが翌朝、ホテルの部屋で亡くなっていたところを発見された。そのとき、ホテルのエレベーターは何故か「故障中」だった。

トレヴァーズの死を発端にかもめ荘内の空気が緊張した。ギョームとキャロリーヌ夫妻の夫婦喧嘩は、オードとギョームが復縁について話していたからだった。この時の喧嘩を聞いていたカミーラから注意を受けたが、ギョームは「横暴だ!」と言い放ち部屋を出て行った。

ここからネタバレに注意!!

翌朝、何とカミーラはベッドの上で頭から血を流して死んでいるのを発見された。そして事件の捜査はタマタマ休暇で来ていたバタイユ警視が刈りだされ地元刑事でもある甥のルカと組むことに。
カミーラには看護係でもあるバレットが薬の調合などを担当し、カミーラから用があるときはロープを引っ張ると鈴がなる。そのバレットが睡眠薬を盛られていたことから屋敷内の事情に詳しい者の犯行と位置付けられた。

凶器と目されたゴルフクラブはギョームのもので、指紋、血の付いた上着、カミーラの巨額の財産の相続者であることからギョームが怪しまれる。逆に証拠が揃いすぎていることがバタイユには「疑問」だった。それでもギョームは逮捕されたが、眠りから覚めたバレットの証言でギョームのアリバイは証明されてしまった。そして実際に使われた凶器はオードの部屋で見つかる。

オードがギョームに捨てられた恨みから彼に罪をなすり付けた行為と思われたが...。やはり悪いことは出来なかった。
トレヴォーズが亡くなったときから始まった事件は、ギョームにアリバイがあるかのように思われたがそこには目撃者が居たことが分かった。ギョームが全てを仕組んだ「かもめ荘」と「灯台ホテル」を舞台にした殺人事件は全て彼の個人的な感情から生まれた。オードを呼び寄せたのも、彼女に罪をかぶせることが目的だったからだ。

こうしてギョームの計画は感遂したかのように見えたが、失敗に終わったのだった。
【鑑賞後の感想】
トマ監督は2005年にもクリスティ原作の「奥さまは名探偵」を映画化してが、そのときも今回も舞台はフランスで当然ながらフランス語での製作。
クリスティ作品と言えば殺人事件の背景になる人物関係、人物像などが描かれたり或いはそれを映像から想像する楽しみが大きい。更に、ハイライトともなる謎解きに「名探偵エルキュール・ポワロ」や「ミス・マープル」がどう挑むのかも楽しみ。

で、本作はと言えば謎解きはバタイユ警視が事件解決に当たったことでそれを担うことになるのだが「ポワロ」のような個性はそこには無い。また、人物関係も「かもめ荘」「灯台ホテル」とその周辺に限られており、外部からの侵入者の可能性も低いことが分かる。となるとヌヴィル家に限定され、ギョームとカミーラの関係やギョームと前妻との関係が怪しいのは容易に想像がつく。
そうした点からもオドロオドロしい雰囲気が画面から漂うことも少なく、「フランス語」で全編通されることからもクリスティ作品の良さが凝縮されているとは思えなかった。確かにロケ映像は美しかったのだが、やはり英国人監督(米国人監督でも良いけど)が英国を舞台に英語で英国人俳優をメインに据えてこそのクリスティ作品である。

これはあくまでも私の個人的な思い入れであり、トマ監督の手法を否定するものではありません念のため。
【自己採点】(100点満点)
65点。トマ監督によるクリスティ映画化は今後も続くのかな?

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Last updated  2008.02.11 08:25:02
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